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なぜ心理学を学び直し、リスキリングする必要があるか?

福島県の医学部で学生教育をしながら、心理カウンセラーをしたり、研究をしたり、YouTubeの運営をしたりしてるあおきしゅんたろうです。

心理学が2030年に就労する際に必要なスキルの第2位であることがオックスフォード大学のとオズボーン先生が論文として出ています(The Future of Skills: Employment in 2030 – University of Oxford)。

昔とは時代も変わってきて、人生100年時代になってきました。

そんななかで働き方も変化してきて、終身雇用制度でよかった!という時代ではなく、さまざまな仕事をする「ポートフォリオワーク」という働き方がこれから推奨されるようになってきます。

ポートフォリオワークをするには、1か所の職場で同じことを繰り返すではうまくできないため、生涯教育や学び直しということが必要です。

先日宇都宮に行って、東口の再開発がすごく進んでいて感動したのですが、都市だけではなく人間も再開発が必要です。

日本でもリスキリングと言って、学び直しがだいじだよということを言われてきていています。

これは特にエンジニアリングや金融リテラシーの分野が主ではあるのですが、オズボーン先生の論文でもあった通り、わたしとしては心理学を学び直しの一分野としてとらえていくのがいいのではないかなと考えています。

なんか少し変な話をするのですが、日本の一部ではまだまだ幸せや美徳についてのモデルが実証的ではなく、うまくいっていないことが多いなと思います。

ひとつは、行動の原因をやる気や根性でなんとかすることに帰属させようとすることです。

うまくできないことをやる気や根性のせいにしても行動できるようにはなりません。

仮に、じぶんがやる気や根性でなんとかするように教えられ、実際にそのようにしてきたとしても、ほかの人もそのモデルでうまくいくという科学的根拠はありません。

心理学では行動のコントロールはやる気や根性といった原因ではなく、行動の後に起こった出来事によって左右されるという結果によって起こることが完全なる常識です。

仕事や組織運営においても、そういった行動原理を知ることが、仕事をする際の行動をうまいことコントロールして働くことにつながるでしょう。

こういったことは本当に一部でしかなくて、心理学はかなりいろいろな分野で活用することができます。

心理学は人間のトリセツであることは間違いないので、生活にもかならず活かすことができます。ぜひ学び直しの分野として選んでもらえたらなあと思います。

それでは最後までお付き合いいただいてありがとうございました。

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筆者 あおきしゅんたろうは福島県立医科大学で大学教員をしています。大学では医療コミュニケーションについての医学教育を担当しており、臨床心理士・公認心理師として認知行動療法を専門に活動しています。この記事は、所属機関を代表する意見ではなく、あくまで僕自身の考えや研究エビデンスを基に書いています。

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