蒼井瀬名(Aoi sena)

2005年〜2009年中国 2006年に韓国 2010年〜2011年イタリア 2015…

蒼井瀬名(Aoi sena)

2005年〜2009年中国 2006年に韓国 2010年〜2011年イタリア 2015年〜2017年京都 2019年〜2019年長野 2019年〜2022年九州 2023年〜群馬

マガジン

  • 小説『消えた小説』全記録

    日本文藝界初の「メタ私小説」を書く タイトル『消えた小説』その全取材ノート あらすじ 2023年3月。男は四十六歳。ADHDで双極性躁鬱だ。三年引き籠った九州で男はFX詐欺に遭って生活保護になる。生活苦のために群馬の実家に帰った。自立すべく男は裏のトシオの土地を借りてニラ栽培を始めようとする。だが現実は甘くはなかった。トシオの妻のフミに薦められ男は地元で人気の中華料理店へ面接へ行きバイトを始める。だが男は疾患のためかバイトはうまく捗らない。家では母は耳は遠い。父は大腿骨骨折で半年も入院をしていた。男はマッチングアプリで十歳上の女、田中未知子と知り合う。男を理解しない家族経営のバイト先は三日でクビになる。男は小説を書いていた。高校の親友の仏前で親友の母に「あなたが見た真実を書きなさい」と励まされ、男は「消えた小説」を書く。それには秘密があった。 期間は〜2024/3/31

  • プロット沼(倉庫)。

    日々プロットを作っていき、脳裏に沈めておく沼(倉庫)です。随時サイレントアップデート。

  • 400字日記(リニューアル版)

    400字日記をリニューアル 日記に通底するテーマ 「すべては作家人生のために」 400字に入れること➡︎日々に見た感じたもの(具象) 四百字をどのような形式で見せるか? ➡︎「第三者がひとめ読んで内容がわかる400字にする」 別に、さいごに「短歌31を入れる」 つまり 「自由律日記」➡︎369字 「短歌」➡︎31字 合計400字で構成された日記スタイルだ。

  • 日々是短歌、ひりだす哉。

    素人俳句です。 手元に一冊「短歌研究2021年6月号」を持ち、それを頼り(ほとんどバイブル)に日々一首をひりだしていきます。

  • 丸山健二式日課・《語彙の三語三文》:手書き帖

    文字を扱うには語彙を増やす。 それを手で扱うことが第一。 手で書く。 三回書く。 ほんとうは手書きでやっているのを、noteように再度タイピングしました。

記事一覧

小説は「四次元」の世界 / 20240505sun(400字)

朝、目覚めると腹はもう半分割かれていた。 朝、目覚めると、腹はすでに割かれていて、腹がさらに割かれたぼくが目覚めたのか、はたまた腹は、ぼくとは違うほかのだれかの…

ある「化石」の仮説 / 20240504sat(400字)

最近「村◉春樹」の言葉を使った記事を書いた応報でじぶんのページに村◉春樹が上がってくる。うんざりだ。 物語を書くことはじぶんの無意識に眠った化石をそのままの形で…

精神病を理解するための「侵襲性」 / 20240503fri(400字)

上の記事を読んで。 僕は精神科の閉鎖病棟に二度入った。北イタリアと京都。 二カ国の閉鎖病棟経験は日本では僕くらいだそう。 「講演ができるよ」主治医は笑う。 上の記…

作家性を作るもの / 20240502thu(399字)

作家は「私」は客観的に観察はできない。 ここでいまの私はどうだ。などと書きたくない。 「これは他者も読まれる日記」割り切って書く。 ぼくは作家は固有のスタイルをも…

Googleマップの口コミ(去年の日記抜粋)

873文字・5min おめでとうございます!あなたのクチコミがマイルストーンを達成しました。クチコミは合計で 5,000 回以上閲覧され、情報を必要とする多くの人々の役に立っ…

Fuck me! / 20240501wed(400字)

日本に英語の「Oh my God! 」を普及させたのは志村けんだった。 僕が小学生の頃だ。ミレニアム前に大学生になると映画館で、 「Holy Shed!(こりゃやべぜ!)」を耳にした…

エンタメ版のマクガフィンの問題 / 20240430tue(398字)

マクガフィンは小説や映画などのフィクションにおけるプロット・デバイスの一つ。話を進めるために用られる作劇上の概念。 ヒッチコックのマクガフィンの定義はプロットの…

否定するなら代替案を示せ! / 20240429mon(400字)

