見出し画像

海外生活において語学力よりも必要なスキルとは?

こんにちは。あおいです。
来週からバケーションなのだが、天気予報を見るとその間ずっと曇りマークになっていて悲しい。。。


さて今回は、私がかれこれ9年ほどの海外生活を送って来た中で、海外で暮らすうえで必要だと感じているスキルについて個人的に思うところを述べてみる。


専門的なものよりもベーシックスキル
1,不便さを受け入れること
2,主体的に動くこと
3,ずっと健康でいること

まとめ






専門的なものよりもベーシックスキル

ここで取り上げるのは、語学力でもIT・プログラミング・経理・法務といった専門知識を要するものでもなく、人間関係構築力や生活力といった基本的なスキルのこと。

専門スキルはないよりもあった方が絶対にいい。
給料の高い仕事に就けるし、永住権を目指すなら自分の職業が専門職であれば有利になることもあるからだ。

語学力が海外暮らしで必要なことは言うまでもないだろう。

しかし、普通の生活を送るうえではまず「サバイバル能力」が必須。
どんなに優秀な知識や技術を持っていても、どんなに流暢に外国語が話せても、このベースとなる能力、というか考え方がなければ暮らしていけないと思う。


1,不便さを受け入れること

日本の外=不便な世界  と言い切っても私はいいと思っている。

それぐらい、日本はこの上なく便利な生活が送れる国だ。
丁寧な接客サービス・24時間営業の商店や飲食店・時間通りに発着する交通機関・日時指定ができる配送サービス…

など、便利さの例を挙げればキリがない。

トラブルや不具合があっても即時対応してくれるので、不快さを感じる期間もごく短い。



一方、海外ではこんな便利・快適さは99%味わえない。

すべてがスローに進み、かつ何らかの抜け漏れや不具合がセットになっている。
書類1枚であっても、ミスの改善に何カ月も要することもある。
たとえそれが公的な書類であったとしても。
不備を申し出ても、しばらく音信不通が続くことだって普通にある。


どんなに仕事を抱えていても退勤時間が来たら終了なので、進捗が本当に遅い。そして、時間内にできるだけの業務を終わらせようという姿勢が基本的にないので、どんどん仕事が溜まっていくんだと思う。


夫は仕事で腰を痛めてしまい現在傷病手当を受けているのだが、そのやり取りの際も担当者と全く連絡が取れないと嘆いていた。


荷物が届かない・紛失された、なんてことも何度経験したか。
(おかげでマットレスが余分に届いたことも。笑)

アパートの公共ランドリー(カナダのアパートはランドリーが公共なことが多い)の乾燥機は半年以上ずっと壊れていて、住民たちが訴え続けて最近やっっっと修理された。


職場(ベーカリー)のオーブンや生地を成型する機械、ラベルプリンターもしょっちゅう壊れるので、何度業務に支障を来したことか…


…と、なんか愚痴っぽくなってしまったが、こういうことがいつでも誰にでも起こり得るのが海外生活の醍醐味ということにしておく 笑

それでも社会はゆるくうまく回っているから不思議なのだが。


ちょっとのことでイライラせず、「まあ、しょうがないか」の気持ちを持てるかどうかがかなり大事になってくる。


2,主体的に動くこと

海外では便利さは期待しない方がいいことはわかった。
でも改善を求めるならどうすればいいのか?

「自分から主体的に動く」の一択だ。


置かれた環境を嘆くのではなく、自分でどうにか対応できないかまず考えて行動する。

例えば相手とどうしても連絡を取りたいのなら、多忙な時間帯は避ける。
他に対応窓口がないか調べる。
1人で抱え込まず、どうしたらいいか周りの人にヘルプを求める。


ワーホリに来たけど仕事が見つからない…

とぼやく暇があったら、一件でも多くレジュメを落とす。
目当ての職場に何度も通い、何とかして上の人に会う(多忙な時間帯は避けること)。
道端に立って、通りすがりの人に「仕事ください!」とアピールする(経験済)。
それかいっそのこと住む街ごと変えてみる。



空気を読む・周りの目を気にする日本では、他人(特に客)が困っていたら解決策が向こうから勝手にやって来ることが多い。

でも海外ではその受け身の姿勢は捨てた方がいい。
主張しなければ、行動しなければ、誰からも見向きもされない。

慣れるまでは難しく感じるかもしれないけれど、止まっていたって何も進まない。

裏を返せば、主体的になればなるほど周りも動いてくれる、ということ。

より良い状態を手に入れられるかどうかは全部自分次第なのである。



3,ずっと健康でいること

日本の医療システムになれていると、海外では医療へのアクセスの悪さに驚くことになる。


「なんか調子悪いな」と思った時にふらっと病院に行っても診てもらえないので要注意。

カナダではまずウォークイン(=walk in)クリニックやファミリードクターに診てもらい、必要に応じて病院や専門医を紹介してもらう、という流れが一般的。救急やよっぽどの重症患者でない限り、病院にお世話になることはないのだ。

ウォークインやファミリードクターに掛かるのにも予約は必須。
専門医に会うともなれば数か月先になることもしばしば。。。


そんな待たされてどうしてくれんねん!と思うかもしれないが、病院の数もドクターも足りていないのだから仕方ない。。。

健康でいるしかない。


それに加えて医療費の問題。

カナダは国民皆保険制度を取っているのでほぼ無料で診療が受けられるのはすごいと思うが、時には一部負担も必要。

特に、歯科治療は国民皆保険制度の対象外なので要注意。
職場の保険でカバーされていなければ目玉が飛び出るほど高額になる(経験済)。


海外生活では、慣れない食事や文化から来るストレスが身体の不調に繋がる。健康体でいることは、海外生活をサバイブするうえで何よりも大切なのかもしれない。


まとめ

海外に行く前に語学力を磨かなくては!と頑張る人は多いだろう。
めちゃくちゃ素晴らしいことだし、その努力はきっと役に立つと思う。

それにプラスして、日本との違いを受け入れつつ自分で考えて動く主体性も身につけていくと良い。あと健康管理。


新たな文化・習慣との出会いを楽しんで。
いいことも良くないことも、全部が学びになるはず。


それでは!





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?