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ベスハチとの出会い以前① オタクが始める音楽生活~90年代後半TVアニメ

【前回記事↓】はじめに、バンド紹介と自己紹介


今回は、そもそものわたしの音楽ルーツについて書いてみる。
長くなりそうなので一応分けたが、細かすぎても中々本題に辿り着けないので、この記事もそこそこまぁまぁ長くなった。

当時 摂取したものが、その後の音楽人生にもそれなりに影響しているので、どうせならあまり人に話さないようなところも、余すところなく書いていこうと思う。

如何にしてベスハチの音楽にたどり着いたか。
わたしの通ってきた道と少しでも道が重なるのであれば、
これからこれを読むあなたには、
ベスハチを好きになる素質や素養がある。
そう思う。






▼ オタク少女、爆誕

※この手のオタクの話題は毛嫌いする人も少なからず出てくるのだろうが、
タイアップであろうと何であろうと音楽は音楽でしかないので、そこは線引きせず、大きな流れの通過点として書いていく。

子ども向けアニメが豊富に存在するこの国で、
幼少期に全くアニメに触れずに育つ人間も、
この年代ではそう居ないのではなかろうか。
このわたしも、世間のごく一般的な幼少期における娯楽のひとつとして、TVアニメを嗜んでいた。

幼児期の通過儀礼であるアンパンマン や ドラえもん をはじめとし、
NHK教育テレビ系のものや衛星放送、
長期休みの子どもアニメ劇場、
夕方~ゴールデンタイムに民放で放映されていた
流行りの少年漫画や少女漫画原作のアニメ、
世界名作劇場、
母の趣味の手塚治虫アニメのVHS、
70年代ムーミンアニメのVHS、
ディズニーアニメのVHSなどである。

当時は自分の中ではアニメと漫画は明確に別物として捉えており、

アニメ = 子どもの観るもの。
漫画 = 10歳前後以上の子どもが読むもの。


なんとなく、そういう先入観のもと、
大半は幼少時の習慣からくる惰性でアニメを観ていたが、
特別その中の音楽や歌に興味を持つことはなかった。

そうして年齢が上がるにつれ、気が付くと、
母に連れられて行く大きな本屋で出会った漫画、
漫画描画用品の品揃えが異様に豊富な地元の本屋で見つけた漫画教本、
当時の小学生女子(少なくとも仲の良い友人間)のバイブル的少女漫画雑誌『なかよし』を読んだりするうち、
次第にぬるい漫画オタク化していった。
(爆誕て程でもない)

当時の小学生の少女漫画雑誌の派閥として
『なかよし』or『ちゃお』
または
『りぼん』
を嗜む者で何となくグループに別れており、
特に『なかよし』を好んで読む派閥は、
当時はもとより、年齢を重ねる毎に不思議とオタクの度合いを強めていき、成人後も立派にオタクをしている率が高い(個人の体感)


▼ オタク、音楽と出会う


そうして漫画やアニメをぬるく嗜むうちに、
ついに
一番好きな漫画作品がアニメ化する!!!
という機会が訪れた。

CLAMP原作漫画『魔法騎士レイアース』である。
※少女漫画雑誌『なかよし』連載作品


同じく『なかよし』連載のアニメ化作品だった
『きんぎょ注意報!』や『美少女戦士セーラームーン』も、
比較的惰性で観る部類のアニメではあったが、

初めての好きな作品のアニメ化という事実が、
自分の中ではかなり大きな事だった。


そしてこのアニメが始まって以来、
過去どんなアニメを観ていてもノータッチだった、
アニソン に手を出すこととなる。


それが人生で初めて購入した音楽CD。
アニメ『魔法騎士レイアース』の主題歌である、
田村直美 『ゆずれない願い』の8cmシングルCD。

ジャケットは謎に縦長く、
田村直美さんのノスタルジー感たっぷりなお姿を写した表ジャケットに、
裏面はアニメ版のレイアースのイラスト。
アニメ版は原作漫画とは似ても似つかない、アニメオリジナルのキャラクターデザインにがっかりしつつも、
原作が好きだからという理由で、
なんとなく解せぬ気持ちを抱きながら購入したものだ。

それまでも何となく好き、くらいの曲も多少はあったが、
これが初めて『音楽』としてしっかり認識した曲で、
初めてまともに好きになった曲であった。

それを買った事で弾みがつき、以降も
アニメ『怪盗セイント・テール』の主題歌
松雪泰子 『時を超えて』のシングルCD
であったり、

当時なんとなく観ていた
アニメ『るろうに剣心』の主題歌
JUDY AND MARY 『そばかす』のシングルCDや、

同じくアニメ『るろうに剣心』主題歌
川本真琴 『1/2』のシングルCD

アニメ『スレイヤーズNEXT』主題歌
林原めぐみ 『Give a reason』のシングルCD

アニメ『魔法陣グルグル』主題歌
奥井亜紀 『晴れてハレルヤ』のシングルCD

などなど、を買い集めた。
タイアップのアニメ作品が好き、またはTVから流れてくるものだけでは聴き足りない、と思えるものを中心に購入しており、音楽のジャンルは特に拘りはなかった。

