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介護だけじゃない。暮らしの世話、家の世話

3カ月ぶりに、10日間ほど実家に帰ってきました。
青森の実家では、86歳の母が一人暮らしをしています。

そこで思ったことを書いてみたいと思います。


母の現状


母は60代半ばで骨粗しょう症を発症しました。
背骨の圧迫骨折を繰り返し、
今では身長は10センチほども縮んでしまいました。
加えてここ1~2年で首下がり症(と思われる)で、
体の自由がなかなか利かない状態です。

動作はのろく、疲れやすくなっています。
何かを認識したり考えたりすることも、衰えてきています。

しかし、日常生活が「出来ない」かというと、そうではありません。

高いところに手を伸ばす
お風呂の掃除など体を大きく動かす
冷蔵庫にある食材をあれこれ組み合わせ料理をつくる

こういったことは難しいけれど

食べる
着替える
お風呂に入る
トイレに行く

といった「自分のこと」は出来ます。

目はかなり悪くなっているけれど、耳は良い。
物忘れが多くなったり、複雑なことは理解できないけれど、
頭ははっきりしている。

おまけに病気はなく、
内臓はとっても健康で、私と同じくらい食べます(笑)
揚げ物でもなんでも「おいしい」と言いながら。

前回帰省した時に、町の社会福祉課の方に相談したところ、
「要支援や要介護はつかないかもしれない」
というレベルです。


窓ふきは窓を拭くだけじゃない


母は一人で生活は出来ているものの、
私が実家に帰ると、やることはたくさんあります。

洗濯
掃除
料理
片付け
風呂洗い

今回一番大変だったのは「窓ふき」でした。

田舎の家って窓が何枚あるの??
寒い地域なので「2重サッシ」になっているところも多いです。
×2!!

窓ふきって、「窓拭く」だけじゃないんですよね。

レールが汚い。
レールに(何度も言うけど田舎なので)大量のカメムシが冬眠している!
ぎょっっ
カメムシを退治し、水で洗い流し。。
カメムシの臭いが服について、カメムシになった気分でした(-_-;)

網戸も。
外して洗って、元に戻します。。


ベット廻りだけでも


窓ふきをしようとしたら、「レールも網戸も」というように、
ちょっとしたことからどんどん「やること」は発生します。

母の寝ているベッドを見たら、30年以上前のマットレスでした(汗)。
へたって真ん中が凹んでいるからと、
マットレスの上に敷布団を敷いていました。

新しいマットレスをネットで購入し、設置の手配をしました。
ここまでは、前回の帰省のときに完了していました。

しかし今回、「布団が重い」と母が言うので寝床を見ると、
これまた50年くらい前の、重っもーいウール毛布!

比較的新しい、軽い毛布もあるというのに。

毛布を交換したら、今度は羽毛布団の汚れが気になります。
「これ、いつクリーニングに出した?」

おそらく一度も出していない。。
もちろん自分でも洗っていない。。
クリーニングに出そうか、、

86歳にもなってしまうと自分ではどうにもできないし、
何を言っても仕方ありません。
しかし、こうなる前に出来たことは、
たくさんあったのではないでしょうか?

50年も前のモノは、
10年前でも「40年経っていた」ということです。
とっくに正味期限は切れていましたよね。

10年前なら、まだ自分で更新出来る判断力も気力も体力も、
あったと思うんですよね。。


「日常の世話」以外の「くらしの世話」「家の世話」


「老親=介護」
こればかりに焦点が当たるけれど。

食べて、風呂に入って、トイレに行って、寝る。

「日常の世話」以外に、
「くらしの世話」「家の世話」が膨大だということは、
意外に気付かれていません。

今回私が窓拭きをすることになったのも、
いつも来てくれているヘルパーさんに、
母がお願いしたら「断られた」と言ったからです。

仕事は「家の中」に限られる、とのことでした。
「日常の世話」に限られる、ということなんでしょうね。


最後は6畳一間で暮らしたい


手に負えない窓の数、モノの量。。
今となっては、本人でない「誰か」がやるしかありません。

しかし私たちに、「誰か」はいるでしょうか?

昔は「家」が「人生そのもの」だったかもしれませんが、
私たちは、もうそうではありませんよね。

私の目標は、「最後は6畳一間で暮らす」ことです。

自分の生活をコントロールできる範囲がどこまでか、
「設定」する。

「人に迷惑を掛けない」ためではなく、
自分が「自由に快適に暮らす」ためです。

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