代理母との妄想 / 20240426fri(400字)
目覚める。ロスの時刻は四時間を引いてAMとPMをひっくり返す。
これは昨日の朝四時に送ったメールか。
四十歳のときに子どもが欲しいと卵子凍結した。五十を過ぎたので代理母になる。私に期待しないで。それと、私の名前、覚えておいて欲しかったな。
プロフに目を落とす。
五十三歳。独身。ロス在住。ハリウッド映画の着ぐるみ制作。
朝6時に起きて会社に行き、夜に帰る生活。
メッセージをスクロール。
名は環だった。
環を残して身の丈に合わぬ高スペック女を整理していた矢先だった。
代理出産。
じぶんに当てはめる。
米国は会社がある。
代理母は赤ん坊を産むに適した若い女性に違いない。
妻との子どものため、若い女とするセックス
ちがう。
射精した精子と解凍卵子との体外受精だ。
受精卵を牛のように母胎にいれる。
代理出産をググる。
代理母が赤ん坊を手放さない。
人身売買。さまざな事例が。
短歌:
代理母
妻のためにと
妄想し
股間はテント
精子だすだけ
日記のオチ
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