で、探したら 一部を除いてまだ持ってた。

90年代後半に買い集めたアニソンCD。
レイアースのジャケ写2枚が謎に同じポージング。

以下、上段左から順にアーティストと曲名 ※()内タイアップ作品

田村直美『ゆずれない願い』(魔法騎士レイアース)
中村あゆみ『キライになれない』(魔法騎士レイアース)
松雪泰子『時を超えて』(怪盗セイントテール)
Papa Lunch Mama『シアワセの王様』(バケツでごはん)
JUDY AND MARY『そばかす』(るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-)
林原めぐみ『Give a reason』 / 奥井雅美『邪魔はさせない』(スレイヤーズNEXT)
TWO-MIX『JUST COMMUNICATION』(新機動戦記ガンダムW)

下段左から
篠原ともえ『ウルトラリラックス』(こどものおもちゃ)
Still Small Voice『パニック!』(こどものおもちゃ)
高橋洋子『残酷な天使のテーゼ』(新世紀エヴァンゲリオン)
ココナッツ娘。『ハレーションサマー』(キョロちゃん)
安達祐実『ボクってまんまる』(忍ペンまん丸)
TSUNAMI『カレって時々ブタ』(はれときどきぶた)
福田舞『天使のゆびきり』(彼氏彼女の事情)
林原めぐみ『~infinity~∞』(ロスト・ユニバース)
奥井雅美『only one, No.1』(Di Gi Charat)

↓ジャケット裏面

大抵裏表のどちらかにはアニメ絵が入っている。
これには やや抵抗があり、ウワー(引)と思いつつ手に取っていた。
当時社会現象だったはずのエヴァ主題歌にアニメ絵が無い謎。
ロスユニとデジキャラットのチョイスが完全に友人からの影響。

当時観ていた多くのアニメでは とにかく女性アーティストの器用が多く、
音としても耳障りの良い分、自分の中に入りやすかったのだと思われる。
(自分が観ていたアニメは特に)
そのため、基本的には

音楽 = 女性アーティスト

という前提の中で聴いていたように思うし、
嫌でも耳が『人間の言語を発する声』を拾うので、
音楽の音の中では何よりもヴォーカルの音を注視していた。

上記のCD群発売 以前には、男性ヴォーカルの曲も多数使われていたスラムダンクやドラゴンボールも観ていたものの、当時の自分の琴線には触れなかったらしい。
上記CDの唯一の男性ヴォーカル曲も、耳障りの良い系の声であった。

※当時『衛星アニメ劇場』の枠で放映されていたアニメ『カラオケ戦士マイク次郎』でも、
声優でバンド活動もされている 高山みなみ さん が主人公の少年役を演じた際、
尾崎豊 の『I LOVE YOU』を始めとする男性ヴォーカルの曲を美しく華麗に歌いこなす描写が数多くあり、自分の中でもより一層 
音楽 = 女性ヴォーカル = 良いものだ
的な刷り込みがなされた。


▼ アニソンからのロックの目覚め


そうしてアニソンをゆるく楽しむ中、
ある曲で、今現在への趣味趣向へと繋がるものが開花することとなる。

それが、アニメがきっかけて購入していた
JUDY AND MARY『そばかす』のシングルCDのカップリング曲である、

『ステレオ全開』
という曲。

そばかすも同様ではあったものの、
耳障りよく均らされたJ-POPサウンドではなく、
ガチャガチャとしたロックな曲調とサウンド。

特にこの曲は、YUKIのヴォーカルよりも楽器隊のサウンドの方が耳に残り、
聴いていくうちに、表題曲のはずの『そばかす』よりも遥かに自分の中に衝撃を残し、響くものとなった。

当時はとにかくこの曲を、爆音で聴きまくった。
小学校の給食の時間の校内放送で、順番に1クラスから2曲程のCDの提供を求められた際、
必ずこの曲を流してもらっていたし、
友人が家に遊びに来た時も この曲を外で爆音で流していたら、隣の家から苦情がきた事もあった。

ロックを爆音で聞くことの気持ちよさを、ここで知ってしまった。

ただ、不思議なのは、
自分でもジュディマリの曲を歌いこなすためにYUKIの声が欲しい、と思った事はあれど、
『ステレオ全開』のようなロックな曲に乗っかってしっくりくる声だとは、一度も思わなかったという事。

当時はこの違和感の正体にずっと気が付かぬまま、
そばかす以降の新譜を逐一チェックしては、
『ステレオ全開』で味わったロックという衝撃の幻影を追い求めたが、

ジュディマリの楽曲は、
基本的にはYUKIの声を軸に、
音楽ジャンルとしては『J-POP』にカテゴライズされるような 耳障りの良さに寄ったポップな曲調とサウンドの曲がメインであり、

以降 ジュディマリとしては、
『ステレオ全開』のような
ガチャガチャとしたロックな曲が聴ける機会は、ついぞ訪れなかった。


次回へつづく。

ベスハチのベの字もなかったので置いときますね

【次の記事↓】

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