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直感とTokyo

先週の今頃は東京にいました。
東京は私にとって特別な街です。

いつもここに帰ってくる時はギッシリ予定を詰めて、ダンスレッスン、古い友人との再会、普段行けない様な場所での食事、観劇。分刻みで街から街へ移動して忙しなく過ごし、東京を取りこぼさないようにしているはずが、反対に東京に居るっていうのをしっかり感じられないまま滞在期間を終えていました。

色んな内側の変化を経てそれに気づいたので、今回は殆ど予定を決めずに上京して来ました。4泊5日、東京都現代美術館で開催されている「クリスチャン・ディオール 夢のクチュリエ」に行くということだけ決めて、あとはその時の気分と直感に従う旅としました。

丁寧に心の欲求を汲み取って行動する。
東京に居るからここに行く(行っとかないと損)ではなく、その時行きたい場所へ行く。会いたいと思った時に会える人と会う。そしてしない、行かないという選択もとる。
初日の夜、伊勢丹の地下で綺麗なお惣菜とワインを買って、ホテルの部屋で夜のビル群を眺めながら頂きました。時間はたっぷりあって、夕食のお店も選択肢が山ほどある。その中でこの選択をする、すごく贅沢な気持ちになりました。

何も予定を決めないことが常の人にとっては、今回の私の行動は「そんなこと?」と言われることかもしれません。でもしっかり計画を立てて行動してきた私にとっては、うまくいかなかったら…という恐れの手放しと、どうにかなるという自分への信頼が試されるチャレンジでした。
実際その日の気分で動こうと決めた為に、Diorの展覧会も事前に調べるということもしていなかったので、前売り券は買えず当日券に2時間並ぶという「直感に従う代償」とも取れることが起こりました。今までの私だったらこの2時間並ぶという行為はネガティブな出来事だと受け取っていたと思います。でもその反射のように起こっている反応を観察し、切り離し、丁寧に細かく自分の感覚に向き合うことだけに努めました。
すると2時間ただ並ぶという行為も、時間を自由に使えるが故にできるすごく幸せなことだと感じられるようになりました。
この感覚を得れただけで、チャレンジは大成功です。

そうやって小さな感覚の変化を毎瞬間積み重ねて過ごしていると、全てがいい流れに乗っていきました。予定にはなかった場所が頭に過り、行ってみると予期せぬ嬉しい出来事があったり、いつも忙しい人と突然の連絡にも関わらずタイミングが合い会えたりしました。


なるほど、直感に従うといいってよく聞くけどこういうことなのね。
幸せってこんなに溢れているのね、初めて腑に落ちました。
そしてどれだけ今まで自分が力み、握りしめ、無駄な力を使っていたかも理解できました。


1年ぶりの東京で得れた人生で一番の収穫。この特別な大好きな街で感じれたことも私にとっては大きなギフトです。
今までよりも住んでた頃よりも、この街がこれからもっと楽しめるだろうし、より好きになりました。そして今年は既にあと2回上京予定があります。
この流れは私をどこへ連れてってくれるのかな…


ごきげんよう

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