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体軸の左右バランスを整える【ファンクショナルムーブメント】Vol.12

今回は、引き続きパフォーマンスピラミッド2段目「ファンクショナルムーブメント」の中の、コーディネーショントレーニングである「シングルレッグ種目」についてお話しします。

誰しもが怪我をする事は望んでいませんが、怪我は不意にスキーヤーを襲います。
中でも、スキーヤーに多い怪我のひとつが「前十字靭帯の損傷」です。

この前十字靭帯の損傷が、最も起きやすいとされている動作は「ニーイン」と呼ばれる "膝が内側に入る動作" です。
スキー滑走中の何らかの衝撃で、膝が内側に入り、前十字靭帯が損傷します。

更には、前十字靭帯に、内側側副靭帯・外側半月板の2つの損傷を加えた「不幸の三兆候」と呼ばれる、怪我に見舞われる事も少なくありません。

ここまでの記事では、怪我をしない為に、パフォーマンスを上げる為に、どの様に股関節を使い、お尻に効かせるのか?というお話しをしてきました。
その中で『上半身・股関節・足裏をどの様に使うのが適切なのか』というお話しをしてきましたが、前回扱った「シングルレッグ動作」になると、右へ左へ膝の位置が崩れる「左右のバランスの問題」が生じます。

今回は、非常に重要な要素になる「シングルレッグ動作での左右バランスの制御」についてお話しします。

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左右バランスを制御する筋肉

▶︎ 「膝が割れる」パターンと「膝が内側に入る」パターン

前回の記事で扱った「シングルレッグデッドリフト」では、横から見た時の "前後バランス" での体軸についてお話ししました。まずは適切な "ヒップヒンジ動作" ができ、前後バランスがしっかりと保てる様にしましょう。

そこが「クリアできた!」という段階で、次の "左右バランス" について考えていく必要があります。

よくあるパターンとしては、

□ 膝が外に割れる
□ 膝が内に入る

この2パターンがあります。
まず最初に、この2つのパターンがなぜ起こるかを考えていきます。


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