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【TXT】MINISODE3: TOMORROW 考察ー王子さまの星と砂漠の泉─ 

トラックリストも公開されてニューアルバムの全貌もかなり見えてきましたね。以前に彼らが、ツアー中も曲づくりをしていたと話していましたが、「Deja Vu」 とモールス信号による曲名「TOMORROW」以外のすべての曲に彼らの名前がクレジットされていて、昨夜は涙が止まりませんでした。
前回投稿からだいぶ間が空いてしまいましたが、取り急ぎ考察をまとめたいと思います。


▶アルバムのテーマ

これまでの流れから見て、物語は CHAPTER ⇒ MINISODE ⇒ 日本語版アルバムの順で、より詳細が明らかになっていく仕組みなのではと思っています。THE NAME CHAPTERの考察のまとめでもふれましたが、トラックカードに描かれたモチーフからはやはり─

  • たいせつな仲間との絆を深める

  • 夢(運命)に向き合う

  • 現実を生きる(成長の道を選ぶ)

  • ありのままの自分(個性)を受け入れる

  • たいせつな愛(MOA)を見つける

がテーマではないでしょうか。アルバム背表紙を並べると浮かび上がる「memores mei nominis」(文法的には、”私の名前を思い出して”の意味かなと捉えました)の”名前”とは、この5つを指すのかなと思いました。

◇伏線から浮かび上がるキーワード

トレーラーやコンセプトフォトらのなかには、FREEFALLの楽曲(Dreamer、Deep Down、물수제비ムルスジェビ(Skipping Stones )や歌詞の内容が示唆しさされていたり、また星の王子さま以外にも、トゥバの物語のテーマやモチーフを暗示する映画・ドラマの引用がそれとなくほの めかされていました。

そのなかでメインになっていたのは、やはり「アリス」。星の王子さまも、改めて読み返してみるとアリスがモチーフになっていたと気づき驚きました。ほかに引用されていた物語も、やはりアリスが下地になっています。

具体的には『マトリックス・レザレクションズ』、『アリス 運命のタイムトラベル』、『黒い箱のアリス』、『アリス』(ヤン・シュバンクマイエル監督)あたりではないかと。

これらの物語からは、遠かった心の距離繰り返されたタイムトラベル喪失と再生、絆の修復といったキーワードが浮かびあがってきます。

◇過去の悲しみを暗示していたトレーラー

コンセプトトレーラーのトップ画面には、オレンジイエローのスタジャンを着たヨンジュンや淡いミントグリーンに身を包んだ両脇のヒュニンカイとボムギュ。ふわふわな雰囲気のテヒョンとスビン。5人の王冠、そしてヒュニンのハートの眼帯と、綿菓子のように淡く、繊細な雰囲気に心奪われます。

よく見ると画面全体が、ほんのり黄みを加えて色あせたようなトーンになっていて、配色はペールグリーン・サーモンレッド・オレンジイエロー・ブラックの4つの色でまとまっていますね。

この4色、おそらくですが、印刷の4原色と呼ばれるCMYK(C:シアン、M:マゼンダ、Y:イエロー、K:キープレート)をベースにコーディネートしたのではないかと。CMYKは4色すべてを混ぜると限りなく黒に近づきます。

全体の色あせ感や印刷の4原色をモチーフに使ったことが、今現在ではなく過去についてのことだと示しているように思えます。つまり、5人の心の内には過去、悲しみや苦悩の暗い影が隠されていたことを示していたのでは。

悲しみといえば、動画のなかでは「Dreamer」の曲とともにぐるりと風景が回転し、ヒュニンカイ、ヨンジュン、スビンの3人が順に赤い椅子に座り、横でボムギュが寂しげにぼんやり遠くを眺めながら河原に腰かけているシーンがありました。

小説『星の王子さま』では、王子さまが住む星はとても小さく、座っている椅子をほんの少し動かせば、いつでも夕日が見られると明かしています。
僕、いつか夕陽を43回も見たんだ。悲しい時は夕陽が恋しくなるでしょう
とパイロットに打ち明けています。

あの「Dreamer」が流れるシーンは、星の王子さま(彼ら)の悲しみや、そんな過去をやり直そうと試みたタイムトラベルが何度か繰り返されたことを、ほの めかしていたのではないでしょうか。

◇結末はどこにある?

