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中国人留学生から聞いた中国の厳しい現実

皆さん、こんばんわ蒼葉レイです。

普段は大学生の視点でお話するZ世代のSNS事情や不登校を経験した自分だから話せる教育やメンタルの話を発信しています。

今日は大学生である僕が中国人留学生の同級生から聞いた中国の実情についてお話してゆきます。


中国に自由は無いと中国人自身も思っている

その留学生と出会ったのは、大学のグループワーク前のアイスブレイク(雑談)の時間。

自己紹介で自分は中国人である事を教えてくれた彼に僕は「日本に来ようと思ったきっかけは何ですか?」と聞いてみました。

すると返ってきたのは「中国には自由が無いから」というもの。

そこで言う自由には、政治的だけではなく、中国の文化感や人間関係の厳しい束縛の事も指しているようでした。

そこで僕はさすがに「中国共産党についてどう思う?」という質問はストレート過ぎるので、「台湾や香港に行った事はありますか?」と聞いてみました。

答えは「行った事が無い」とのこと。

特に台湾に関しては「特別なビザが無いと行けない」と話しており、普段はそんなにいかないらしいです。

実際には、台湾に中国人が行く事が出来ないという程ではないですが、日本からハワイに行くような感覚で直ぐに行ける訳ではありません。

予めその特別なビザが必要であり、中台関係の悪化やコロナ禍を境に、以前よりも中国人が台湾に行く事は難しくなっています。

また、その留学生の方は将来は中国に戻るのではなく、日系企業で働きたいと考えており、中国から抜け出そうとする思いで、必死に日本語を勉強しているみたいです。

因みに彼は一般的な日本語をほぼマスターしており、イントネーションには違和感は残りつつも、基本的には働く上で問題無い程度なのではないかと思います。

私が通う大学には他にも留学生の方がいますが、同じ中国系やマレーシアから来た東南アジア系の留学生と彼は凄く仲良く過ごしています。(別に同じ大学から交換留学で来たわけではなく、地元は別々らしいです。)

ただ、ここで印象的だったのはずっと中国に居たら、共産党支配に慣れてしまいそうなもので、「中国人は共産主義に洗脳されている」と考えがちですが、実際は現体制に不満をもつ人も多いようです。

それでもイメージ通りなのはやはりレーニンの話とかはするみたいですし、しっかりめに共産主義教育が行われているのは間違いありません。

そういった画一的な教育にも彼は違和感を持っていると話していました。

日本と中国はどちらの方が過ごしやすい

彼は「日本」と答えていました。

やはり自由はその他の利益には代えがたいものであると。

しかし、彼の働く飲食店での出来事を基に「要求されるサービスの質は高く大変だ」と感じるらしいです。

これは海外から日本に住もうとして、日本で働き始めた外国人がぶつかる主要な壁です。

サービスを受ける立場で日本に観光に行くのは素晴らしいが、日本で働きたいとは思わないから「日本に住みたい」とまではならないと、以前複数のヨーロッパの方がお話していました。

今回の彼は元々、上下関係やルールの厳しい中国から来た方だったので、そういう人間関係の厳しさには耐性があったのかもしれません。

外圧から中国に革命を起こした孫文

中国では今でも尊敬される「孫文」という指導者がいます。

彼はハワイや日本に拠点を置き、海外にいる華僑(海外で財を成す中国人)と協力して現地の有力者から支持を得る為に活動したり、国内の革命勢力を支援する事で清王朝打倒を目指しました。

日本国内では当時経済界に絶大な影響力を持つ渋沢栄一さんとも交流があったようです。

当時の日清関係も関連していたのかもしれません。

その後、中国国内の有力者袁世凱氏と協力しながら、革命を実現し、臨時大総統に就任しました。

彼は近代中国の建国者と言える存在です。

そんな彼が革命を起こせたのは、海外を知っていたからであり、変わらなくては滅びてしまうというくらいの覚悟があったのでしょう。

もしも今の中国が変わるとしたら、やはり海外を知る優秀な中国人、現代の華僑なのかなと思いました。

因みにその留学生の方は革命を起こすつもりはないですし、最後の章は歴史上の話なので、彼とは全く関係ありません。

今日も最後までお読み頂きありがとうございました。





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