上記に反論。 一昨年、ぼくは大分にいた。 農薬はドローンだった。 時代の進歩だ。 「農業は金がかかるから辞めておけ」 これは固定概念で批判するだけの野党の考えだ。…

《語彙の三語三文》:手書き帖 4.16〜4.22

  2417文字・15min 4/月16日(火) 【不逞・ふてい】 ⑴「不逞な輩は根絶せよ! 」 ⑵「キサマこそ不逞の匪徒(ひと)だ!」 ⑶「勝手気ままにふるまって、アナタ不逞…

西洋の竜(船の原型) / 20240428sun(400字)

西洋の竜 爪と翼をもち、背が高く、胴体の太い大蛇が竜にいちばん忠実な描写だ。真黒であってもつや光りしていることが不可欠だ。同じく不可欠なのは火と煙を吐くこと。こ…

じぶんとセックスはできるか? / 20240427sat(393字)

窮極の問いだ。 じぶんが女と仮設を立てる。 じぶんに抱かれる。己の男性器を咥える。 本能で「喘いだ」経験がない。 抱かれながら、性慾が迸るじぶんの顔面を見つめる。で…

村上春樹が自著を売った戦略に学べ。

14128文字・60min 海外出版(日・英・伊・中・韓)に向けての準備 村上春樹さんが海外で読者を獲得したのは日本国内でヒットしたからではない。じぶんで海外(アメリカ)…

代理母との妄想 / 20240426fri(400字)

目覚める。ロスの時刻は四時間を引いてAMとPMをひっくり返す。 これは昨日の朝四時に送ったメールか。 四十歳のときに子どもが欲しいと卵子凍結した。五十を過ぎたので代…

被せてくる港区の女 / 20240425thu(400字)

昼前。雨。 マッチングアプリを開く。 うな垂れる。 体重を訊ねてきた女だ。 返答に困る。太った体重を気にしているのだ。 これをデリカシーというのか。 「体重がなにか……

《語彙の三語三文》:手書き帖 4.8〜4.15

2730文字10min 四月八日(月) 【馥郁たる・ふくいくたる】 ⑴馥郁たる梅の香り ⑵「馥郁たる子さーん!」 「ハーイ!」 「診察室五番からお入りください」 ⑶馥郁たれり…

妊娠検査薬(掌編) / 20240424wed(399字)

「今日はおれが出すよ」 「じゃおねがい」 結は翔の頬にキスをして玄関をでた。 靴棚の横にゴミ袋を落として翔はしゃがむ。 第六感は的中した。袋の底に、白い棒を見つけて…

小説は「四次元」の世界 / 20240505sun(400字)

朝、目覚めると腹はもう半分割かれていた。 朝、目覚めると、腹はすでに割かれていて、腹がさらに割かれたぼくが目覚めたのか、はたまた腹は、ぼくとは違うほかのだれかの腹で、ぼくはだれかの腹が割かれるのを、じっと真横で眺めていただけなのか。奇妙な夢だった。 最初の一文でも超短編小説で話は成立する。 それは書き出しとして(夢の説明の段を加えて)物語を始められる。 SF小説を書いている。純文学を書いていてエンタメに舵を切った。まさか楽しんでいるだけのSF世界をじぶんで書くとは思わな

ある「化石」の仮説 / 20240504sat(400字)

最近「村◉春樹」の言葉を使った記事を書いた応報でじぶんのページに村◉春樹が上がってくる。うんざりだ。 物語を書くことはじぶんの無意識に眠った化石をそのままの形で掘りだす作業だ。じぶんを信じて書けばいい。S・キング 彼から知る前に、ぼくは薄々じぶんの内部で察知していた。 三月ぼくはプロット(物語の骨格・青写真)を作成した。 すべての伏線をラストシーンで完全に回収する。それがエンタメ作品だ。 師匠のことばが頭に引っかかる。 S・キングと記者出身の師匠の言葉は矛盾する。

精神病を理解するための「侵襲性」 / 20240503fri(400字)

上の記事を読んで。 僕は精神科の閉鎖病棟に二度入った。北イタリアと京都。 二カ国の閉鎖病棟経験は日本では僕くらいだそう。 「講演ができるよ」主治医は笑う。 上の記事を批判するわけではない。 当事者でもある僕の考えをここに。 主治医は15名になる。 初診は21歳。パニック発作で東大病院精神科に。 「うつ病の典型だ」誤診だった。 11年後、北イタリアのコープの駐車場で発狂。 太陽が僕に笑った。 「おまえも笑え」太陽に唆されて発狂。 双極性躁うつ感情障碍だった。 記事を書く人

