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体脂肪ってなんであるといけないのかって話

以前人間ドックのお話しを少ししました。

いろいろ目的はあるけど生活習慣病怖いから気をつけようねってお話を混ぜつつお話したので、

今回はそれに関係して体脂肪について少し投稿したいと思います。

単純に脂肪を減らしてガリガリになれって意味では当然ありません。何事も適度が1番。


体脂肪の種類

ご存じの通り、体脂肪というのは体の余剰なカロリーが脂肪となって貯蓄されたもので、いろんな部位にたまります。

わかりやすい部位ですと、お腹や腰、お尻、あごの下、太もも、ふくらはぎ、どれもこれも見た目が悪くなる原因の脂肪です。

貯まりやすい部位は人種差、性差や個人差が大きいです。

これらは体脂肪の中でも「皮下脂肪」と言われ、一般的には皮下(筋肉の外側)に蓄積しています。

一方で、筋肉の内側、また内臓の周りや中についている脂肪のことを「内臓脂肪」と呼びます。これらは部位によっていろんな名前がついており、

お腹にいっぱいたまっているものですと腸間膜脂肪、肝臓だと肝臓脂肪(脂肪肝)、心臓だと心臓周囲脂肪、などなどあります。

実はこれらの内臓脂肪は、皮下脂肪が蓄積する前に体の中にカロリーの貯蔵として蓄えられているもので、見た目が整っている方でも以外と脂肪が隠れていたりするわけです。

近年当たり前のように使っている用語としてメタボリックシンドロームがありますが、これは、おへその位置での内臓脂肪の面積が100cm2以上というのが1つの基準になっています。

生活習慣が悪く、脂肪が多くたまっているから大きな病気になる前に注意しましょうね。ということです。

なんで体脂肪が多いといけないの?

太っている自覚のある方は、病院にいくとおそらくどんな医師も看護師もみんな口をそろえてもう少し痩せましょう、といってくるかなと思います。言わない場合は、諦められてます。

たまに太っている医者すらそれを行ってきますから、お前が言うな状態です。

ただ、別に見た目がよくないとか、食べ過ぎて贅沢な食事してるのが憎らしいとかそんな理由で痩せろと言っている訳ではありません。

脂肪は体に長くたまっていると、体に炎症を引き起こすことが知られていることが問題になっているからです。

脂肪による慢性炎症

細かい機序は山のようにありますし、私も把握仕切れてないので割愛しますが、

大まかに説明すると、脂肪によってリンパ球などが活性化し、さまざまなサイトカインを放出することで全身の臓器、血管に炎症が広がることが知られています。

これがいわゆるメタボリックシンドロームの正体です。

特に血管に炎症が起こると、動脈硬化という血管がボロボロの状態になっていきます。これが末期になるといわゆる脳梗塞・心筋梗塞などの大きな病気につながっていくわけです。

メタボリックシンドロームの怖いところは、症状が全くないことです。30−40年ほど放置することで60歳以上になってはじめて大きな病気となって現れていきます。

これにくわえて、喫煙、塩分の摂りすぎ、運動習慣がない、などその他の因子が重なるとますます進行が早くなるので、下手したら40代頃から大きな病気の発症につながってしまう方もいます。

2020年ころに大きな話題となりました新型コロナウイルスについても、様々な重症化リスクが報告されました。

病院に入院する(重症化した)患者さんの多くが肥満だったことからも、やはり脂肪による炎症というのがいかに怖いか、というのが如実に表れてきました。

減らすべきは内臓脂肪

じゃあどうしたらいいのか、ということですが、結局は内臓脂肪を減らしましょう、というのが結論です。

皮下脂肪についてはほとんど炎症には関係ないことが知られており、内臓脂肪がたまりやすい男性に動脈硬化性疾患の発症リスクが高いことなどからみても、内臓脂肪を減らす努力を行うことが大切になってきます。


脂肪の減らし方についてはまた別記事にまとめますが、

最初に言った通り、絶食してカロリー制限続けて単に脂肪減らせばいいってものでもありません。

脂肪には白色脂肪と茶色脂肪という大まかに2種類の脂肪が存在します。

基本的には白色脂肪がエネルギーを蓄えている一般的に思い浮かべる脂肪です。エネルギー貯蔵する役割です。そして溜まったエネルギーを中性脂肪という形で血液の中に放出します。

一方で、茶色脂肪はエネルギーを代謝する役割がある優秀な脂肪です。寒い時に体を温めたり、エネルギーを消費することで白色脂肪を分解して減らすことが可能です。

と、なると、白色脂肪をいかに減らし、茶色脂肪をいかに増やすかが重要になります。

白色脂肪が増える原因は食事のカロリー過多です。

一方茶色脂肪が増える(活性化させる)機序は、運動、になります。これは有酸素運動、無酸素運動問いません。

なので適切に食事のカロリー量を減らしながら、運動もきちんと行うことが脂肪量を適切に管理するために必要になってきます。

脂肪をゼロにしてしまえばうまく行くものでもないってやつですね。

糖質制限ダイエットが流行っていますが、たしかに痩せることはできる一方で健康的かと言われると残念ながらそうではありません。


実際、頭でわかっていてもそう簡単に実行できないんですけどね。

糖依存なんていって普段カロリー摂取過多な方は、タバコの依存と同じで糖分を摂りたくて摂りたくてたまらない状態になってます。

腸内細菌もガタガタに崩れるので、頭へ到達するホルモンバランスも崩れて認知機能低下などにも関連します。正常に思考できない状態。

勝手に自分は健康だと頭が錯覚して変なこと言ってしまいます。ブログ等で特殊なダイエット方法を意気揚々と説明してる人はその類です。

幸い自分は不健康なことを認識してるので正常なはず()

なんにせよ、気合い入れないと離脱できないのはそういうことです。

キャラメルアイス美味しい。
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