CADばあばの知恵袋

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CADばあばの知恵袋にようこそ! ここでは、CADばあばの長い業務経験から、初心者の方やリスキリングでCAD操作のお役に立てるようなヒントを記述します。作業効率の向上を目指して、日々のCAD業務に活用してみましょう!

最近の記事

昭和レトロな…製図ばなし建築製図

建築設計図面は、設計者が発注者の要望をもとに設計したものを図面として表現しますが、その内容を正確に施工者に伝えるものでなければなりません。そのためには、図面表記に関するルールが必要となります。CAD初心者のあなたは、建築図面の名称とその役割や設計製図の標準的な表記方法を理解しましょう。 <建築図面の種類> 大きく建築意匠図、構造図、設備図に分けられます。 それぞれの図面の内容は次の表にあるようなものです。 <主な建築図面の種類> 配置図、敷地求積図、平面図、屋根伏図、

    • 昭和レトロな…製図ばなし 機械製図

      多くの場合、第三角法で図面を作成しますが、必要 に応じて部分的に断面図や補助投影図などで表す場合もあります。 対象物の形や機能・特徴などが理解しやすいように表すことや、できるだけ少ない投影図で手書き時代は努力してましたが、CAD製図も同様です。 基本的な考えとして製図に使用される線の種類と、どのようなときに、どの線種を用いて図を表すかなどをCADオペとして理解しておきましょう。 線の種類には、実線、破線、一点鎖線、二点鎖線の4種類があります。 <線の種類と用法> 線の太

      • 線種のピッチが表示されない!

        AutoCAD図面の作成は原寸で行い、印刷時は尺度に合わせて縮小または拡大をするという方法をとります。そこで、線のビッチ(一点鎖線や破線などの線の間隔の細かさの表現)を変えずに図面尺度で印刷すれば、当然、線のピッチは拡大または縮小されるため、尺度によっては粗かつたり、細かくなったりして、線種の表示が大変面倒なことになります。 線種尺度を理解しましょう! <線種尺度って、なに?> 作図時には図面の尺度に合わせて線の表現を調整する必要があります。この線種の見え方を決めるのが、

        • 部分的に開く!

          大きな設計計画の図面や、ファイル容量の大きいの図面内で実際に作業する部分のみをロードして作業効率を向上するには、「部分的に開く」オプションが有効です。AutoCADのサンプル図面を使用して、機能の紹介をします。 <OPEN「開く」→[部分的に開く]オプション> 図面内で作業に必要な部分を選択して開く。 保存されているビューや画層を指定できるので便利です。 ☆修正できるのは、表示されたオブジェクトだけです。  ただし、名前の付いたオブジェトが含まれていますので、  ブロッ

        昭和レトロな…製図ばなし建築製図

          ビューを指定して、作業効率をアップ!

          モデル空間の特定の表示状態を設定して、名前を付けて登録するとその表示を素早く呼び出すことができます。マウスのズーム作業を軽減できます。 モデル空間の図をレイアウトにて活用することもできます。 AutoCADのサンプル図面を使用して、機能の紹介をします。 <ビューとは?> AutoCADを実行中の画面に表示される図面の状態と考えましょう。特定のビュー(画面の状態)に名前を付けて登録すると、特定のビューにすばやく戻る必要が生じたときや、出力用のレイアウトにレイアウトビューポー

          ビューを指定して、作業効率をアップ!

          困った!ファイル選択とリボンが表示されない

          AutoCAD で [開く] コマンドを実行すると、通常は [ファイルを選択] ダイアログ ボックスが表示されます。しかし、コマンドラインにプロンプトが表示され、ダイアログ ボックスが開きません。 また、いつも使うリボンが表示されないときも、以下の作業をしましょう。 <困った、ファイル選択ができない> システム変数 FILEDIA が 0 (ゼロ)に設定されていると、以下のようにプロンプトが表示されます。 ファイルのパスを入力してなんて、とても無理ですね。[開く] 、[

          困った!ファイル選択とリボンが表示されない

          コマンドウィンドウが消えた!

          AutoCADに慣れてきたときに…「ちょっと、困ったぁー」「何も、してないー」と問い合わせがあります。でも、AutoCADは勝手に動きません、忠実に貴方の命令(コマンド)に従っています。 ファンクションキーやショートカットキー(Ctrl)を活用して業務をするようになったら、冷静に操作の手順を振り返ってください。 <コマンドウィンドウって、なに?> コマンドを実行したときの操作の記録や次の操作についての指示など、AutoCADからのメッセージが表示されます。 ダイナミック

          コマンドウィンドウが消えた!

