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人や暮らしのこと

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「個の時代」だからこそ焦点を当てたい、一人一人の人生・暮らしについて書いています。
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#創作大賞2023

血縁でも社縁でも地縁でもない、あたらしい「縁」

私のテーマ「50代からのリセット&リスタート」 に行きつくまでには、いくつかのきっかけになる本がありました。 そのうちの1冊について書いてみたいと思います。 衝撃的なタイトルですよね。 以前のこちらともつながる話です。 ※他の本については、以前こちらで書きました。 無縁社会 こちら読んでみると、 知らない間に日本が「貧乏な国」になってしまっていたのと同様、 既に私たちの「日常」になりつつある話です。 (この本は2010年出版ですから、事態はさらに進んでいると思われま

人生の終わりに、「心のよりどころ」にするのは一体何だろう

母に関して、いろいろと辛らつな記事を書いていますが(-_-;)。 母はとても「しっかりした人」ということと、「本好き」が、 私を形作ったことに間違いありません。 とても感謝しています。 そして、noteのネタを提供してくれています。 こちらも感謝しています(笑)。 さて、85歳の母を見て、思うことが多くあります。 母の日常 5年前に父が亡くなってから、母は青森で一人暮らしをしています。 母は、ルーティーンの人です。 整理下手ですが、きれい好きで、毎日家中を掃除してい

人生って私たちが思うよりずっと面白いのかも、と思った夜

前回、おばあちゃん達の居酒屋へ行った話を書きました。 続きがあるのです(笑) お店から「金色」の人が 私たちはおばあちゃん達の居酒屋をあとにしました。 「もう一軒行こうか?」 お店へ行く道中、商店街にちょっと気になる一角がありました。 とっても古いビルの一階に、小さなお店が集まっていました。 「いってみよう。」 時間は夜10時近くになっていました。 そのうちの一軒をのぞいていると、 中から「金色」の人(以下金ちゃん)が出てきました。 お店には他に誰もいません。 店

「子育てって大変」「働くって大変」も思い込みかも

友人が「大好きなお店があるから行こうよ。」と誘ってくれました。 その夜に出会った人たちを見て、思った話です。 おばあちゃんの居酒屋 友人が誘ってくれたお店は、こちらでした。 東京都中野区方南町というところにある「居酒屋」です。 カウンターが10席くらい。 テーブル席が2卓くらい。 切り盛りしているのは、 調理担当の男性と、女将さんと、少しして手伝いに入った女性の3人です。 いずれも70代です。 腰が曲がっていたり、動作はゆっくりだったりするけれど、 土曜の夜に行った

子どもの「小さな世界」に付き合ってくれた母

前回、昔の知人を訪ねた話を書きました。 彼女の「手仕事」を見て、思い出したことがありました。 私と私の娘が小さなころ、母が作ってくれた 「リカちゃん人形の洋服」のことです。 今日は、その話を書いてみたいと思います。 リカちゃんがうちにやって来た! リカちゃんが私の家に来た時のことを、鮮明におぼえています。 私は青森の片田舎に住んでいました。 私がおそらく4~5歳の頃でしょうか。 関東近郊に住む叔母さんが従弟を連れて遊びに来ました。 ※叔母さんはこちらでも登場しています

田舎のお菓子から300年前の日本の歴史にたどり着いた話

日常のなかで、ちょっとした楽しみを見つけたいですよね。 「食」は、とても手軽に楽しみを見つけられる方法です。 デパ地下に入れ替わり立ち替わり「新しいお店」が登場するのも、 そのあたりかなと思います。 新商品も楽しいですが、好きな種類の食べ物を「深掘り」するのも楽しいです。 今日は「もち」の話です。 「もち」のようなもの 娘が「もち」のような触感の食べ物が好きなので、 みつけてはいろいろ試してきました。 「もちのようなもの」 草餅、柏餅、桜餅、大福、だんご、おはぎ、水

今になってわかった。子育てに一番大事なのは簡単なことだった

先日電車のなかで、こんな光景を目にしました。 日曜日の午前中で、地下鉄の車内は空いていて、 ばらばらと人が座っている状態でした。 40代くらいのお母さんと、 中学校1年生くらいと小学校3年生くらいの娘の3人が、 途中の駅で電車に乗り込んで来ました。 電車が走り出し、3人が座席に座ったとき。 「すいません!」 という大きなお母さんの声。 「大丈夫ですか?」 お母さんは立ち上がり、向かいに座っていた男性に近寄りました。 バックからティッシュを取り出し、差し出します。 男

