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蛇口
2017年6月25日 15:29
たまには気分を変えて学校で勉強でもしようと、その日は教室に一人で残っていた。黙々とシャーペンを走らせ、気づけば外は日が沈み始めていた。「帰るかぁ…」筆記用具を筆箱に入れる時特有のカタカタという音を鳴らして片付けをしていると、背後でドアが開く音がした。「あ、」 その声にほんの少しだけ驚いて振り向くと、そこには彼が立っていた。「あっ………びっくりしたぁ。どうしたの?」「筆箱忘れちゃって