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【第1回】消防設備士4類 授業内容「感知器の構造・規格」編

現在、外部講師として兵庫県立神戸高等技術専門学院にて “消防設備士乙4” の「構造・機能及び整備」の科目を担当しております。🏫✨

その授業で使用した教材を順次noteにアップロードしていくことで『一粒で二度おいしい🥜』的な取り組みをしてみました。

以下の読者を想定します。
☑ これから消防設備士4類に挑戦しようとしている受験生
☑ 新入社員の研修用の資料を作成もしくは探している教育担当者
☑ 消防設備士4類の講師をする際の準備に手こずっている新米の先生

きっと多くの方の役に立つnoteが出来上がってるはずです!🎓(´∀`*)ウフフ♪

正味な話、授業の準備ってのは『いやメッチャ時間かかるやんけ…!』と着手してから気付きました。合計10回することを想像して、途方に暮れているなう‥。笑🔭

しかし『どうせやるなら、全力で。』をモットーに、以下の目標に到達すべく授業を展開していきます。💪(;´Д`)💨

☑  80%以上「構造・機能及び整備」の科目で得点
☑ 前年度の合格実績41.7%を60%以上にする

この結果を成し遂げる為に、まず “無関心の打破” にフォーカスして「興味を持ってもらう」ことを怠らずに注力します。

例えば、授業中に実際に取扱う機器を持って行って触って貰ったり、実務ベースの経験から得た『こぼれ話』的な知見を伝えることで興味を持ってもらえたらいいなぁなんて思ってます。

よって、担当する箇所は「構造・機能及び整備」ですが、全体的に消防設備士4類を学ぶ上でGOODな話をしていくことになります。💯(´∀`*)ウフフ♪

◎自己紹介

そこで『いや、お前って誰?』なるかと予想しますので、簡単に自己紹介をして“説得力”を高めてから内容に入らせて頂きます。

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今回の外部講師の話は、オーム社さん発行の月刊誌「電気と工事」内で担当している連載記事をN先生が見て下さったことがキッカケになってます。

そして「電気と工事」の連載記事の話は、弊社のホームページ内で管理人として更新しているブログがキッカケとなっていたんです。

かれこれ4年くらいコツコツ書き続けてきたブログが貴重な機会につながったのは感慨深い思いでして、途中で何度も『ブログ書くな、やめろ!』と言われてきたけど改めてやってて良かったなと。

あ、Twitterやってる方いらっしゃいましたら、青木防災㈱のタマスケ広報課長って猫が活躍してますので是非この機会に注目してやって下さい。🐈♪笑

ーーー

◎導入

さてさて、それではヌルっと本題に入っていきましょう。ここでクイズです。写真のコイツらが、それぞれ何か分かる人いますか?🎩(´∀`*)ウフフ♪

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(生徒さんに回答してもらう)

これTwitter上でも発信したことあるんですが、消防用設備点検時に台所にある「定温式スポット型熱感知器」を指さして『これ、どういうときに水が出るんですか?』とか質問されることあるんですよ。✋(;´Д`)💦

『あ、水が出るのはスプリンクラー設備ですよ。』ってことで、この授業で勉強するターゲットとなる4類の設備は左の定温式スポット型熱感知器とかになるんです。

ちなみに、スプリンクラー設備は1類の消防用設備に分類されていますので、詳しく知りたい方は1類の勉強をする時にお願いします!⛲笑

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4類の消防用設備は「自動火災報知設備」「火災通報装置」「誘導灯」「ガス漏れ火災警報設備」がありますが、消防設備士の試験に出題される大部分が「自動火災報知設備」についてです。

◎自動火災報知設備って何なの?

簡単に「自動火災報知設備」がどうなっているか、図解してみます。

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こんな感じで建物に機器が設置され、配線で繋がっているんです。

では、各機器がどんな役割をしているかについて、少し言及します。

まず大元の制御盤である「受信機」について、コレが云わば脳ミソです。🧠

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後で詳しく習いますが自火報設置場所をエリア分けした「警戒区域」が受信機上で分かる様になっており、どこで火災発報しているかを受信機上で確認できます。

次に「総合盤」ですが、この主に “ベル” “表示灯” “発信機” からなる機器収容箱を消防設備士は「総合盤」って呼ぶんですね。ちなみに消防設備士の試験では「総合盤」って単語出てきませんが、一応お見知りおきを…。

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昔は、ベル・表示灯・発信機って一列に並んで設置されていたんですけど、設置基準的にも『あれ、コレまとめて一つのボックスに入れた方が工事の仕込みとか配線って楽じゃね?』って誰かが気付いて以来こうなってます。🚨

「受信機」と「総合盤」間は幹線ケーブルで接続されており、その幹線ケーブルの中に「感知器」の電線も含まれています。よって「総合盤」から「感知器」に配線が渡る場合が殆どです。

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共同住宅にお住まいの方であれば、自室の天井にも自動火災報知設備の感知器が設置されている可能性があります。一度チェックしてみて下さい!

コイツが熱や煙を検知することで、人が発信機(強く押すアレ)を押さなくても自動で建物内の人に火災を知らせることができます。

では、感知器の種類について見ていきましょう。

◎自動火災報知設備の感知器の種類一覧

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