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エンタメから、人生の「一期一会」に気づく

先日、「ゲキ×シネ 神州無頼街」という映画を観てきました。
今日はその感想を通して、エンタメの魅力について
書いてみたいと思います。


劇団新感線って


今回の映画は、「劇団新感線」の舞台を映画にしたものです。

劇団新感線ってご存じですか?
毎回チケットは即ソールドアウトの大人気劇団です。

大阪芸術大学舞台芸術学科の四回生を中心にしたメンバー(こぐれ修、いのうえひでのりら)で、つかこうへい作品『熱海殺人事件』にて旗揚げ。
すぐに解散するはずが、公演が好評だったため翌81年に再演することになる。つかこうへいのコピー劇団として人気爆発、関西学生演劇ブームの中心的存在となった。
当時の劇団☆新感線在籍メンバーとして、筧利夫、渡辺いっけいらがいた。

こんな始まりだったんですね!

今現在は、古田新太さん、橋本じゅんさん等が在籍しているようです。

以前公演のチケットを取ったのですが、行けなくなってしまったことがありました。それから、はや数年。。

映画とはいえ、今回が初「新感線」体験になりました。


舞台って熱量なんだな


役者さんって、表現力なんだなって改めて思いました。
舞台ってメイクがすごいので、
顔そのものは関係無くなってしまうんですよね。

表情、所作、セリフ、踊り、歌、そして間。

こんな表情するんだ
こんな声が出るんだ
こんなに踊れるんだ
こんなに歌が上手いんだ

普段テレビドラマなんかでは見られない
役者さんの「才能」にひとしきり関心。。

また、本や絵や映画などは残り続けるけれど、
舞台って「その場限り」ですよね。

「舞台って熱量なんだな」と思いました。
映画だけれど、舞台の熱量が伝わってきました。

一回限り、その瞬間に出す力

役者さん、場、観客がそろって、舞台は成立するのでしょうね。


エンタメ履歴


舞台の類で、私が今まで見てきたもの。

20歳頃に、「唐十郎」の新宿の紅テント(今も健在です。すごい!)や、
「白虎社」という白塗りの舞踏。
20代前半に、兄がニューヨークに半年ほど滞在していて、
私も一週間ほど遊びに行き、ミュージカルをたくさん見ました。
「チケッツ」という、開演の数時間前に、当日分のチケットが販売されるところがあり、チケットを安く入手できました。
一口にミュージカルと言っても、
こじんまりとしたものから、大きなもの、
テーマもエンタメ要素ふんだんなものから、
人種差別など社会的なものまで本当にさまざま。
「ミュージカル」文化の厚みの違いを感じました。

また、30年くらい前の「三代目市川猿之助」の
スーパー歌舞伎なんかも見ました。
歌舞伎はその後もいくつか見ました。
演芸場で「落語」を見たこともあります。
今行きたいのは、神田伯山の講談。
毎回公演のチケットを申し込みますが当たりません。。

娘が小さい頃はアニーなどのミュージカルや、
娘が習っていたこともありモダンバレエや、シルクドソレイユも3回。
がーまるちょばのパフォーマンス公演にも行ったことがあります。
今はメンバーが一人になってしまいましたが、当時は二人組でした。

娘は中学高校と「お笑い」にはまり、二人で随分ライブを見に行きました。
私は、今もお笑いは好き(笑)。コントが好きです。
コントっていかに「ズレ」を楽しむかですよね。
皮肉屋の私にはツボです(笑)。

娘は今は「アイドル」のみになり、私と行くことは無くなりました。
そう言えば、私は「アイドル」の類に、はまったことはなかったなぁ。

こうしてみると、私エンタメ好きですね(笑)

そして、数年前に初めて本格的な「演劇」をみました。
蜷川幸雄さんが他界し、最後の演出作品だった「海辺のカフカ」を見ました。
村上春樹原作の作品です。

たしか3時間を超える作品だったにもかかわらず、
とてもひきつけられ、あっという間でした。
原作を読んでいたことも良かったです。

限られた空間で表現される、
舞台美術、進行と展開、演技があいまう総合芸術ですね。


その時がタイミング


30年くらい前にテレビで見た、アメリカのジャズの二人組。
番組でのライブは、今も憶えているくらい素敵でした。

その二人のライブがあることを知って、5年ほど前に見に行きました。
場所はブルーノート。
25年越しの夢が叶った瞬間だったのです。

しかし、二人とも驚くほど太っていました。。
明らかに20キロはプラスになっていたと思います。
「きっと声は良いはず」
耳に集中しようと思っても、どうしても目から情報が入ってしまう(-_-;)
歩くのもしんどそう。。
明らかに私の記憶の二人より「疲れた」印象でした。
ライブは全然集中できませんでした(-_-;)

この時に思ったのです。

人にも作品にも旬がある。
今行きたい!と思った時がタイミングなんだな、と。

蜷川幸雄さんのような演出家も、この世に居なくなってしまうと、
もう演出することもないのです。


生きるって「一期一会」


その瞬間の集中でこそ、人は可能性を超えるのではないでしょうか。
こんな熱量を感じる体験を、私たちはこれから何度出来るのでしょう。

また、舞台に限らず人生って「一期一会」ですよね。

超長寿命化で時間がいくらでもあるように感じられ、人生が間延びする。
たくさんの情報に埋もれ、スマホで注意力散漫になり、
何かに集中することが無くなる。
ピントの合わないレンズで見ているように、
日々をぼんやりと過ごしていないでしょうか?

時々こんな体験で目を覚まして、
「一期一会」を見逃さない
クリアな目を持っていたいですね。

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