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失敗はネガティヴなことじゃない。
福島県の医学部で学生教育をしながら、心理カウンセラーをしたり、研究をしたり、YouTubeの運営をしたりしてるあおきしゅんたろうです。
JAXAの打ち上げ中止というニュースを見て思ったこと。
記者の方々の発言内容はさておいて、打ち上げが「失敗」したことに論点を置くことについて、
世間一般では失敗したかどうかを気にするという価値観がまだまだ根強いんだなとおもいます。
過去にも失敗についての記事を書きましたが、
わたしは失敗は成長するチャンスであり、けっしてネガティヴなモノじゃないとおもっています。
失敗がネガティヴなことと認識すると、失敗を恐れて、チャレンジしなくなる。
失敗がネガティヴなことと認識すると、行動しなくなり、真のエラーに気づけなくなる。
失敗がネガティヴなことと認識すると、思考停止し、考える力が育めなくなる。
失敗はネガティヴなことと認識しなくていいし、うまくいかなかったら、次の行動を変えたらいい。うまくいかないことから得られることは大きい。
それでいいんです。
失敗って言葉の威力って強すぎるよなぁ。失敗を恐れると、行動しないほうに動かされる。
人間には達成動機という心性があって、うまく行くと満たされ、心配すると自分はダメといなる傾向があり、これが抑うつを生み出すことがある。
失敗は悪いことではないと意味変するのは容易ではない。
試験の成績を良しとする世界線では、正解が正しくて、間違いは正しくない。そうすると、ひとは正解を求め続けてしまうし、失敗する行動は減らそうとする。
それが教育でずっと続けば、必然と失敗しないように行動してしまう。
どこかでシフトチェンジしなければいけない。正解を得るではなく、自分で考える、そして行動し、なんからかのプロセスや結果を得る。
正解を得ることではなく、自分で考え、それを言葉にすることがだいじである、という世界線。
うまくいかないことを恐れず、行動する。うまくいったらそれでいい、そのまま続ける。
行動してみてうまくいかなかった、そこでなぜうまくいかなかったのだろう?と考える経験を得ること、それが思考することにもつながる。
そして次に行動してうまくいけばいい。この考える時間の積み重ねこそがだいじだとおもう。
もちろん事件や事故につながるようなエラーは避けなければいけないが、事件や事故のエラーを減らすためにも、失敗が許される段階で失敗しておくことが必要である。
そうじゃなければ、エラーにも気づけないし、ブラッシュアップの機会も得られなくなる。
失敗という言葉の意味を、意味変してみませんか?
最後までお付き合いいただいてありがとうございました。
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筆者 あおきしゅんたろうは福島県立医科大学で大学教員をしています。大学では医療コミュニケーションについての医学教育を担当しており、臨床心理士・公認心理師として認知行動療法を専門に活動しています。この記事は、所属機関を代表する意見ではなく、あくまで僕自身の考えや研究エビデンスを基に書いています。
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