小説が掲載されました。
年末にも書きましたね。
じつは、この作品は、京都時代の北山第二病院という精神科の閉鎖病棟のなかで書いたスケッチです。
原題はたしか「ふたご生まれで」って書いてあります(古いパソコンからの検索にて)。
ひとが、精神的にキツくなって(ぼくの場合は発狂してしまったほどなんだけれど)、その地獄のなかから、執筆によって、現実世界を忘れようとするその作業によって、自分を癒そうとする力。
執筆(物語を語ろうとする力)それ自体がいま自分に覆いかぶさる現実を打ち破ろうとする力の源。
それは、日々土方や湾岸労働者から抜け出そうとする夢かもしれないし、小さな頃から作家になりたいという目標かもしれないし、毎日デスクに座ってエクセルを見つめるテレワーク、テレアポの日常から抜け出したい、猛烈な育児で自分をすり減らすなかパートナーや世界からの疎外感を振り切りたい、入ってしまった新興宗教から抜けだしたい。動機や文脈はさまざまだと思います。
でもそれが出版されようがされまいが物語を書く。物語にのめりこんで自分を癒す。
現実よりも自分の現実。
それが物語。
物語というのはそういう自分を癒す不思議なパワーがあります。
みなさん、ぜひ他人の小説を読んで「これいいぜ」なんていうの読まされるよりも、自分の、現実よりも自分の世界なる物語を書いて見ませんか?
他人が薦める、どこかのコピペを並べただけの小説紹介なんかクソ食らえです!(言いすぎか、笑、冗談)
自分が好きな小説が一番なんです。
そこの貴方も、本当は、そう思ってるでしょ?
胸はって「これが好きだ」恥ずかしくない。
「ぜひこれぼくの小説なんです、読んでください」
noteって素敵な場所だと思います。
(リンクは、12月に掲載した「さようなら、鯵さん」ですので無理して、読まないで結構です。笑)
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