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京都プチ散策
お疲れ様です、あおです。
この前コスチュームジュエリー展に行ってきた話を書きましたが、そのほかにも行きたい展示会が複数あったので、この機にプチ京都散策をしてきました。
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ルートはこんな感じ
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こう俯瞰で見るとプチと言いつつまぁまぁ歩いてるな、と思う。
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まずは地下鉄の烏丸御池通りを降りて地上に出たところにガツンと目に入った「旧第一勧業銀行京都支店」。現在はみずほ銀行京都中央支店。
設計は言わずと知れた辰野金吾。
辰野金吾と言えば、日本銀行本店、東京駅、日本銀行大阪支店、中之島公会堂、奈良ホテル、旧第一銀行神戸支店などの設計に携わっている「日本近代建築の父」。
赤レンガに花崗岩(白い石材)を帯のように纏わせるデザインをフリークラシックといって19世紀イギリスで用いられていたのを、イギリスに留学していた辰野金吾が吸収して日本建築で多数用いたことで「辰野式」と言われることもあるのだとか。
ヴィクトリア建築風のレトロで格式ある趣が最高。
三条通りはこういう近代の歴史的建造物が複数あることから「歴史的界隈景観地区」に指定されています。
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京都文化博物館に向かう途中に出くわす「中京郵便局」。
こちらはネオルネサンス様式。19世紀からヨーロッパで始まった「ルネサンス建築のリバイバル」という意味だけど、そもそも「ルネサンス」が「再生」「復活」の意味で「古典文化を復興させよう」という文化活動なので、言語の意味が重複しているような奇妙な感覚になる。
このゴリゴリに格式を感じる建物から見慣れた制服を着た郵便局員が出てくるのだから脳がバグる。
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そして「京都文化博物館」。旧日本銀行京都支店。設計は辰野金吾。
正式には別館なんだけど(公式HPのアクセス通りに向かうと別館にたどり着くのが謎)
ここでも赤レンガに花崗岩の白い帯の「辰野式」がわかりやすく出ている。
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こういう豪華なアーチ型の窓とか扉大好き。
外観はイギリスのヴィクトリア風、建物の上部や玄関のアーチ、円柱などはフランスのルネサンス風、玄関の両脇にはゴシック建築の特徴のバットレスが搭載、というフリースタイル建築である。
この明治時代特有の「西洋の文化を取り込んで日本で独自に再構築している文化開花の音がしている」フリースタイルエネルギッシュな建物が大好物。
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ここの下にくっついている小さい扉?窓?が地味に刺さった。
用途が調べてもわからず…
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イベント中だったのでカウンターの様子がうまく撮れなかったけど内装はパシャリ。これだけでも圧倒される精密で豪勢な内装。格子の天井がおしゃれすぎる。二階に張り付いている回廊も好き。現役時代はこの空間に電話のコール音やタイピングの音が響いてたんだと思うと何とも言えない感慨深さがある。
京都文化博物館で行われていた展示会についてはこっちの記事で書いてます。
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本館から出るといたるところにこういう古民家が立ち並んでいるのが心をくすぐられる。
ちなみに今回完全に撮り忘れているけど、京都文化博物館のすぐ横に同じく辰野金吾が設計に携わった日本生命京都三条ビルがあります。
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こちらは「新風館」。旧京都中央電話局。
設計は吉田鉄郎。東京中央郵便局や大阪中央郵便局の設計を手掛けたこちらも有名人物。
こっちはいわゆる上で紹介したような様式建築(西洋の古典的な様式を用いたりリバイバルした作品)とは違う、モダニズム建築(鉄・コンクリート、ガラスを用いて合理的に建てられた建造物)を主に手掛けていた建築家。
ただ新風館はレンガ造りやアーチ窓の様相を見るに様式建築とモダニズム建築の両方の特徴を持つ(もしくは転換期の)フリースタイルという印象。
手前にスポーツカーのシェルビーコブラも止まってて余計にタイムスリップした感覚になる。
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御池通りに出てずーっと京セラ美術館を目指して直進。
いつ見ても車道も歩道もだだっ広くてビビる。
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そして途中にでくわすのが「京都市役所」。
この圧倒的な威圧感と存在感よ。
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設計については京都市営繕課が行い、意匠は主として嘱託職員であった中野進一が当たり、中野氏の師匠であり「関西建築界の父」とも言われた顧問の武田五一の監修のもと竣工。
左右対称なネオバロック様式は戦前からの役所のデザインの定石でベースは西洋建築ですが、ディティールが東洋様式なのが特徴です。
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毛筆をかたどった小塔、上の四角の模様はインド風、バルコニーの下についている舟肘木型の支え、内部はイスラム式のアーチとやりたい放題で好き。
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横のホテルオークラ京都ではしだれ桜が葉桜になっていました。
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またずーっと歩いていくとテレビでもよく見る鴨川が現れます。
