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イエナプラン教育(※世界7大教育法)

このところ「NOTE」に書いている、世界7大教育法についての続き…

これまで、モンテッソーリシュタイナーレッジョ・エミリア教育と紹介してきました。
実際にはあと4つあるのですが、今回お伝えするイエナプラン教育以外の3つは、日本では、塾や、NPO法人、一般財団などで運営されていて、かなり独創的なのと、この3つの教育のエッセンスは十分に他の4つの教育法に含まれていると、個人的に感じたので説明を割愛することにしました。

もっと具体的に知りたい方は下記の文章内のURLからアクセスして、ぜひ本を読んでほしいと思います。
そして良かったら「感想」を聞きたいし、この本の話題で話したいですね。

参考本:世界7大教育法に学ぶ「才能あふれる子の育て方」
https://amzn.to/2YBJNIu
①モンテッソーリ教育
②シュタイナー教育
③レッジョ・エミリア教育

④ドルトンプラン教育
⑤サドベリー教育
⑥フレネ教育
⑦イエナプラン教育

イエナプラン教育(オランダ)

イエナプラン教育は実際にはドイツ出身のペーター・ペーターゼンによって生まれたのですが、1960年代にオランダで爆発的に広がりました。

【イメージ】
イエナプラン教育の、個人が輝く理想の民主的社会を目指す!というのは、"自分の子ども"だけではなく、社会全体で子育てを考える事につながる。
また、今、日本の教育現場が取り入れようとしている「アクティブラーニング」をすでに取り入れている。

※アクティブラーニングとは!
従来の生徒が受け身だった学習方法を、能動的に学ぶ学習法の総称。
具体的には、グループ・ディスカッション、グループ・ワークなど。

【理念】
子どもの主体性の尊重、異なる他者の受容、学校共同体(本から引用)

【特徴】
◆独自の教材や教授法はなく、イエナプラン教育は、メソッドではなくコンセプトである。

◆教員がイエナのコンセプトを具現化する教育法

◆イエナのコンセプトとは⇒「イエナプラン20の原則」

◆教科ではなく4つの教育活動「対話」「遊び」「仕事」「催し」を意識して時間割を作成する

マルチエイジ(異学年学級)が前提で同じリビングルーム(=教室)で学ぶ。

◆一斉授業ではなく「自立学習方式」で、ひとりひとりが自分の発達段階に応じた課題をもとに1週間の学習計画を立てる。(※相談するグループリーダーがいる)

◆ 教室での学習活動ではサークル対話(輪になって話し合う)という形式。

◆ 計算や文法などの基礎知識は各自で行うが、「子ども同士の対話」や「探求活動」は"ワールドオリエンテーション "という総合学習の形態を用いて学ぶ。

ワールドオリエンテーションのテーマは「7つの経験領域」に分類されている。
1、作ることと使うこと
2、環境と地形
3、巡る1年
4、技術
5、コミュニケーション
6、ともに生きる
7、私の人生

【感想】
このイエナプラン教育のコンセプトを導入しているオランダは、日本の教育が大きく変容しようとしている今、すでにもう何年も先に進んでいるお手本のようだと思います。

具体的に言えば…
●受け身型スタイルの授業 ⇒ マルチエイジ(異学年学級)、サークル対話ワールドオリエンテーションなどによる能動的なスタイル

●みんなと同じ ⇒ ひとりひとりが「自立学習方式」

レッジョ・エミリア教育も、このイエナプラン教育も決まったメソッドという型がないので、「教師の力量」がものすごく必要になる。
何でも型にはまった時代の教育を受けてきた教師にとっては、非常にやりづらい、または辛い教育法でしょうね。

でも、これからの時代の子ども達に必要な「創造力が豊かで自分の頭で考えることのできる人」を育てるには、まさにその人物モデルとなる存在に思えます。

また、異なる他者の受容学校共同体の最たる形が"ワールドオリエンテーション"ではないでしょうか?

年間およそ8~9のテーマを、7つの経験領域に基づいて決め、学校全体で一定期間同じテーマに取り組むことによって、子ども達の中に「対話」「プレゼンテーション」が発生し、学校生活の中で、お互いの違いや個性を認め合い、異なる意見や考えを受容しあって、同じテーマを作り上げていく!という共同意識を学びます。

まさに、社会に出てから必用なことばかりですね!
そして日本の子ども達にとっては、少々苦手な事かもしれません。

しかし、お国がらもあるけど、オランダの教育は、本当に一歩も二歩も先に進んでいますね。

2020年、もう来年のセンター試験廃止にしても、きっとここ3年ぐらい、教育の変容は凄まじいように思うし、「すべては人に始まる」のだから、まずは「教育」から底上げしていかないと。...……

と、教育関係者や、日本のトップリーダー達は考えてるはずだ!と思う。

教育関係者でも、管理職でもない私だが、親として子ども達の未来に希望とちょっとした憂いがある。

なぜ、今回の世界7大教育法の本を見つけた時に、どうしても読みたかっただけでなく、こうしてわざわざ、しっかりまとめられている本のエッセンスを抜きだして感想を書こうなんて考えたのか?
単なる好奇心か(笑)?

次回に、その理由も含めて、今回の「世界7大教育法」の総感想を書こうと思います。

それでは~(*^-^*)





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