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アトピー湯治旅 豊富温泉に行ってきました  ②避けてた油に助けられる


今回私が短期間の湯治で良くなったのは理由がありそうです。

○脱保湿の最終段階?であること。

脱保湿を続けていて、乾燥状態のガビガビ肌がタイミングのようです。炎症、ジュクジュク状態だとかえって悪化する恐れもあるそう。脱保湿して乾燥させることによっていつか自分で皮脂を出す健康なバリア機能を持った肌が現れてくる(はず)、という流れの、仕上げ段階で行くのが良いみたい。

私があのまま温泉に来ないで自力で健康な肌が現れたか??  到底そうは思えなかった・・・年齢や個体差があるし・・・ガビガビ最終段階期は1年2年は続くのだよ、と言われたら、下を向くしかないのですが、その前に角質は掻き崩してズタボロになりそう・・・それ以前にこのSMばりの療法は心が折れそうでした。

実はあまりの過酷さにたまに保湿をしてみたのですが、それも砂漠にはなんの効果ももたらしませんでした。化粧水は全て蒸発後ガビガビに。オイルはスイートアーモンドやココナツ、ホホバ、アルガンなど自然の、皮脂に近いと言われているものでも大抵つけると赤く炎症してしまいます。オイルはとにかく合わないようです。と言うよりもその状態では全てのものを敵と捉えてしまうのかも。保湿も脱保湿もあかん。にっちもさっちも行かなかったのです。

ちなみに「脱保湿」療法では普通のお風呂は「保湿」とみなされ、出来るだけ長く入らない、身体、顔はなるべく石鹸で洗わない、「タモリ式入浴」が推奨されています(それは半分賛成)。豊富温泉だけが特例なのです。


行く前に生活習慣をある程度整えておくこと。

食生活 ・・・アトピーと食事の関係性については本当にさまざまな意見があり、自分の身体しか答えはわからないので日々実験です。分子栄養学、アーユルヴェーダ、糖質制限、玄米菜食、腸活、メガビタミンなどなど様々な分野をひととおり眺めて、自分なりに取り入れています。ただ私には最大のネックが。これは心と関係していますが、過食してしまうこと。やせすぎのせいもあり、食べなきゃ、でも糖質制限しなきゃ、と矛盾した考えの上、いつも食べたいものを我慢しているので抑圧されたダイエッター同様、食欲がすごい。良いと思われるものを大量に食べてしまう、でも体重は増えない、のジレンマ・・・とりあえず知識はあるのである程度食生活は整っており、実際肌と低体重以外の不調はない状態でした。

代謝を上げるための運動と呼吸 ・・・苦手ではありますがウォーキングと筋トレ、そして8月からはタッピングと言う療法?魔法?笑も始めており、それがなんだか心にも効き、ひどい状態ながら心は前向きな気持ち。ウォーキングも「エレベーター呼吸」をして右脳優位にしたいと言うモチベーションもあり、何より北海道の自然の中を歩くことは本当に心地良く癒されました。


ひと気のない道をゆく。こちらはイギリスの風景画に出てくる小川のようだった。


避けていた油が助けてくれた。
 

こんな感じで下準備が整っていたのか、一気に古い皮膚が剥がれ、待ちに待った健康な強い真皮が上がってきたのだと思います。そして効いたのは数ある温泉成分の中でもタンパク質を生成する手助けをする石油由来のタール。

石油由来の化粧品やらワセリンやらシャンプーやら洗剤やらを一切捨てたのに、石油に助けられるとはこれいかに。ここは最大の疑問です。原油としてではなく、化粧品として合成されると身体に悪影響をもたらすのでしょうか。元は動植物の死骸が地球の熱によって長い年月を経て化石燃料になったので石油も自然といえば自然・・・? 

リーディングで有名なエドガー・ケイシー療法の中に、「禿げには原油で頭皮をマッサージすると良い」と言う衝撃的な文言があり心に留めていたので、「未精製の原油は身体に悪くない」とは思っていました。温泉の油は人体に影響のないようにある程度濾過してあるようです。ちなみになんとなくですが、いっとき無くなっていた(汗)おでこ周辺の産毛がしっかりと黒くなった気もしています。抜け毛も少なくなりました。豊富温泉が、毛の問題にも効果があると実証されれば訪れる人もものすごく多くなりそうです。素人考えですが。

道の真ん中で毎朝戯れていた2匹


湯治終了後、どうするか。
 
湯治から帰って悪くなる方もいるとのことで不安でした。現在は豊富温泉で販売されていた「豊富温泉濃縮水「サロベツ大地恵泉」」と言う水を購入し(amazonでも買えます)、水で薄めて化粧水がわりに使っています。濃縮する段階で油分はほぼ無くなっている、とのことで効果はあるのか疑問でしが、いまのところ良い感じです。身体はこちらのみ。顔もお化粧しないのでこちらと、ドクダミウォーターにグリセリンを入れたものをたまに。かなりシンプルで人間肌を保てているので本当に嬉しいです。

温泉に行ったことのある人限定で、油分をたっぷり含んだ温泉水そのままをペットボトルなどに詰めて発送していただけるので、いざとなったらお願いしようかと思っています。こちら送料だけで、水代は無料。豊富の町の方達が利益度外視で温泉を提供してくださること、全力で湯治に来るひとを応援してくださること、本当にありがたいことだと思います。


脱保湿のオプションとして。

良くなり悪くなりを繰り返し、なんども湯治に来られる方もいらっしゃり、効果は個人差がとてもあります。私は数年前から急にアトピー状態になったので特殊なのかもしれません。そして私もまだまだ油断できません。食物アレルギーなのか、掻き壊すことはないものの、痒みは依然としてあります。私はこの湯治がなければ脱保湿を続けられなかった気がします。脱保湿が全員に良いもの、とは言えない。やはり全て「正解のない世界」なのです。でも現在脱保湿で落屑、皮むけの症状が続く方は、諦める前にオプションとして湯治を検討してみても良いのかな、と思います。

何より今回の湯治は、でっかいどう笑の、広々とした大地と静けさに、心も身体も解放されました。

つづく。


立ち枯れた葉も朝の光で輝いて見えた

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