作家性を作るもの / 20240502thu(399字)

作家は「私」は客観的に観察はできない。 ここでいまの私はどうだ。などと書きたくない。 「これは他者も読まれる日記」割り切って書く。 ぼくは作家は固有のスタイルをもつべきと思っている。 いま小説を下記の意気込みで書いている。 筋はAIにも書ける。が表現はAIには真似できまい また、 固有の作家文体は確立していない。なのに作家性は作品のどこでだすか? 丸山健二先生の授業を受けた。 先生と対話をして、なるほど。と腑に落ちた。 もしや、ぼくにはコレかもしれない。 ある箇所を思

Googleマップの口コミ(去年の日記抜粋)

873文字・5min おめでとうございます!あなたのクチコミがマイルストーンを達成しました。クチコミは合計で 5,000 回以上閲覧され、情報を必要とする多くの人々の役に立っています。 noteもGoogleマップも同じやな。笑。 本家はどっちか? あれから一年が経つのかー。 光陰矢の如しだ。 以下、Googleマップの「串カツ田中上野店」の投稿記事。 2023年5月13日の日の日記の抜粋。 上野駅にでた。 待ち合わせした友人とアメ横の飲み屋に入る。字義どおりの駆け

Fuck me! / 20240501wed(400字)

日本に英語の「Oh my God! 」を普及させたのは志村けんだった。 僕が小学生の頃だ。ミレニアム前に大学生になると映画館で、 「Holy Shed!(こりゃやべぜ!)」を耳にした。 「Goddamn!」(クソ!)はいまも戦争映画で耳にする。 学生時代は劇団にて劇団員に「Fuck me!」と我流のジョークを言っていたがだれも理解しなかった。米国には存在してなかったのか? それから2023年頃になって、Netflixで映画を見ていると、 Fuck me!  マーク・ウォール

エンタメ版のマクガフィンの問題 / 20240430tue(398字)

マクガフィンは小説や映画などのフィクションにおけるプロット・デバイスの一つ。話を進めるために用られる作劇上の概念。 ヒッチコックのマクガフィンの定義はプロットの進展に必要であるものの観衆はさほど気に留めないオブジェクト(ネックレスや書類)。対してジョージ・ルーカスは「まるでヒーローと悪役の決闘シーンのように観客を虜にするものでなければならない」と語る。 ぼくはルーカス版「悪役:綿鍋銀次」を物語に登場させた。とはいえ、マクガフィンだ。綿鍋銀次が死ぬと物語は急速に力を失った。

否定するなら代替案を示せ! / 20240429mon(400字)

上記に反論。 一昨年、ぼくは大分にいた。 農薬はドローンだった。 時代の進歩だ。 「農業は金がかかるから辞めておけ」 これは固定概念で批判するだけの野党の考えだ。 いままでは既得権益が悪い。 イセキ農機、全農、農協。 これらは水呑百姓から金を毟るクズだ。 農機具は村でシェア。 「大きな所に共有財産を保管」 「使う時期に出動させ」 「使う人間が稼働」させればいい。 たとえば稲作だ。 日本の地政学的な戦略。 これは桜前線とおなじだ。 仮設として「コンバイン軍団を組織す

《語彙の三語三文》:手書き帖 4.16〜4.22

  2417文字・15min 4/月16日(火) 【不逞・ふてい】 ⑴「不逞な輩は根絶せよ! 」 ⑵「キサマこそ不逞の匪徒(ひと)だ!」 ⑶「勝手気ままにふるまって、アナタ不逞だわ! 」 「毎晩、おれに抱かれるためにそのドアを開ける君は何者だい? 」 【匪徒・ひと】 ⑴匪徒・匪賊を根絶やせ! ⑵「だがね、君は澤くんを匪徒だとかいうが、ウチの界隈じゃあちょっとしたモンだぜ」 ⑶徒党を組んで匪徒が再来してきた。 【電光石火・でんこうせっか】 ⑴電光石火は夏目漱石がつくっ

西洋の竜(船の原型) / 20240428sun(400字)

