見出し画像

新しいコローレが出来上がるのに一番大切だったこと【Coloreメイキング #1】

みなさん、こんにちは、はじめまして。コローレという雑誌でデザイン、編集を担当しています。村上あおです。

2022年5月現在にコローレVol4が発売となりました。

既に多くの方の元に届いており、その出来栄えに好評や感動の声をいただいてます。

というのもコローレは「雑誌作りたいな」という思いから集まり、制作されている個人雑誌(ZINE)

一口に雑誌と言っても、作りたいという気持ちだけで、作れるほど簡単ではありませんでした。

作り始めた当初はメンバーの方全員、制作の経験はなく、デザイナーである僕に至っては雑誌を読んだことがない状態。「雑誌ってどうやって作るの?」そんなノウハウも知識ないなかで作り続けて2年、今回でvol.4

右も左もわからなかった、頃から考えると想像もつかないくらいの進化を感じます。

本記事ではそんなコローレvol.4ができるまでの約半年間のメイキングをコローレを読んでいただいた人はもちろん、まだ読んでいただいてない人でも楽しめるように書いていこうと思いますので、興味あれば、ぜひ、一読ください。

進化に必要だったこと

今回のコローレ.vol4は今までのコローレとはガラリと雰囲気が変わっています。

vol.4は「整理・片付け」というテーマで制作。

編集部もこのテーマを意識して制作にあたってので、必然的に変わったかのようにも感じるのですが、制作当初はこのような変更は予定されていませんでした。 でも、こういった大幅な変更が必要だと気づけたのは、根本的な整理を編集部内で行うことができた結果です

根本からの見直し

「整理・片付け」 そのテーマに合わせてコローレの内容も見返していこう、そんな感覚の中、制作前から様々な会議や検討が行われました。

編集部メンバーの方々にも意見をもらいながら、最終的には編集長の綾乃さんや、デザイナーの陽子さんを中心に、会議を行いました。

そうしてプロジェクト開始から1ヶ月ほどで「創作コンセプト」を立てようという話に。

コンセプトとは定義が難しいのですが、プロジェクトに関わる際に一貫して大切にする考え方やその指標に当たるものです。

とある本では、コンセプトはプロジェクトの警察だと語られます。

どれだけいいアイデアが生まれても、それはコンセプトに沿っている?と確認をすることで、みんなの狙いや制作物がブレることがありません。

コンセプト案は多くの案を検討しましたが、コローレは出てくるキーワードが多くてなかなか整理ができない。 おそらく、みんなそれぞれのコローレがあるからこそ、キーワードも多様化する、それもコローレの魅力の一つなのですが。

最終的には、納得のいく4つのキーワードをコンセプトとして、ピックアップしました。それが「わたし」「あそび」「上質」「飾らない」の4つ

これだけでは抽象的なワードで、応用が難しいですが、基本的にはコローレを作る時に、これらの要素が入っていますか?というような発信、制作の基準に当たるものとして扱っています。

編集メンバーとはこの4つのキーワードのニュアンスを細かくすり合わせながら、共有することを大切にしました。

それぞれのワードに言葉やビジュアルを添えて、イメージを共有していく。


その4つの中でも今回、特に重視したのは、「上質」の部分

今までは、日常をベースにした親近感や、手作りの愛嬌を意識した、「素朴なコローレ」を重心に制作していましたが、「上質」というワードが出たことで、余白や、繊細さも意識した、「上質なコローレ」をイメージしてデザインや記事を制作していけるようになりました。

シンプルなロゴに変更

様々な制作物が、それらコンセプトの影響を受けました。

中でも特徴的なのはロゴデザインです。 今までのコローレではカジュアルで愛嬌のある手作り感を大切にしたロゴを使用していました。コローレ(色)という意味に合わせて、光の三原色をモチーフにした特徴的な色使い。僕自身このロゴはコローレのイメージとして、とても印象に残っていました。

ですが、今回コンセプトの中心いあるのは「上質」、コローレのテーマは「整理・片付け」

これらの設定に伴ってロゴをよりシンプルなものに変更することとなりました。

他の雑誌などのロゴ等もリサーチしながら、最終的には英語表記に変更するということを決定し、コローレに似合いそうなフォントをいくつか集めました。

話し合いの結果、左上のフォントに決定。

すこし形を整えて、コローレのロゴが完成いたしました。


こういった変化が、ロゴだけでなく、表紙や広告、編集部チームのビジョンなど、様々な要素を変化させました。それらのことについては後日、書くかもしれません。

根本を整えれば”変化”は”進化”になる。

コローレだけに限らず、どんな物事にも変化求められる場面って多いです。

今はいろんな物事が不確定で変化しやすい時代だとも言われています。 僕たちもコローレもその変化に合わせて変わっていかなければなりません。

しかし、変わるということが必ずしもいい方向に向かうとは限らない。 そういう時、必要になるのは、もっと根本に向き合うということ。

汚れた川を綺麗にするけど、気づいたらまた汚れている。そんな時はもっと根本的な部分、”川上”に汚れの原因があるのかもしれません。

そんなの当たり前のことのように感じるけれど、必死になると気づかないこと。

問題や違和感が解決しなくて、どうしようもないときは一回、目の前も作業から手を離して、川上をのぼり、一つずつ解決していくと、簡単に解決できるようになったりします。

コローレの進化はそういった、根本との向き合いに支えられているのかなと新しいコローレを見ながら感じます。 雑誌の中身にもそういった向き合いの結果が散りばめられているので、ぜひ、そんなこともかんじながら、コローレを読んでみてください。


もちろん、まだ改善の余地だらけのコローレ、だからこそ進化するしかない雑誌、コローレ。

制作に携わる僕も、どう進化していくのか、はっきりとは、わかりません。

少なくとも、こうして根本に向き合っている限りは間違った方に変化することはないと思います。これからの進化を、一緒に楽しみましょう。


▼次の記事はこちら▼
コローレVol.4 メイキング 〜 イラスト・写真編 〜 |   執筆中


【販売情報】
◆Colore.vol4 販売中
◆一冊 ¥770+送料
◎コローレは編集部メンバーが直接販売しております。下記ページよりライターを選んでご購入ください。
◎数には限りがあります。売り切れの際はご容赦ください。

◎「雑誌 Colore」販売ページ



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?