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書くことがないときに僕の書くこと2024

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#日本文学

5/9 国家の黎明、国家の黄昏

公立学校の財政が破綻するというのは、どういうことなのだろうか。森鴎外『青年』を読み始めたのだが、そこに描かれている国家の黎明期とは対照的な、国家の黄昏、というものを感じる。

森鴎外『青年』を読み始める。漱石『三四郎』の影響を受けて書かれたと何かに書かれていたが……鴎外の文体や主題の多様さ、小説の技術は、本当にすごい。随一の知性が文学の言葉を作っていた時代のことを思う。

しかし、『青年』の冒頭を

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