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思ったことを書いたただの雑文20230108sun186

正直、夢中になって物語を書くと、果て、自分は正しいものを描いているのか、とんでもなく間違ったものを描いているのか、まったくわからない。この物語は面白いのか? 果て、つまらないのか? なにひとつ判断できない。
その為に、作家よりも何百倍と書物を読んでいるプロの編集者がいるわけだが。

僕の知るかぎり村上春樹さんは三週間書きつづけてある日ふと、まったく間違ったことを書いていると気づき、書いた原稿は結局ぜんぶすてることになったそうだ。石田衣良さんは小説スクールで無名でもどんな熟練のプロでも自分の作品が面白いのか不安だ。それが正常だといった。
添削講師は文藝賞なるものはそのつど相対的で決まるもので、ある年では受賞できるレベルの作品でもさらに上回る作品が選出されたら次点になるものだ。という。

このnoteでよく「ぼくは新人賞受賞組です」なる記事を見かけるが、処女作をなぜ紹介しないのかわからない。読んでみたいのだが。

村上春樹さんの言葉で強烈に残る言葉「あなたは二年前の芥川賞作品を覚えていますか? 悪いけど僕は覚えていない。だけど自分の深いところに刻まれる物語ってずっと心に残りつづけるんです」

七年前。京都に住んでいたときの錦湯の主人の言葉「この本面白いぞ、知り合いなんだけど、小説家でデビューして二作目が書けなくて干されそうだったんだ。けどほらこれ」と渡された本はたしか筑摩学術文庫だったか。「これはクジラの本なんだ。日本や世界のくじらの生態系が書かれている。世界や日本のクジラの分布とかデータが書いてある。これが数万部のベストセラーなんだ。デビューして小説が書けなかったら、こういうふうに生き延びるみたいなんだ」
今でいうウェブライター、その書籍版ライターだ。
印象的に残った。

朝、雨が降っていた。
執筆して散歩にでたのがもう夕方だった。
帰ってきて野菜炒めを食べて、また書いた。
いまぼくはなにを書いているのだ。
(799文字)




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