書くことの効果【心理学】
ストレスや悩みを抱えたときに言葉にしたほうがいいよというのはよくあります。
人に話す場合は相談をするということですが、その結果、聴いてもらえたという感覚になったり、結果として問題が解決するということもあると思います。その結果、メンタルヘルスが良くなるよということもあるでしょう。
先日も記事にしましたが、頭の中のもやもや(抽象的な思考)を言葉にして具体的にすることで、困っている原因に気づき、整理されていくことで、ぐるぐる思考がストップするということがあります。
しかし、人に話すのってなかなか敷居が高いことも多いと思いますので、今回は書き出すことの効果についてお話ししたいと思います。
過去のネガティブな体験について、書き出していくことを「筆記開示」といいます。特にトラウマ体験をした方向けに行われる方法として当初は開発されました。
合計7,724 人の参加者を対象にした研究のまとめ論文で、筆記開示またはその他の心理療法と治療待ちのグループに分けられてその効果が研究されました。
結果としては筆記開示を行うことが、治療待ちのグループと比べて、PTSDの症状の改善に中くらいの効果があることがわかりました。
もう1つの研究まとめ論文では、青少年の筆記開示の効果について評価しました。
この研究では、筆記開示を行うことによって、苦痛、問題行動、社会適応、学校参加について小さい効果が認められることがわかりました。
ちゃんとした筆記開示のやりかたというのはあるのですが、まずは頭の中にあることを書いてみるということでも大丈夫ではないかなと思います。
紙に書くでも、日記でもいいですし、わたしのようにnoteに書いてみるでもいいと思います。
ネガティブなことをたくさん書くと、そのネガティブなことにふれることでしんどくなることがあるので、無理にはしないほうがいい場合や専門家と一緒に取り組む方がいいこともあります。
一方で、ネガティブなことを書くのを繰り返すうちにネガティブなことに慣れていくということもありますし、考えが切り替わるという経験をされるかたもいるようです。
みなさんのできる範囲で書き出すことに取り組んでみてもらえたらいいのかなと思います。
それでは、最後までお付き合いいただいてありがとうございました!
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