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役に立つ心理学は本屋にありふれている、価値のある心理学は?【研究者日記】

福島県の医学部で学生教育をしながら、心理カウンセラーをしたり、研究をしたり、YouTubeの運営をしたりしてるあおきしゅんたろうです。

箕輪厚介さんという編集者の方の動画を聞いていて、物事の考え方として、過去ー現在ー未来という軸と、役に立つか?価値があるか?という軸があるという話をきいていました。

役に立つというのは、例えば、お店でいうところのコンビニのようなもの、価値があるというのはブランドですので、グッチとかエルメスとかそういったものです。

価値があるものに、人は時間やお金といったコストを使うというような話でした。一方、役に立つものは1つあればいいです。家の近くのコンビニは1つ行きつけがあればそれでまかなえます。

これを心理学に置き換えてみるとどうなるか?

心理学は便利だし、実用性があります。たとえば、行動分析学は、その人の行動の原理をうまく説明できるし、どんな行動にも当てはめられることができるので、便利で、実用的なものです。

ということもあり、このnoteやYouTubeのばっちこい心理学は、そういった実用的なものを届けようというコンセプトでやってきました。

一方、便利で、実用的な心理学の知識が、書店に並んでいる心理学の本だったりとか、ビジネスや自己啓発などを専門にしたYouTubeのひとのほうがわかりやすく届けている可能性があります。

そうすると、意味がある心理学が必要になるのかなあと思います。

意味がある心理学の可能性についてですが、心理学っていうのは、その人間やその人そのものに魅力を感じる状態というのがあるのかもしれません。

心理学って基本的に実用的なものでしかなくて、それでいて概念です。なので実用的なことは当たり前で、心理学自体に意味とか価値を見出すので恐らく難しい。

そこに価値を付け加えるとしたら、その人の生き方、エビデンスばかりではなくナラティブも心理学の一種です。生き方に、興味関心を抱いてもらえるということが非常に重要なんだなというふうに思います。

憧れの芸能人や尊敬する人がいると思います。その人みたいになりたいという思いと、それを心理学的なものとして伝え、伝わっていくというプロセスが必要なのかな?と考えました。

もう1つ、誰から話をききたいか?という側面もありそうです。

心理学なので、その情報として入手するという機能があります。

音楽とかで考えると、ロックミュージックっていうおおきいジャンルが好きというのもありますが、その中でこのアーティスト聴きたい!みたいなのとがありますよね。

美容師さんでも、このひとに髪をセットしてもらいたいのような、そういったことです。

この人から心理学の情報を聞いてみたいなと思えるひとになるということが、何か意味があるということになるのかもしれません。

ばっちこいの岩野さんから心理学を勉強したいと思ったら、岩野さんのYouTubeを見るし、ぱんだ先生から心理学の話を聞きたいなと思ったら
ぱんだ先生のところから見るってことだと思います。

心理学を伝える側の私たちも何か意味がある人になることを考えたほうがいいんだろうなあと思いました。

それでは最後までお付き合いいただいてありがとうございました!

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筆者 あおきしゅんたろうは福島県立医科大学で大学教員をしています。大学では医療コミュニケーションについての医学教育を担当しており、臨床心理士・公認心理師として認知行動療法を専門に活動しています。この記事は、所属機関を代表する意見ではなく、あくまで僕自身の考えや研究エビデンスを基に書いています。

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