西洋の竜 爪と翼をもち、背が高く、胴体の太い大蛇が竜にいちばん忠実な描写だ。真黒であってもつや光りしていることが不可欠だ。同じく不可欠なのは火と煙を吐くこと。この描写はむろん今日のイメージだ。ギリシア人は爬虫類の巨大なものなら何にでも、竜と名を与えた。プリニウスによれば、夏、竜は象の血を欲しがる。象の血は冷たいからだ。竜は象にとつぜん襲いかかり、体を巻きつけ、歯を食い込ませる。血のなくなった象は地面に息絶える。竜もまた、その餌食の重みに押しつぶされて死ぬ。 エチオピアの竜はよ

じぶんとセックスはできるか? / 20240427sat(393字)

窮極の問いだ。 じぶんが女と仮設を立てる。 じぶんに抱かれる。己の男性器を咥える。 本能で「喘いだ」経験がない。 抱かれながら、性慾が迸るじぶんの顔面を見つめる。できるだろうか? 今まで思いつきもしなかった。 タイのショーパブにその類の店がある。 六本木にあるかも知れない。 今じぶんが女になって今のじぶんに抱かれる。 想像ができない。僕は女ではない。 この状況を虚構で書けるだろうか? 書けば書けるだろう。が、文章に信憑性はあるか? 観察できないじぶんの醜態を客観的に描写す

村上春樹が自著を売った戦略に学べ。

14128文字・60min 海外出版(日・英・伊・中・韓)に向けての準備 村上春樹さんが海外で読者を獲得したのは日本国内でヒットしたからではない。じぶんで海外(アメリカ)に出向いて、翻訳エージェントを自分の足で探しまわって(あるいは向こうで手が上がった若手翻訳家の志願に耳を向けて)契約をした。大型書店でだれもならばない読者サイン会や握手会の席に座りつづけた。となりすわる地元の同業の作家に「ハルキ、よく座ってられるね」と呆れられた。だが、その個人営業はまさに世界戦略的だった

代理母との妄想 / 20240426fri(400字)

目覚める。ロスの時刻は四時間を引いてAMとPMをひっくり返す。 これは昨日の朝四時に送ったメールか。 四十歳のときに子どもが欲しいと卵子凍結した。五十を過ぎたので代理母になる。私に期待しないで。それと、私の名前、覚えておいて欲しかったな。 プロフに目を落とす。 五十三歳。独身。ロス在住。ハリウッド映画の着ぐるみ制作。 朝6時に起きて会社に行き、夜に帰る生活。 メッセージをスクロール。 名は環だった。 環を残して身の丈に合わぬ高スペック女を整理していた矢先だった。 代理

被せてくる港区の女 / 20240425thu(400字)

昼前。雨。 マッチングアプリを開く。 うな垂れる。 体重を訊ねてきた女だ。 返答に困る。太った体重を気にしているのだ。 これをデリカシーというのか。 「体重がなにか… 」 時間を置いて答えた。 「体重に合わせての運動がいいですよー」 僕のプロフを見たらしい。 彼女のプロフを見る。 五十二歳。港区。大卒。外資系企業。 海外へは五十五カ国に行った。機内でCAに声をかけられます。 旅行相手探し。食事に行きたい。ゴルフ相手が欲しい。 自分の話しかしない。対話は基本スルー。 マウン

《語彙の三語三文》:手書き帖 4.8〜4.15

2730文字10min 四月八日(月) 【馥郁たる・ふくいくたる】 ⑴馥郁たる梅の香り ⑵「馥郁たる子さーん!」 「ハーイ!」 「診察室五番からお入りください」 ⑶馥郁たれりこの梅、この桃、この女の太もも 【悴む・かじかむ】 ⑴寒すぎる。手足が悴んできた。 ⑵「手が悴んでハシがモテない」 「ブリッジのハシかい?」 ⑶悴む手女は千も万も擦る / 誓子 【拗ねる・すねる】 ⑴「マサル。そんなに拗ねるないでよ」 「なんだよマサヨそんなに拗ねなくても良いじゃないか」 「あのふ

妊娠検査薬(掌編) / 20240424wed(399字)

「今日はおれが出すよ」 「じゃおねがい」 結は翔の頬にキスをして玄関をでた。 靴棚の横にゴミ袋を落として翔はしゃがむ。 第六感は的中した。袋の底に、白い棒を見つけて、摘みあげた。 妊娠検査薬だ。判定線はない。 ドアに翔は背を凭せる。南の窓に曇空が見える。 ベランダの向こうに濃い葉がみえる。階下の桜の木だ。 背中が下にずるずるとさがる。尻がついた。 「結となら欲しいな」 昨年の今頃、翔は結に言った覚えがある。 翔は四十六。結は四十二。 結が孕めば生活は一変する。 結は変化を求め