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裸足

ご機嫌好う173です。
普段は絵を描いてます。

早速ですが、不思議な話を聞いてください。
これは私が高校の時に体験した出来事です。

母校は自宅から車でおよそ40分。
のんびりしていては通勤・通学ラッシュに巻き込まれ
遅刻待ったなしの状態になる。
そのため私はいつも早い時間に家を出て、母に送ってもらっていました。

この日もいつもと変わらず、
7時頃に家を出て7時30分頃には学校に着いていました。
季節は朧げだけど、確か冬服だった気がする。

窓際1番前の席が私の定位置。
朝の穏やかな日差しの中授業が始まるまで、と机に身体を預け微睡んでいると“それ”は現れた。

黒板の下、ひな壇で少し底上げされているそこから、足だけが歩いてくる。
裸足で。

男の人の足だ。

足首から下、くるぶしまでハッキリと見えるその足は
さも当然と言わんばかりに現れ、私の目の前を通りすぎる。

私も私で驚く訳でもなく、何故か受け入れ、「ああ、足だなぁ」と呑気に見ていたのである。
ペタペタと足音が聞こえてきそうなぐらいだった。

「足だなぁ!!?」と初めて違和感を感じ身体をガバッと起こすと、何事もなかったかの様に消えた。

母は所謂“見える人”なので、その後すぐ母にメールを送りました。
「なんか足が見えたんだけど、これなんか良くないやつ?」
すると母からの返事は
「大丈夫?気分悪い?オン サラバタ-タ ギャ-タ ノウキャロミと3回唱えてみて」とありました。
(当時はCメールで、文字数120ぐらいしかなかった気がする。故に半角カナ)

追記で「心の中でも大丈夫、怖いとかそう言うのがなければ害はないよ」と。

特に恐怖もなく、ただエンカウントしただけなので不思議な感じが勝るも、私に何があっても嫌だし、“彼”に何かあっても嫌だなぁと思い普礼真言(と言うらしい、後で知った)を唱えた。

これが私の唯一“ハッキリ見た”出来事でした。
彼が何者だったのかもわからないし、幽霊って朝でも見えるんだなと呑気な事も考えてた。

いまだに細部までハッキリ思い出せるし、きっと一生忘れる事が出来ない出来事だろうなと思います。

(足、裸足で、かと言って汚れている感じはなく、綺麗だった。くるぶしより下。くるぶしは少々色素沈着してる様な黒ずみ方。爪は大きめ。がっしりとしているし、土踏まずは綺麗なアーチを描いていた。第一間接あたりにしっかりとした少し長めの毛が生えていて、大きいなと感じるぐらいには大きかった。私が靴のサイズ24.5とかなので、多分27〜8ぐらいかな)

ちなみに私の母校は沖縄。第二次世界大戦においては激戦区、近くにお骨を安置する寺あり、という“見る”には、まぁ不思議じゃない環境でした。

母校にまつわる不思議な話はまだあるので、今後も小出しにしていきたい所存。

私自身の不思議な話も数回ですが、
今後色んな人から聴いた不思議な話を書き綴っていけたら良いなと思います。

それではまたいつか。


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