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河川敷で各々自由に過ごしている風景がなんとも平和だった。
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鴨川を渡って京セラ美術館を目指します。
神宮道に入るとあの赤い鳥居が目に飛び込んでくるのでわかりやすい。
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そして着きました!「京セラ美術館」、「旧京都市美術館」。
鉄筋コンクリートの近代建築に和風の屋根をのせた外観は、昭和初期に流行した和洋折衷の建築スタイル。和風の意匠は設計コンペの規定に「建築様式は四囲の環境に応じて日本趣味を基調とすること」と記載されていたことにも由来している。現存する公立美術館としては最も古い建物です。
改修によって壁が内部にめりこんでいる形になっているので、過去と現在が奇妙な形で共存しているような、不思議さがあるのが個人的に好き。
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この旧扉の堀り金物がほれぼれするほど好きで…
お目当ては企画展の「村上隆 もののけ京都」
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圧巻、の一言だった。エネルギーがすごい。
「どうせやるんだったら中途半端じゃなくて思いっきりやれ!!」というエレルギーを随所に感じる展示会だった。
特に壁面の全長13mに及ぶ巨大な「洛中洛外図」はすごかった。17世紀に岩佐又兵衛が描いた「舟木本 洛中洛外図屏風」をスキャンしたものをAIで線画化し、それを書き直したもの。
たなびく金の雲の下で、貴族、武士、僧、市民がそれぞれ生きている様子が描かれているが、その金箔の雲の中には無数のドクロが隠れている。
「死を暗示するドクロが作品に描かれていて、ぜひ探してほしい」と作者からの挑戦状つき。
解説にも「村上隆は生と死の距離が今よりずっと近かった中世の京都の空気を現代によみがえらせています」と書かれていた。
千年の歴史を持つ都、京都は華やかで輝かしい歴史だけでなく、人間が長い間歴史を紡ぎながら生きてきた中で血なまぐさい戦乱や飢饉や事件がいくつもあって、その霊魂たちが「もののけ」となって自分たちの暮らしている世界にほんのりと漂っている…
展示会の客層も幅広くて、「かわいい」にカモフラージュされて老若男女が抵抗なく飲み込みやすく味付けされている感あるけど、なんというかメッセージ性を強く感じた。
今回カットしているけど京都府立図書館の建造物も好き。
その近くにある「平安神宮」ですが、個人的にはHPの創建由緒が「京都魂」を感じて好きなんですよね。
平安神宮は平安遷都1100年を記念して、明治28年に遷都のおや神様である第50代桓武天皇をご祭神として創建されました。
当時、京都の衰退ぶりは目を覆うものがありました。幕末の戦乱で市街地は荒廃し、明治維新によって事実上首都が東京へ遷ったことは人々の心に大きな打撃を与えました。
その状況下で京都を救ったのは、京都復興への市民の「情熱」と全国の人々の京都に対する「思い入れ」でした。数々の復興事業を展開し、教育、文化、産業、生活などすべての面において新しい京都が模索され、同時に古き良き京都の維持継承に力が注がれたのです。これらの熱意と一連の町おこし事業が見事に結実して、平安神宮が創建されました。
千年以上も栄え続けた雅やかな京都を後世に伝えるために、京都復興にかけた多くの人々の遺志を後世に伝えるために、四海平安の祈りを込めて創建されたのです。
その後、皇紀2600年にあたる昭和15年には、市民の懇意によって平安京有終の天皇、第121代孝明天皇のご神霊が合わせ祀られ、「日本文化のふるさと京都」のおや神様として広く崇敬を集めることとなりました。
実は近代モダン建物が多数あるのもこの流れのひとつでもあるんですよね。「京都ブランド」を新しく確立させる中で「教育」と「産業」に力を入れる一つとして「建築物も最先端を取り入れつつ伝統も大切にする」という流れになって、結果様々な意匠の建物が現在も存在しているという。
当時の京都の「京都人」としての意地とプライドがにじみ出ていて個人的にはすごい好きです。
展示会にも満足して今度は「京博」に向けて下っていきます。
八坂神社の辺りは今回は通過で。
何気なく普段通らない四条通りを通ってみようとしたら人が多すぎて死ぬかと思った。ここら辺はやっぱり観光客でひしめいてた。
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松竹南座。
刀剣界隈の人間ではないので詳しくは存じ上げないけど、違和感なさすぎたのが凄いと思ってパシャリ。
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川端通りの歩道をずーっと下りました。
人通りが少なくて歩きやすくて穴場だった。
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至る所にこういう小さいお地蔵様があるのが「人間の信仰と共に生きている町」というのが出ていて好き。
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七条通の所を左に曲がってずーっと坂を登ると
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京都博物館と三十三間堂が見えてきました。
三十三間堂も好きだけど今回は割愛。
あの仏像がひしめき合う独特の空間と白檀の香りが好き。
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1164年創設の三十三間堂の向かいにあるのが文明開化の音と共に明治に作られた京都国立博物館なわけです。歴史だなぁ…。
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この赤レンガの塀がもうすでに好き。
ここでは「雪舟伝説」を観に行きました。
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個人的には花鳥屏風画が大迫力で圧倒された。
そして展示室がほんのり墨の香が漂っていたのがよかった。
自分はやっぱり自然モチーフが刺さるんだな、と思った。
