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仕事を知ろう、将来の仕事を考えよう

8月に2回、エチオピアの10代前半の子供向けに行ったワークショップ(WS)のテーマが今日のタイトルである。

WS開催の経緯と1回目の私の感想・考察はこちらから↓

今回は前回後回しにしていた内容について。

目次
アイスブレイク
ジャック・マー物語
モチベーションVTR
職業人生ゲーム

アイスブレイク

まずは場の空気を和らげる為のミニゲームを。背中にお題の文字を書いて伝言していくゲームを2題。お年頃だし男女別チームで実施。

2文字の簡単な言葉を選んだつもりが、結構苦戦していた。こういう遊びはないのかも。2回目のWSの時は若干想定より年齢層が低かったせいもあってか、最早一人にも伝わらなくてゲームが成立しなかった。自分たちの常識(この年頃ならできるでしょ)が通用しないってこういうことね…。

ジャック・マー物語

今回実施に協力してくれた図書館職員さんからのリクエスト、「努力をしてビジネスで成功した人を紹介してほしい」を受けて作成したパート。

ジャック・マーは中国でアリババグループを興した凄い起業家。しかし若い頃は勉強が不得意だったようで挫折経験が多いことから、不屈の精神や失敗しても大丈夫ということを伝えたくての人選。

ジャックの生まれからアリババの成功までを紙芝居形式にして話した。紙芝居はプロジェクターが使えたので、いらすとやさんを駆使してパワーポイントで作成。

やってみて分かったことは「語り手だけの紙芝居なんてつまらない」ということ。絵が動かないからこそ、人物の台詞がないと変化の付けようがないので単調になる。もしまた開催のチャンスがあったら同期の幼稚園の先生たちに助言を頂きたい。

なお私がジャックを知ったのはこちらのオリラジあっちゃんのYouTubeから↓

この「他国の成功例を見せてほしい」って起業支援のWSでも言われたのだけど、個人的にはあまり効果を感じない。参加者にしてみれば「だって状況違うじゃん」と感じる気がするので、エチオピア国内の事業成功者の方が響くんじゃないかなぁ。探して素材集める必要があるけど…。

モチベーションVTR

これも職員さんからの依頼の「映像を使ってほしい」に応えたもの。ジャック・マーが若い人々へメッセージを語るビデオがあるので、アムハラ語字幕をつけて視聴。

職業人生ゲーム

何人かに聞き取りをした時に、「エチオピアの子供たちは将来の夢を聞いても医者か公務員か警察くらいしか出てこない…世の中にどんな仕事があるのかを知らない」と言われた。エチオピアのインテリ層の大人たちは子供に起業家になってほしいというけれど、今ある仕事を知らなければ将来どんなビジネスがエチオピアで必要とされるかなんて考えられないのでは?

そこで子供だし、遊びながら職業を学んでほしいと思い、職業人生ゲームを手作り。着想はもうそのまま人生ゲームから。ここでもいらすとやさんに大層お世話になりました。なるべく多くの職業を学べるように職業チェンジコマが多め。全職業(28種)を映像と字幕で解説する動画を作って、遊ぶ前に観る。職業は、エチオピアに必要とされていそうだけど子供があまり知らなさそうなものを選んで作成。

ボードゲームはそこそこ盛り上がるけど、1回の参加人数が少なく限られるのが欠点。自分達の番以外は暇、と取られてしまうのでいかに子供たちを動かすか(銀行にお金を取りに行く、止まったマスの文字を読んでもらう)が大事だと感じた。

本当はこのゲームを通して知った職業から好きなの気になるのを選んで調べてくる、までできるのが理想。でも図書館のイベントレベルではそこまでできないので、今後配属先と小中学校に入って行くときにそういう調べる過程をしっかり入れたい。


とてもざっくりこんなWSだった。私は教育を学んではいたけれど、それはあくまでシステムとしての教育であって子供とのコミュニケーション法ではなかったから、まだまだ勉強して改善しないといけない点が多かった。早い段階でそれを学べたのが一番の収穫。精進します。

なお私が今回こんなに色々できたのは相棒がいたから、ということを書き添えておきたい↓



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