          尺度変更+[参照]オプションを使う

          修正作業に良く使用する[尺度変更]コマンドは、図形のサイズをX、Y、Z方向へ同一の倍率で拡大・縮小することができます。操作は簡単なので、[参照]オプションを使う修正作業をご紹介します。設計変更や不正確な図の状況によっては、描き直すより素早く修正が出来ます。 <基本操作:拡大・縮小> オブジェクトを2倍に拡大、または2分の1に縮小してみましょう。 <[ホーム]→[修正]→[尺度変更]> ①編集する図形をクリックして、【Enter】で確定。 ②基点を指定に対して、P1をクリ

          尺度変更+[参照]オプションを使う

          図形の傾きに合わせて回転する

          [回転]コマンドは、基点を中心に回転移動する機能です。 [コピー]オプションを使用すると元の図形が残ります。 回転の方向指定は、 [単位管理]ダイアログ ボックスの[角度の方向]の設定に従います。 <回転の方向と角度指定> オブジェクトの反時計回りの回転は正の方向(+)となり、時計回りの回転は負の方向(-)となります。回転角度指定は、0 ~ 360 度の回転角度を入力します。 ☆または、画面上でクリックする位置の方向や、[極トラッキング]の位置合わせパス上で回転角度を確認

          図形の傾きに合わせて回転する

          グリップ編集

          コマンドを実行していない状態でオブジェクトをクリック選択すると、オブジェクト上に小さな塗り漬しの四角形が表 示されます。この表示される四角形をグリップといいます。 選択された状態でいくつかの編集機能が使用可能となります。ただし表示されているグリップ(青色=コールド)は、このままの状態では編集機能を使用できません。 1つのグリップをもう一度クリックすると色が変更(赤色=ホット)され、グリップの基点 (ホットグリップ)となり、グリップ編集モード になります。 ☆編集モード(赤色)

          複数のスプラインを結合する

          操作が簡単なので、図面上をクリックしてスプラインを破断線として作図することがあります。複数のスプラインの離れた部分を結合するには、どうしたら良いでしょうか? CADばあばなら、 [ブレンド曲線]コマンドで、離れた部分を繋ぎます。 その次は、[結合]コマンドで一本化すると選択しやすくなります。 <離れた部分にスプラインを作成> [ホーム]→[修正]→[ブレンド曲線]をクリック。 二つのスプラインを選択する。 下図の例ですと、現在の画層(CNT 赤 一点鎖線)に、スプライン

          複数のスプラインを結合する

          画層や幅の異なるポリラインを統一する

          画層と幅の異なるポリラインを一定幅に素早く修正するには、どうしたらいいでしょうか?ポリライン編集より、簡単な[プロパティ]パレットで素早く修正しましょう。 <ポリラインを選択> すべての図形を、最初に選択します。 右クリックメニューから[オブジェクトプロパティ管理]をクリック [プロパティ]パレットが表示されます。 [ポリゴン]や[四角形]コマンドで作成した図形も ポリラインです。 選択されたオブジェクトが分類されています。線分や円を除外して、ポリライン(4)を編集しま

          画層や幅の異なるポリラインを統一する

          円弧を円に変換する

          [結合]コマンドの[閉じる]オプションを利用して円弧を円に変換してみましょう。編集する複数の円弧は、同心円であれば操作が可能です。 <1つの円弧を円に変換> [ホーム]→[修正]→[結合]をクリック 円弧をクリック。右クリックメニューから[閉じる]を選択する。 <複数の円弧を円に変換> ☆複数の円弧は、同心円であれば操作が可能です。 注記)複数の円弧を選択した後、[閉じる]を選択すると円を描きますが、削除されずに幾つかの円弧が残ります。 [プロパティ]パレットで確認

          円弧を円に変換する

          図形の移動や複写

          図面編集でよく使うコマンドの[移動]と「複写」の操作手順はよく似ています。図形の基点(基準となる位置)と目的の位置を正確に指定して、修正作業をしましょう! 対象となる図形が多い時は、[プロパティ]パレットで移動、均等な複写は [配列複写]が効率よいでしょう。 <移動> 図形は複数選択できます。 ☆図形選択の確定をするために、Enterを押すことを忘れがちですが、必ず移動する図形を確認後にEnterを押して次の操作を行いましょう! 目的の位置は下記のような指定をします。移

          図形の移動や複写

          円弧、楕円、ドーナツで作図する!

          ここでは円弧、楕円、ドーナツコマンドを実行して、作図+編集操作をして完成図をスマートに作成してみましょう。 <円弧> 円弧のオプションは、リボンのプルダウンメニューから適切な手順を選択して作図する方法をお勧めします。 キー入力では、操作の数が多くてわかりにくいです。 設計製図においては、円を作図して、[トリム]コマンドで編集して円弧の形状にすることも可能です。 <半径170の円弧を作図する> [作成]→[円弧]→[始点、終点、半径]をクリック。 任意の位置で右側から始

          円弧、楕円、ドーナツで作図する!

          基本的な円を作図する。

          基本図形の円を作図するには、中心点と半径(直径)を指定する方法や図形上の点を指定するなどの作図方法があります。様々なオプションを使いこなして、補助線を使用しない方法で効率よく正確に作図しましょう。 製図道具のコンパスです。 <中心点を指定して、円を作図する> [ホーム]タブ→[作成]パネル[円]→[中心、半径]をクリック。 または、「C」と入力して、Enter。 この方法は、 [中心・半径]の手順で作図します。 製図道具のコンパスの針を中心点に、半径の数値を入力して作図

          基本的な円を作図する。