アオキ…

長野県出身、東京都在住。30代。2児の父。日々のちょっとした悲しい出来事や思い出を綴り…

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長野県出身、東京都在住。30代。2児の父。日々のちょっとした悲しい出来事や思い出を綴ります。

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トルコのスタジアムで助けてもらった話

10年ほど前、1人でイスタンブールを 旅行した時の話です。 イスタンブールの観光地、 ブルーモスクやボスポラス海峡、 スパイスバザール… アジアとヨーロッパの交わる魅惑の街の 主要な場所を観光し終えた後、 せっかくトルコに来たのだから、 ふとトルコリーグが見たいと思い立ち、 ネットでイスタンブールでの試合を探しました。 しかし、よく知る有名クラブの ガラタサライとフェネルバフチェは、 アウェイ遠征や試合なしの週で、 当時名前を聞いたことがあるくらいだった ベシクタシュの試

    • 果てしない花粉症との闘い

      「鼻の粘膜を焼くと花粉症に効く。騙されたと思ってやってみた方が良い。」 僕の重度の花粉症を見かねた同僚からのアドバイスもあり、昨夏、自宅近くの耳鼻科で「鼻粘膜焼灼術」を受けた。 鼻の粘膜を焼く…聞くからに痛そうな感じがして、そういう手術があることは知っていたが、注射を打つだけでも少しブルーになる僕にとって、「手術」なんてもってのほかだと思っていた。そして、もし効き目がなかったら目も当てられない。ずっと受けるつもりがなかったが、一日の痛みや苦しみが快適な春に変わるならと花粉症

      • 歴史は繰り返す話

        おかげさまで、生まれてこの方、大きな怪我もなく、ぐんぐん成長してきた僕ですが、一か月半ほど前に利き手の親指を剥離骨折をしました。骨折するのは2回目で小学生の時、掃除の時間に走りながら、ほうきを掃いていたら、自分の掃いているほうきを踏んづけて豪快に転び、指を骨折した時以来です。 今回は、子どもたちと「しっぽ取り」というゲームをしていたら、たくさんの子どもに囲まれながらも「しっぽ」を守ろうと必死で抵抗していたら転倒し「しっぽ」よりも圧倒的に大切な親指が折れてしまうという大変残念

        • 苦手なランニングを始めたら視界が広がった話

          "元気がないから元気ぶったことするんだよ。病んだ都会人がジョギングするんだよ" 2013年に放送されていた「最高の離婚」というドラマの中で、瑛太さん演じる主人公の光生が呟いた言葉です。 私もランニングやジョギングをするという行為を当時、理解できず、共感したことをよく記憶しています。 マラソン大会なんて、5,000円や10,000円の大金を払って、汗で身体中をベトベトにしながらゴールを目指す、ただの疲れる罰ゲームくらいにしか思っていませんでした。 あれから10年弱、私は

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          知らない人にお金を貸しそうにならなかった話

          最近は、残業も飲み会もなく、仕事終わりは真っ直ぐ家に帰る事がほとんどだったのですが、久々に打ち合わせで、帰りが遅くなり、駅前の定食屋さんで、ご飯を食べて帰ることがありました。 定食屋さんのご飯を堪能して、店から出て、しばらく歩いていると、後ろから気配を感じます。 「なんか…ついてきてる人がいる!…気がする…」 30代半ばの中肉中背の僕にストーカー…!? 人生初のモテ期かもしれない!…と、多少の緊張感と好奇心を抱きながら、営業終了した不動産屋さんの前で立ち止まり、購入でき

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          はじめてJリーグを観た時の話

          幼い頃の記憶は、どこか曖昧で、おぼろげだ。 でも確かに心の中に焼き付いている。 1994.8.17 NICOSシリーズ 第3節 名古屋グランパスエイト × ガンバ大阪 会場は、国立霞ヶ丘競技場 僕がはじめて観戦したJリーグの試合。 1993年にJリーグがプロサッカーリーグ として、スタートして2年目。 世間はJリーグの開幕に沸き立ち、 幼き僕も例に漏れず、熱狂していた。 Jリーグのテレビ中継を食い入るように眺め、 好きなチームのマリノスのキャップを被り、 Jリーグカード

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          お客様は神様じゃなかった話

          あれは数年前に友人の家で朝までお酒を飲み、朝方に友人宅の駅に程近いお店で、牛丼を食べていた時の話です。 時間も時間だったので、客は僕たちだけで、店員さんも若いお姉さんがいわゆるワンオペをしていました。お姉さんはperfumeのかしゆかさんに似た、細くてきれいな方でした。 そこに、ジャマイカの国旗を背負って、頭にバンダナを巻き、派手な洋服を身を纏った中年の男性が入店してきました。 もちろん、これはジャマイカの牛丼店の話ではなく早朝5時の江戸川区での出来事で、これがオリンピ

          お客様は神様じゃなかった話

          僕がカットモデルをする理由

          よくカットモデルをしています。「モデル」というとオシャレで聞こえはいいですが、実際はただの「練習台」で、美容院や理容室でデビュー前や経験の浅い美容師さんや理容師さん、アシスタントさんが多少失敗をしても良い実験台として、無料で散髪していただいています。 髪型にこだわりがなく、節約したい僕と、人形ではない生身の人間の髪の毛で練習をして研鑽を積みたい新人さんが予約アプリでマッチングをするのですが、サクサク予約も取れて、とても有り難く利用をさせていただいています。 カットモデルを

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          ビーチで一番の注目を浴びた話

           「安物買いの銭失い」という言葉をご存知でしょうか。「安い物を買うと品質が悪かったり、すぐ傷んだりして、結局損をする」という意味ですが、学生時代に海で、銭のみならず色々なものを失った出来事があったので、自戒をこめて書きたいと思います。  ある夏、大学のサークルの友人達と車2台で、ドライブに出かけた日のことでした。神奈川県の海岸近くを通って、コンビニで休憩をしている時に、1人がせっかくだから海水浴をしよう、と言い出しました。急なことだったので、海水パンツなどの準備もしていませ

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          ベトナムの路上で熱唱した話

          「旅の恥は掻き捨て」という言葉があります。僕は、アクティブな方では無いのですが、仕事柄、夏に休みを取りやすく、時間があったので独身の時にはよく海外に旅行に行っていました。 これははじめて一人旅でベトナムのハノイに行った時の話です。 以前、ベトナムのホーチミンには行ったことがあったのですが、ハノイは初めてで、かつ初の一人旅だったので、少し緊張していました。 ただ、ハノイに到着すると、そんな緊張は忘れて、大いに楽しみました。ベトナム料理は美味しいし、街の雰囲気も落ち着いてい

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          日本刀と職質と私

          もらって困ったプレゼント。皆さんも一度は体験したことがあるのではないでしょうか。プレゼントされると幸せな気分になりますが、それが自分の好みに合わないものであったり、既に持っているものだったりすると困ってしまいます。テレビで時代劇をみて、自分史上一番もらって困ったプレゼントのことを思い出したので吐き出させてください。 僕は学生の頃、カフェでアルバイトをしていました。そのカフェに僕と同じ年のアルバイトの同僚がいました。 彼は真面目で仕事に一生懸命な人で、シフトにもたくさん入り、

          日本刀と職質と私