終戦記念日に戦争ドラマがなくなった:テレビの存在意義とは?
先日娘が言いました。
「もう何年も前から言ってるけどさ。
この時期に戦争ドラマ、やらなくなったよね。」
そう、昔は必ず終戦記念日あたりに、
スペシャルドラマを見ては泣いていました。
どれくらい前のことだったんでしょう。
ドラマの忘れられないシーン
私が憶えているのは、
レッドクロス~女たちの赤紙~(TBS 2015年8月1日・2日放映)
思い出しても胸が苦しくなるシーンがあります。
※ネタばれあり
戦争のイメージ
テレビドラマで戦争をやったからなんだ?
という話はあると思います。
真実は分からないし、今のウクライナにしても
見方や考え方によって「正」は違う。
しかし、だからと言って
「触れる機会がない」のは問題ではないでしょうか?
以前、ベトナムの「戦争証跡博物館」に娘を連れて行きました。
娘は小学2年生でした。
あらゆるすさまじい拷問の解説がされていました。
「戦争が引き起こす悲惨さ」という漠然としたものではなく、
人間が「意図して」人を苦しめる、その残酷さ。
私は娘に言いました。
「よく見ておきなさい。人間が一番恐ろしいんだよ。
考え方次第でこんなことまでするんだから。」
娘は夜中うなされて起きました(-_-;)。
子供の原体験
大人になってから、例えば仕事で賄賂を渡されたときに
「いやっ」と反射的に言えるか?
「悪いことをしたらバチが当たる」
小さなときに、絵本などで刷り込まれているかどうかだ。
こんな話を何かで読んだことがあります。
子供の時の体験や印象って大事ですよね?
そういう意味で、戦争ドラマは
子供が戦争を知るとても良い機会だったと思うのです。
戦争ドラマはいつからやっていない?
こんな記事を見つけました。
2016年以降の1局は全てNHKです。
民放は2016年の戦後70周年を最後に、
戦争ドラマはやめてしまったようです。
最後に民放の戦争ドラマを見たのは、もう7年前のことなんですね。
ちなみに今年も民法は無し。
NHKは本日19:30~のこちらのようです。
テレビの存在意義って?
テレビ離れが既に進んでいるから、
何をやったところでそもそも見ない?
であれば、制作費のかかるものはやらない?
ひな壇芸人並べて、内容のない話をしておけばいい?
そんな風に見てしまうのは、私だけでしょうか?
テレビってなんでしょう?
ネットが情報の入口の全てになりつつある昨今
(電車の中吊りがあっても、みんなスマホしか見てないし。。)
自分で検索したり、自分用にカスタマイズされた情報しか入ってこない。
これもまた、問題ですよね?
(一応)フラットな情報に触れる機会は?
テレビくらいしか思いつかないです。
私はご飯の時間だけは、テレビを見ます。
大体ニュースをやっています。
情報もすべて「個別」になり、
親子や世代の違う人、たまたま知り合った他人と共有することがない。
私はたびたび「個」の時代に触れますが、
「個」の時代を推奨しているのでも、良いと思っているのでもありません。
テレビには、まだ共有という機能がかろうじてあります。
頑張ってほしいです。
「テレビをつける」習慣がまだ残っているうちに。
「これなら見たいな」というテレビ番組を作ってほしいです。
「自分で検索はしないけど、これなら見たいな。」
と思う「気骨」のある番組がみたいです。
「これどうですか?」と問いかけてほしい。
でなければ、テレビの存在意義って、ますます失われますよね?
皆さんはどう思いますか?
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