生きていくとは、変化していくということ【前編】

私は、「家と暮らし」相談アドバイザーという仕事を13年し、 たくさんのお客さんの姿を見てきました。 「50代からのリセット&リスタート」というテーマへの 大きな動機になったお客さんのひとりについて、 書いてみたいと思います。 120㎡のマンションにひとり暮らし 「家と暮らし」相談サービスは、このようなものでした。 状況をヒアリングし、 家をもし売るならいくらくらいになるのか、 その金額で買い換えるならどんなものが買えるのか。 ぼんやりした悩みの「材料」をそろえて、具

生きていくとは、変化していくということ【後編】

前回の続き 不動産会社の担当者から一本の電話が入りました。 「今日お客様宅へ訪問したのですが、一般売りは無理ですね。 (内見の)お客様をご案内出来ません。」 「一般売り」とは、一般のお客さんに基本「そのまま」売る方法です。 当然、案内をし室内も見てもらいます。 男性は鳥を「放し飼い」にしていて、室内は想像の通り。 とてもお客様に見せられる状態ではないとのことでした。 「一般売り」に対して「業者売り」というものがあります。 一旦「業者」がそのマンションを買取ります。 業

家族サービスはもういらない

ゴールデンウイークですね。 皆さんは、どうお過ごしですか? 私は昨日、新宿に行きましたが、 人、人、人、、 「コロナ前はこうだったよね。」と思い出しました。 今朝テレビをつけたら、渋滞情報をやっていました。 小さな子どもがいる家庭では、GWに「何かしないと」 ですよね? 今日は「GW事情」で感じたことを書いてみたいと思います。 とりあえずどこかへ出かける 実家へ帰るのに、 「渋滞に巻き込まれ、〇時間もかかった」というレポート。 都内からの「近場」スポットの紹介では

「リクルートスーツ」を見て思うこと

先日久しぶりに電車に乗ったら、 リクルートスーツの若者たちが、たくさん乗っていました。 そこで思ったことを書いてみたいと思います。 なぜこんなに変わらないのか 新卒採用の給与の「一律」が見直されたというニュースは、 つい最近のことでしたね。 それが話題になること自体が「日本は異常」と、 海外で話題になったそうです。 こんな記事がありました。 日本の給与水準の低さは、「初任給の低さ」が原因という内容です。 初任給が安く抑えられることになった原因は、このようです。 な

古い世代と若い世代の狭間の、私たち50代がすべきこと

「未来をつくるのは若者」 期待は、大いにしたいところです。 しかし、50代が「若者が活躍しやすい社会にする」 というのも一つの責任かなと思います。 前回の、50代が「前頭葉」を使う社会へ変えよう、 ということが一つ。 もう一つ。 「過去」の価値観と「今」の価値観の狭間にいる私たちだから、 出来ることについて書いてみたいと思います。 「古い」世代の価値観 私の兄はずっと賃貸住まいで、4年ごとに引っ越しをしています。 先日また引越しをするという話があり、母がぼやきました。

本当の豊かさって何だろう

私は前の会社を辞めて、収入は半分になりました。 目下、「心豊かに倹約生活」へ移行挑戦中(笑) そこに到る経緯と覚悟、意気込みを書きたいと思います。 貯金が無いのに会社を辞めた 私は昨年の3月末で、13年勤めた会社を辞めました。 もうすぐ一年になります。 今は数人の会社に所属しながら、このようなnoteの発信と、 「ミライにつながるサービス」を立ち上げるべく奮闘しています。 (準備は7割くらいまで来た!) 今の会社は、私の「半分フリー」を承知の上で、 またその会社も新しい

雪の降る日に田舎を思う

今日は東京でも、朝から雪が降っています。 冷たい空気で思い出した「田舎の暮らし」について、 書いてみたいと思います。 東京ってラク 私の実家は青森の、さらに「へき地」にあります。 私は、高校を卒業するまで住んでいました。 実家を離れて、すでに40年近く経ちます。 父が4年前に他界し、今実家には 85歳になった母が一人暮らしをしています。 東京に住んでいて、冬になると毎年思うのが、 「晴れの日」が多くてラク、ということ。 青森は11月下旬には初雪が降り、 3月下旬までの