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名誉ある僕の死について

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初めて完結させた小説です。
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#日常

駄文作文:  『名誉ある僕の死について』③

外に出ると、息が少し白かった。

もうこんな季節か。思ってはっとする。
あと何回こんなふうに思うんだろう。同じことを繰り返す愚痴はマリみたいで、少し嫌気が差しながら。
でも、本当に、あと何度こんな日を迎えるんだろう。年老いても一人だったら流石に嫌だな。

「って俺、センチか。」

近くのコーヒー屋の少し重めのガラス扉を開ける。
店内には2組しか見当たらない。最近来なくなっていたのでわからないが、開

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