ところで同じトップ画面のヨンジュンのオレンジイエローとスビンのトップスの淡いブルーは、最初のアルバム「THE DREAM CHAPTER: STAR 」のカラーリングを思い出させますね。ちなみに青とオレンジは補色なので、この2色の光を混ぜ合わせるとアルバムジャケットのロゴの下半分と同じ、白い光になります。

そのクリアな印象から白は、新たなスタートや希望、純粋、神聖、祝福のイメージをもたらしてくれます。

トレーラーの中では鏡をのぞき込むヨンジュンの姿が映されていましたが、先の「THE NAME CHAPTER」 の考察では、トゥバの物語全体が「鏡の国のアリス」をベースにしていると書きました。また、「물수제비ムルスジェビ(Skipping Stones)」の和訳では、見え隠れするモチーフに映画『ラ・ラ・ランド』があることから、隠された秘密があるとも。

もう、気づきましたか?

「THE CHAOS CHAOTER」 を境として
アルバムが鏡合わせのようなストーリーになっている

つまり、映画「ラ・ラ・ランド」の冒頭の歌「Another Day of Sun」がこれから始まるストーリーの内容を暗示していたように「THE DREAM CHAPTER: STAR」も、このあとに展開される物語の内容をそれとなく伝えてくれていたのでは。

今年のDREAM WEEK に、デビューアルバムから「Blue Orangeade」のスペシャルクリップが公開されたことも、それが理由のひとつだったんでしょう。「Blue Orangeade」にはもうひとつ、大事な意味があるんじゃないかと思うのですが、それについては後半でふれますね。

▶星の王子さまについて

コンセプトトレーラーでは、小さなキツネが物語のカギを握る存在として描かれ、GDA のステージや「Promise」のコンセプトでは、キツネのお面が小物として使われていましたので、ちょっと考察を広げてみたいと思います。

◇キツネと、ブロンドヘアと、星について

小説の中でキツネは、生きるうえで大切なことを王子さまに伝えています。

もし絆を結べば、僕らは互いになくてはならない存在になる

小説『星の王子さま』より要約

それには、時間が必要だとも。孤独な旅のなかで「僕、友達を見つけなくちゃいけないけど、時間がないんだ」と言う王子さまに対し、友達になるには少しずつ、辛抱強く、お互いの心の距離を縮めていくんだと王子さまを諭していました。

彼らがキツネの仮面を手にしていたのは、物語のなかで5人はやはり、本音を言えずに、絆と呼べるほどの友情や愛を築けていなかったのではないでしょうか。それが、彼らの悲しみや苦痛の理由だったのかもしれません。

さらにキツネとのやり取りは続きます。

もし君が僕と仲よくしてくれたら・・・
金色の麦を見たら、(金色の髪の)君のことを思い出すんだ。
麦畑を吹き渡る風の音も、僕にはうれしくなるな
・・・
君が夕方4時にやってくるなら、僕は3時にはもう、うれしくなりだすんだ

そんなキツネのセリフに応じるように、コンセプト「Light」では5人全員がブロンドヘア!これには全モア歓喜しましたよね。黄金の麦畑にたたずむ金髪の王子さまは、モアに「会えない時間も、僕のことを思い出して」とメッセージを送ってくれているかのよう。

また、アルバム「STAR」で「Nap of a Star」 のMV最後では輝く星が黄金色に変化していたことから、彼らのブロンドヘアは5人が運命を受け入れ、名前を見つけた証でもあるのではと思いました。

そうそう、「Nap of a Star」と言えば。MVの前半、歯車を背景にゼンマイを巻き上げるような音を立てながら、雲の流れとは逆向きに回転する星がアップになっていましたよね。あれも、今にして思えば、星の王子さまからの引用とタイムトラベルを暗示していたんじゃないかなぁと。

小説の終わり近く、バラに会うために元いた星へ帰ろうとする王子さまは、パイロットにこう言います。

(砂漠の井戸で)君がぼくに飲ませてくれたあの水は、滑車とロープで汲み上げながら奏でる音楽を聴くようだった…。ほら…おいしかったでしょう。
・・(中略)・・
(向こうに帰ったら)僕も星をながめるんだ。星がみんな、錆びついた滑車のついた井戸になって、僕にいくらでも水を飲ませてくれるんだ。

このとき王子さまやパイロットにとって”星”とは、目には見えないけど心に映るたいせつなものを呼び覚ましてくれる存在になったのでしょうね。

余談ですが、元BigHitプロデューサー ADORA さんの『The Little Name』とも天空に連なる星座の一員のようにテーマが繋がっているように感じます。

◇ふたつの数字との重なりは偶然?

