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十二月下旬。日記の書き納め。

2649文字・30min


十二月二十五日(月)

十時半に起きる。朝食はコーンスープ、りんご、サラダ、カルピス。読書。正午に二階をクイックルワイパーする。十四時すぎに昨日の造園のつづきをやる。十四時半に垣根を剪定する。散歩に出かける。十五時に家に着く。それからブルーシートから明日の燃えないゴミを軽トラックに積みこむ。母が帰る。ぼく宛にハガキが来ていた。「電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援給付金(追加)について」だ。二十七日に七万円が入る。取材旅行前に届けばよかったのだが。十六時に終了。夜は部屋でなんやかや集中できずにいた。八時半になって軽トラックでゴミ出しにでる。八時四十五分に終了。夜の田んぼを軽トラックで流して帰る。赤城山方面の夜景がきれいだった。

十二月二十六日(火)

九時半に起きる。ふと昨日の「電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援給付金」の七万を実家の冷蔵庫代に充てることを思いつく。ちょうど今月から母と二年計画で積み立て貯金を始めていたのだ。折半した母からの代金はぼくに月賦で払うとして冷蔵庫を今日の夜に見に行こう。予算は七万〜八万(百五十リットル程度・型落ち可)だ。

■年末までにやることノート■

⑴「上陸者」の詳細レジュメ。取材旅行の膨大な記憶にある言葉(文字)をすべてはきだす。〆切は元日0時とする。
⑵小説「(仮)家族の血」企画書を作成する。
⑶実家の冷蔵庫を新しくする。予算八万円。
⑷読書
これ以外はできない。今日をふくめて六日だ。やればできる。
⑸詳細プロットの再構築は元日から。
正午に昼食。塩焼きそば。読書。二時前に垣根を剪定して散歩に。パンの訪問販売の金髪の女性に声をかけられる。十九歳だという。笑顔でかなりパワフルだった。「ゲートウェイ」という全国展開している会社だそうだ。ググると「パンとエスプレッソと高輪ゲートウェイ」がでた。「上陸者」の冒頭のアイデアが湧いた。「サバゲー仲間のインタビュー」を冒頭にする。「僕らはサバゲーの帰りでした。こんなご時世にサバゲーなんてとおもわれるかもしれませんが、娯楽は娯楽で好きなことでもしなきゃやってられませんよ。とにかく見たんです。」川に浮かぶ鴨の家族を見た。田んぼを歩く。四時前に家に。冷蔵庫の採寸をする。母とケーズデンキにいく。家の東芝の冷蔵庫の処分代金を引いて六万四千円の冷蔵庫に決めた。僕が明日「電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援給付金」の七万円で払いに来る。二十九日の午後に搬入予定。母はとてもよろんだ。家に帰って夕食を食べる。すき焼き風なべ。夜は集中力があがらない。

十二月二十七日(水)

十時過ぎに郵便局で「電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援給付金」の七万円を下ろしてケーズデンキに冷蔵庫の代金を払いに。BOSEのワイヤレススピーカーに惹かれたが、がまん。家に帰ってプロット作り(集中)が上手くできずに読書と昼寝。午後は、雨が降るたびに庭に水たまりができる場所に土を盛る作業をする。一輪車十数杯ぶん。汗が噴きでる。十四時に終える。猫と昼寝。夕食は大根とこんにゃくの田楽。ぶりの照り焼き。

十二月二十八日(木)

午前中一階の北の間を第二の書斎にしようとカーテンの採寸をとる。十四時まで襖を閉めるときに部屋の中央が沈んだ欄間の下の部分を彫刻刀で削る。こんどは十六時まで庭仕事を。スコップで芝桜の修正。十六時に肌寒くなって散歩に。改めて自分の街を歩くとその風景は美しいと感じる。空気は透きとおって妙義山のごつごつに、榛名山の雪の冠に、赤城の山の稜線に青からオレンジ色のグラデーションが映える。家に帰るとへとへとだ。時が過ぎるのは速い。京都の時、八十歳を越す家主に「老人の一年は三日に感じる」と言われたが五十前にしてその境地。焦るが地道にやるしかない。夕飯はシチューとブロッコリーのサラダだった。母と洗濯機と電子レンジの積立の相談をする。積立金から五千円を借りて手持ちの金を足してもう一つの書斎机とワイヤレスステレオをAmazonで購入する。ベッドに入ると文庫本を手に取る前に睡魔に襲われる。


十二月二十九日(金)

午前中に昨日Amazonで買ったミニスピーカーが届く。テンション爆上がり。最初にかけた曲は忌野清志郎の「雨上がりの夜空に」。午後に母と神棚をセッティングする。十四時に「新冷蔵庫」が着く。仏間(祖父)のテレビをダイニングのテレビと交換。画面がでかい。まるで映画館の最前列ようだ。十六時に散歩にでる。ある神社が建売の敷地になっていた。右翼の事務所に電気がついていた。石材店によった(墓石はDIYできるのだろうか?)が事務所は無人。ダイソーで針金を買って帰る。天井に内蔵のエアコンのフィルターを縛る。夜飯は寄せ鍋。鶏肉のつみれが美味しかった。最後はうどんで。今日で一ヶ月をかけた大掃除を終わりに。散歩は平均七千歩ほどに。音楽(落語)のある生活は最高だ。明日は執筆机が届く。一階の北の洋間で組み立てる予定。

十二月三十日(土)

十時に起きる。読書。二階の洋間を猫のアスレチックに改造。十二時半に散歩にでる。一時間コース。七千歩。二時から一時間をかけてパソコンデスクを組み立てる。一階の神棚を備え付ける。北の間を第二書斎にする。読書をしてみる。思いのほか静か(耳栓をしていたが)。十八時に夕食。ほっともっとのカツ丼。新たな(第二の)書斎で猫がはしゃぐ。読書。夜は二十三時まで北の廊下のストック棚を整理する。母は在庫過多だ。安売りだと買ってしまうらしいことに気づく。北の書斎で読書をする。

十二月三十一日(日)

朝、目覚めると「上陸者」の冒頭シーン(序章)が浮かぶ。「上陸者たち」の世界と「上陸者」の平行世界をつなぐシーンだ。間に合ったのか? だがこれで年初めから「序章」書きはじめられる。午前は読書。ひる前に縁側を読書スペース(第三番目の)に改造する。十四時に縁側でそばを食べる。薬味のネギが辛かった。十五時前に散歩にでる。右翼の事務所の道向かいの敷地で立ち止まる。太陽光パネルの下に鶏の群れを発見。二時間近く散歩をしてダイソーに寄って帰る。陽が落ちてから縁側の窓の外を洗う。夕飯も年越しそば。大画面で日本海を望む登山の番組を見る。二階に上がる。読書。猫が股を舐めすぎて肌がピンク色に禿げている。気にかかる。あることだが。「序章」はいけそうだ。いくつかパターンを書いてもいい。今朝、気づいたことメモ。「むしろ取材で得た材料だけで世界を料理をしたほうが物語はパリッと締まる」


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