こちらはアカデミックな感じで客層もご高齢の「上流階級」な感じで、一言で展示会と言ってもカラーがこんなに違うという衝撃を受けた。
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休みの関係で博物館とか美術館に行くのは平日のことが多いんですけど、仕立てのいいスーツのおじいさんや、ハイブラで固めたおばあさんたちとよく出会うし、こういう会話が普通に繰り広げられているところによく出くわすので、ここまでくると逆にある種の「異文化」に触れているような感覚になる。
個人的には幅広い年齢層に開かれていて気軽に摂取できる展示会も、ガチガチのアカデミックな雰囲気の展示会もどちらも等しく好きだし、どちらも「アリ」なところが「アート」のいい所だと思っている。
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平成知新館のここ、美しくて好き。
そして鎮座するのが
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「旧帝国京都博物館」
フランスのバロック様式を基調とした古典主義の建築です。
設計は奈良博物館、赤坂離宮なども手掛けた「宮廷建築家」と言われた片山東熊。
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正面玄関上の三角形のペディメントには仏教世界の美術工芸の神とされる毘首羯磨と伎芸天の彫刻があってまさに博物館を象徴している。
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なお……災害が起こらないことを祈るのみです。
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旧正門前で撮るとさらに迫力が増していいね!!!
左右の小窓が当時のチケット売り場だったそう。
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はぁ…美……。
最後は近くの「七條甘春堂」さんで休憩。
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古民家特有の天井が低いところとか、全体的にコンパクトのところとか、急斜面の階段とかが好きなんですよね。「当時の日本人」のリアルなサイズ感を肌で感じられるので。
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お抹茶と桜最中アイスをいただきました。
美味しかった!!
そして八代目儀兵衛のひめいなりを買って帰宅しました。小さくて食べやすくて美味しくて好き。
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今回はスルーしたけど
前に撮った写真だとみんな知ってる清水寺とか
![](https://assets.st-note.com/img/1713187720898-aWU3f49cCr.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1713187737096-vbGCEHE7zI.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1713187749845-aa8MMx17EA.jpg?width=1200)
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二寧坂のところの日本式スタバとか
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レトロな雰囲気が最高なイノダコーヒー店とか
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八坂神社とか
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もれなく厨二心くすぐられる伏見稲荷神社とか
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伏見稲荷大社は清少納言の枕草子にも登場してくる。
『うらやましげなるもの』に伏見稲荷参詣をしたときの出来事が書かれていて、「中の御社」という神蹟(しんせき)(神が宿っていた場所)へ向かう途中に疲れて休憩していたところ、参詣を1日に7回も繰り返すような元気な女性に出会い「うらやましい」という感想を抱いた、という話。
伏見稲荷行ったことある人ならわかると思うけど、道が舗装されている現代でもまあ体力を持っていかれるので、当時の山道を考えると相当だったんじゃないかな。というか一日7回も参詣する方が体力バケモノじみてる。1000年以上前のエッセイにシンプルに共感してしまう。
南禅寺の由緒ある寺院のところに突如として西洋建築が現れたような不思議な感覚になる南禅寺水路閣や
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「秋は紅葉の永観堂」として名高い禅林寺とか
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この機に?京都散策写真を放出しました。
これでも京都のほんの一部なのだから恐ろしいね。
生きる建築博物館
今回の主な目的は展示会に行くことだったので、祇園周辺や錦市場、清水寺なんかをショートカットしてる為プチ散策ですが、それでも見返すと結構なボリュームになった。プチとは…。
『田舎の学問より京の昼寝』、という諺を自問自答ムーンプランナーのスペースで初めて聞いた時、そんなむごい諺があるんか、と思ったけど、実際こうして散策するだけで学びが多いのを体感するとその事実がじわじわ胸に刺さる。
文字通り1000年以上続く歴史を持つ建造物や、明治の都心移動に伴い新しい文化を取り入れた近代モダン建築や、リノベーションしつつ現代にもなお息づく古民家の街並み、これらが同じエリアに共存しているというのが「歴史の濃度」があまりにも濃くてクラクラする。
「本でしか見ていなかった歴史が自分の肌でじかに感じられる距離感にある」というか。まさに「人あるところに文化あり」を体現する。人と共に生きる建築博物館だな、と思った。
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