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日々のかけらから考えたこと

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普通の毎日を切り取って、見えた景色をお届けします。モノより思い出。
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#音楽

音楽が、人と人をつなげてくれる。

音楽が、人と人をつなげてくれる。

週末は、夫婦各々が所属しているオケや吹奏楽団の練習に行くのが日常だった。しかし、すべての練習はなくなり、出演予定だった各所の演奏会も中止に。

ぽっかり穴が開いてしまった休日。最初のうちはみんなと合奏出来ないのが寂しくて、音楽する気が起きなかったのだけれど。結局楽器に触れていたくなって、夫婦2人で録音を始めた。バイオリンとビオラとピアノの、多重録音。

この状況にも、自分たちの心の中にも、春が来ま

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アドバイス上手になろうとしたら、気付いてしまったこと

アドバイス上手になろうとしたら、気付いてしまったこと

「もっとこうしたらいいよ」って、上手に伝えられる人に憧れる。

先日、楽器の練習中にアドバイスを求められる場面があった。それなのに自分は、正直「よかった!」しか出てこなくて、何も有益なことを伝えられなかった。

せっかくの上達の機会を(お互いに)ふいにしてしまった気がして悔しくて、アドバイス上手な友人に、何かコツはないかと聞いてみた。

①自分がいっぱいアドバイスを受けて、引き出しを増やす

「そ

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10年続けて見えてくるもの

10年続けて見えてくるもの

10年続けて見えてくる景色。

楽団でお互いトータル10年以上打楽器をやっている子と、10年続けて見えてくるものってあるよね、と盛り上がった。

話の始まりは、ある奏法が難しくてなかなか出来るようにならないんだよね、なんていう雑談。でも、結局、「魔法のような解決策はなくて、出来るまでやる(一番確からしい方法で練習を積み重ねる)のが一番近道」って、お互い同じ結論に至ったのが、興味深かった。

失敗せ

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旅の歌

旅の歌

記憶と音楽は、密接な結びつきがあるらしい。

ある曲を聴くと、自分でも忘れていた思い出がぱぁぁっとよみがえる、ということもあるし、何度も聴いていた曲はもはや思い出の一部として、記憶を強化してくれている気もする。

思い出と深く結びついた音楽の中で、一番古いもの。

それは、「旅の歌」と(幼少期の私に)命名された歌で、名前の通り、どこかに出掛ける時によく聴いていた音楽たちだ。

私の両親はアウトドア

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で、やるの?やらないの?

で、やるの?やらないの?

れんちゃんに問われた瞬間、心臓がドクンと跳ねた。その言葉は血液にのって全身を巡り、体の隅々に行き渡って、今でもふとしたときに声がする。〝で、やるの?やらないの?″

いつものドラマーさんがいない日。ドラム叩いたほうがいいかなぁ、でも自信ないなぁって思って、結局叩かなかった。そんな練習後、れんちゃんに、あおいちゃんはドラム叩かないの?と聞かれた。やっぱりそう思う?なんて生温い返事をしたら、で、やるの

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