さて。小説の中で王子さまは旅の途中、ノドが渇かなくて済むという丸薬を売る商人に出会います。商人は「(この薬を飲めば)週に53分、時間を節約できますぞ」と言うのですが、王子さまは心のなかでこうつぶやきます。

僕がもし53分って時間を好きに使えるなら、どこかの泉にゆっくりと歩いて行くんだけどな

この53分と、前述した43回夕日を眺めたという数字。もしかしてもしかしたら、Runaway の9と4分の3番線や、Blue Hour の5時53分に織りこまれた数字の元ネタなのかもしれませんね。

以前、「Dreamer 」と「Deep Down」 の和訳記事にて、映画『ビフォア・サンライズ』からのセリフをご紹介しました。実はこの映画、続く「ビフォア・サンセット」「ビフォア・ミッドナイト」の3作品を通じ、アリスをモチーフにジェシーとセリーヌのふたりが本当の愛や絆を探し求める物語になっています。

一作目の「ビフォア・サンライズ」エンディングシーンではジェシーが、セリーヌとの再会を願って駅のホームでこう言うのです。

「半年後、同じ場所でまた会おう!夕方6時に、9番線ホームで

すごく意味深に思えてしまうのは私だけでしょうか?

943がハリー・ポッターのホームで、553はモアの誕生日の日の出時刻(公式では10月のソウルの日没時刻だと紹介されていましたが)であることは前提としても、「Nap of a Star」 MVでの再会の約束を、ジェシーのセリフと星の王子さまでアレンジして Runaway や Blue Hour のあの数字に重なったのだとしたら、すごくロマンティックだなぁと深読みしてしまうのです。

▶4月1日リリースの意味

つぶやき投稿では、次のリリースは物語の完結編だから満月前後なのではと予測しましたが、見事にハズレてしまいました(笑)。
ところで、前述した映画「マトリックス」の副題、”レザレクションズ”とは復活の意味です。ファンライブの最後にリリース日が告知された時、わぁ、なるほどそういうことか!とうなりました。

◇喪失と再生(復活)

リリース日前日の3月31日は”復活祭(イースターのお祭り)”スタート日
 →4月1日は、まさに復活祭がはじまったばかり
 →イースターは春の女神の名前エオストレ*が由来とも言われている。
 
⇒コンセプト「Promise」の” find you” が書かれたリンゴ(リンゴは西洋
  で愛の象徴)「Romantifc」コンセプトクリップで”LOST ROMEO
 (さまようロミオ)とあったことから─

長らく凍てついた心の冬(喪失)の放浪を経て、
彼らはついに、春の女神=MOAと出会う(再生)

星の王子さまの物語でも、最愛のバラに会うために、王子さまは最後に自分の星へ帰ることを望みます。また、鏡の国ではアリスが冒険を経て最後に王冠を手に入れ女王になりますが、これは王様の妻になるということ。つまり、大人になって責任を果たすことや、”愛”を手にするという意味を暗示してるのだろうと思います。

*エオストレについては以前に「Can't We Just Leave The Monster Alive?」の和訳記事で、「隠れたイースターエッグは僕が見つけるよ」の歌詞のもうひとつの意味として「隠れた春の女神は僕が見つけるよ」→春の女神が『Blue Spring』=モアにつながるのではと書きました。

先ほど書いた”53分”のくだりでも、王子さまは53分の時間があったら、僕は泉(=英語で Springに向かっていくと言っていましたしね。

◇電車、花、砂漠と言えば・・・

そういえば。ここでふと脳裏に浮かぶのが、今回のコンセプトティザーや、コンセプト「Promise」のクリップで流れていた列車の走行音です。

楽曲「Magic Island」 や「Frost」では、彼らが地下鉄に乗るとマジックアイランドへの入口が開かれていました。映画『トレインスポッティング』では電車の降車場が退廃に陥る若者たちのたまり場であったことから、列車は現実逃避のメタファーとして引用されていたようにも思えます。

が、映画『マトリックス』では地下鉄が仮想現実とリアルな現実世界の境界であったことから、トゥバの物語でも、列車のモチーフにはもうひとつの意味があるのではないかと考えました。

