【医学部 学士編入】 受験費用はいくら?
今回は、医学部学士編入試験にかかる費用についてお話ししようと思います。
勉強にかかる費用
前回の投稿でお話したとおり、受験生の多くは予備校を活用しています。医学部学士編入の大手予備校といえば「河合塾KALS」。ここに通って1年間コース受講すると、
予備校
・入会金
¥10,000
・総合コース(通学正規受講料)
¥1,405,800
受講料/2021年度実施試験対応講座,河合塾KALS公式HPより
https://www.kals.jp/medical-trn/tuition-fee/index2021.html
河合塾KALSに入校すると、テキストと問題集がもらえます。基本的には、これがあれば勉強できます。別途、必須の参考書はありません。
ただし、生命科学に関しては高校生物の参考書や、その他の成書を読むことが勧められます。わたしも「チャート式 新生物 生物基礎・生物(数研出版)」を購入したり、講談社のブルーバックスシリーズを借りて読んだりしていました。
受験期にかかる費用 その1
予備校費用が高いことにびっくりして忘れがちですが…受験期の費用もなかなかシビアです。以下、国立大学を想定して試算してみます。
まずは出願
・入学検定料
¥30,000/校
・入学検定料振込手数料
¥1,000前後/回
・出願書類郵送料
¥730/通(定形外・速達・簡易書留、2020年10月現在)
学士編入試験では、複数校を受験することが一般的です。振込手数料や郵送料もちりも積もればなんとやら…バカになりません。支払いのたびに、「1回ランチ行けたなー」と思ってしまいます。
いざ受験 (関東から地方国立大学を受験する場合)
・現地までの交通費
¥20,000〜30,000/往復 (新幹線、飛行機)
・現地での交通費
¥2,000〜3,000/回 (バス、タクシー)
・宿泊費
¥5,000〜8,000/泊 (ビジネスホテル)
試験当日は集合時間が早朝のことも多いので、前日に現地入りして1泊するのが基本です。地方国立大学は街から離れた山奥にありがちです。主要駅や空港に到着してからホテルへの移動、ホテルから大学への移動…ちょうど良いバスがあればラッキーですが、タクシーを使うこともしばしばです。
受験期にかかる費用 その2
見事に筆記試験をパスしたら、今度は面接試験のために現地へ向かいます。
「受験期にかかる費用 その1」と同じだけ、交通費と宿泊費がかかります。
筆記試験の結果発表から面接試験の実施までの期間は、数週間〜1ヶ月程度と幅があります。直前に飛行機を取らなければならないと、泣きたくなります。かといって、筆記を通過する前提でフライトを予約する自信もないので…仕方ありません。
総額は…恐ろしい。
多くの受験生が複数校受験することを踏まえて、5校受験して、3校面接試験に進んだと仮定して計算してみます。
5校受験した場合
・予備校
¥1,415,800/年
・出願
¥31,730/回 × 5 = ¥158,650
・移動、宿泊(筆記試験)
¥27,000〜41,000/回 × 5 = ¥135,000〜¥205,000
・移動、宿泊(面接試験)
¥27,000〜41,000/回 × 3 = ¥81,000〜¥123,000
【総額】¥1,790,450〜¥1,902,450
自分で計算していて、震えます。入学前にこれだけ使っていたのか…貯金も減るわけだなと、いま改めて思いました。
もちろん、めでたく合格した場合は入学金 ¥282,000 を支払います。また、複数校に合格し、本命校の合否発表まで他大学の入学を“キープ“しておきたい場合は、そのつど入学金を支払わなければなりません。自分の将来がかかっているわけですから、ここでケチるわけにはいきませんが、相当な出費です。
わたしはフルタイムで仕事を続けながら受験しました。理由の一つは、受かるか受からないかわからない状況で仕事を辞める勇気がなかったから。そしてもう一つの理由は、受験に必要な費用を捻出するためでもありました。
こんなに苦しい受験をクリアして、念願の医学生になった!
と同時に、定職を失い無収入になりました。一刻も早く安定した収入が欲しい。
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