パンデミックとメンタルヘルス【論文紹介】
パンデミック時には、メンタルヘルスが悪化している・・・というのは実際のところどうだったのでしょうか・
じぶんじしんも大学教員をしつつ、メンタルヘルス関連の仕事をしているもので、学生のメンタルはだいじょうぶかな・・・と心配していました。
今後こういったパンデミックがなければいいなと思いつつ、後学のために実態について共有しておきます。
今回の研究は198,000 人の医学部生に関する 201 の研究からの結果をまとめたものです。
メンタルヘルスが悪化しているとされる学生の割合は
うつ病が41%、不安38 %、ストレス34 %、睡眠障害52 %、精神的苦痛58%、PTSD34%、自殺念慮15%、燃え尽き症候群38%
という結果でした。中等度または重度のうつ症状が27%、不安症状が24%でした。 (95% CI、20%–29%) でした。
大学生はメンタルヘルスが悪化しやすい時期といわれており、医療従事系の大学生ではそのような結果が得られやすいのですが、それにしても高い数値であると言えそうです。
メンタルヘルスが悪化しやすいリスクとなる要因は、
でした。
中には変えることが難しい要因もありますが
学業的な面では、低学年のほうが学習方法をまだ未習得であることに、オンライン授業などが重なることで、不適応的になっているケースが一定数あるように思います。
また、本来であればキャンパスで友人などと会えるはずが、登校が制限され、特に独り暮らしの場合実家に戻ることもできずで、メンタルヘルスが悪化した場合もあると考えられます。
活動量の低下とスマートフォン使用による光を浴びる時間の増加も、生活習慣に影響して、メンタルヘルスに影響しますし、感染の恐れも影響してきます。
もしまたこういった事態になった時には、私たちがメンタルヘルスをキープするための冊子なども作成していますので、もしご興味があればご覧になってください。
それでは最後までお付き合いいただいてありがとうございました!
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