5/9 国家の黎明、国家の黄昏

公立学校の財政が破綻するというのは、どういうことなのだろうか。森鴎外『青年』を読み始めたのだが、そこに描かれている国家の黎明期とは対照的な、国家の黄昏、というものを感じる。

森鴎外『青年』を読み始める。漱石『三四郎』の影響を受けて書かれたと何かに書かれていたが……鴎外の文体や主題の多様さ、小説の技術は、本当にすごい。随一の知性が文学の言葉を作っていた時代のことを思う。

しかし、『青年』の冒頭を読んでふと気づいたが、彼らがエリート学校の「コネ」によって既に高いところにいる師に接近し、それを「コネ」として自身を高いところに引き上げようとするというのは、まさに「実務」において求められる能力であって、思えば『舞姫』もそうなのだが、森鴎外の実務能力を感じつつ、当時の(今もだろうが)芸術家たちがいかに孤高の天才などではなかったのか、といったことを考える。

書店でジェットストリームのライトタッチインクを購入。筆記具選びにも私的なブームがあるのだが、最近は、プラスチッキー(正真正銘プラスチックなのだろうが)路線で、ジェットストリームというのはしかし一般には高めなのかもしれないが、安いものでも、ブレンなど、おもしろいものが増えたなと思う。結婚して子供も生まれて、ということなのだと思うが、最近は様々なこだわりが消え、服などもユニクロや無印商品が増えたなぁと思う。

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