アルバム「FREEFALL」のコンセプトティザーでは、雨降りのなかコンクリートのすき間から奇跡のように咲かせたボリジの花が映し出されていました。

激しい雨降りと、背後に聴こえる犬の鳴き声からは、英語で土砂降りやケンカの意味も持つ cat & dog示唆しさしていたのだろうと思います。つまり、悲しみや苦痛の暗示ですね。FREEFALLのティザーのときから、「THE DREAM CHAPTER」への回帰がすでにほのめかされていたんですね。

ちなみに今回のコンセプトトレーラーの冒頭に登場する砂の上の廃墟も、どこか「Cat & Dog」に出てきた5人のおうちに似ている気がしませんか。

この雨降りのティザーでは最後に「日常にも、魔法のような奇跡の瞬間に出会うことがある」、そして列車が走る「MINISODE3」のティザーでは「小さな隙間から光が差し込む瞬間、僕たちはまた再会できるだろう」のメッセージが掲示されていたことから、ふと脳裏に、ボムギュのカバー曲「you!」を連想したのです。

MVには踏切や列車、高架橋などありふれた日常の風景が映し出されていました。歌詞「砂漠で水を求めるかのように、途方に暮れていたんだ」は、トレーラー冒頭の砂漠や、星の王子さまが旅した砂漠の風景にも重なります。また、歌詞には「コンクリートのすき間に咲く花のように凛として、素敵なんだ」ともありました。「you! 」はモアのことを思い浮かべて歌ったんだと、 ボムギュが Weverse Live で話してくれていましたよね。

つまり”列車”は、行きは現実逃避や悪夢があったけれど、ホームへと帰る電車には、奇跡の再会が待っていた。そんなふたつの意味があることを暗示していたのではないかなぁと。

◇ Blue Orangeade についての深読み

さてさて。ここで前述した「Blue Orangeade」 の、曲名についてです。

まず、今回のティザーメッセージをもう一度見てみます。
The moment light gets in the little cracks, we will be able to meet again
(小さな隙間から光が差し込む瞬間、僕たちはまた再会できるだろう)

この、原文の crack をアリスの謎解き方式にならって似たようなスペルの clack にすると、カチッ(という音)や、おしゃべりの意味になります。

そしてブルーオレンジ・エイドの ade を、同様に aid へ置き換えると、バンドエイドのエイドのように、助け救いの意味になることから─。

ブルーだった少年がオレンジ色のお日さまのような笑顔のモアちゃんに出会って心の鍵がカチっと開き、おしゃべりするうちに悲しみが癒やされて…
お互いがお互いの希望の光になった

そんな意味が込められていたなら素敵だなぁと深読みしています。

◇ エイプリルフール

最後に。4月1日と言えばエイプリルフールであることも見逃せませんね。

アリスやピーターパンの物語が生まれたイギリスではこの日、嘘をついていいのは午前中までだそうなので、18時公開のタイトル曲MV、もしくは収録曲の歌詞のなかで、「Can't You See Me? 」のときに嘘をついていた人の真実が明らかになるということでしょうか。

ひとつ気がかりなのが、コンセプト「Ethereal」でスビンやテヒョンの横に積まれた黒いスピーカーに、4つのDの文字があったこと。年末にヨンジュンが披露したステージ、ジョングクさんの「3D」の歌詞から、ふたりは4D=別のタイムゾーンのようなところにいるんじゃないかとにらんでいます。

そして4月1日ということのもうひとつの可能性として、アリスのお話や「0X1=LOVESONG」の時のような夢オチであるとも考えられますね。
果たして、どうなりますことやら。

*****☆**

Dream Week のラストからもうずっと涙腺崩壊しっぱなしでしたが、星の王子さまのコンセプトトレーラーもハートを撃ち抜かれましたね。
はかなく、美しく、どこか切なくて、短編映画のようで…。
王子さまからルザラバ期再来を思わせるロックスターまで、どんなコンセプトもビジュアル・スタイリングから歌、パフォーマンスにいたるまで完璧に表現できちゃうトゥバたち最高!! まさに、無敵で唯一無二の一番星ですね’♪
今夜のアルバムプレビューも楽しみです。

この間、私自身はバタバタしていたり、長引いた風邪から体調を崩して、追えていないコンテンツも多数あり、解釈が誤りの可能性もありますこと、ご了承ください。

なお、考察は私個人の解釈によるものです(他の方が考察に使った時間にタダ乗りすることは避けたいのと、自分自身で考察を楽しみたいからです)。記事のシェアを除き、無断引用・転載はご遠慮くださいませ。

長文ゆえに、分かりづらいところもあったと思いますが、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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