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【アウェイ参戦記】大分トリニータ戦(昭和電工ドーム大分)

執筆・撮影:yamaaaaaaaan
サムネイル:AKIRA
編集:タケゴラ

6月23日開催の明治安田生命J1リーグ第19節、大分トリニータ戦に行ってきました。

平日の試合の場合、キックオフは季節を問わずほとんどナイトゲームになります。近場のアウェイならば当日の午後だけ早退してアウェイの地に向かうこともできますが、九州への遠征となるとさすがにそういうわけにもいかず。そんな理由もあって参戦を慎重に検討していたところ、周りからの「大分、いいよ!」の声に(勝手に)背中を押され(たと思い)、参戦を決めました。

でも、大分の何がいいか、誰も教えてくれなかったんだよな…。

当日まで

わたしは飛行機で行く遠征の場合、飛行機の早割が終わる55日前を予約の目安にしています(※)。早ければ早いほど安く購入できるので、どうせ行くなら安ければ安い方がいい、というわけです。
※ANA(スーパーバリュー)やJAL(先得)の場合、早期割引は75日前、55日前、45日前、28日前などがあります。

だいたいのスケジュールを立てて、飛行機とホテルを予約して数日後、ANAからメールが。

「ご予約の便は欠航になりました」

このご時世ですから、こんなことも想定はしていました。せっかくゆっくり起きて行こうと思っていたのに、仕事に行くより早い時間に起きることになるとは…。

いざ、大分へ

眠い目を擦りながら羽田空港へ。空港の出発ゲートでは、鹿島サポさんなら一目で鹿サポだと分かるグッズをつけた方もチラホラ。同じ目的地を目指す仲間がいる旅は心強いものです。

いざ出発!!!

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大分空港では、アントラーズを歓迎するサインが出迎えてくれました。

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空港からのアクセス

大分空港の周辺に駅はなく、公共交通機関での県内主要都市への主なアクセスはバスになります。空港からは、大分駅、別府駅、湯布院、中津駅とさまざまな方向へのバスが出ています。

国内線到着ロビー出口の目の前にバス停があり、乗車券券売機はターミナルビル内とバスのりば近くにあります。

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一つ目の観光スポット

今回、直接大分駅へは向かわず、中津・宇佐・豊後高田方面のノースライナーというバスに乗車。のどかな景色を眺めながら揺られること約1時間。「宇佐八幡」で下車します。

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大分に着いてわたしが最初に目指したのは、大分県内随一のパワースポットと言われる宇佐神宮。全国に4万社ある八幡さまの総本山です。本殿は国宝に指定されており、そのほかにも国指定の重要文化財を多数所蔵しています。

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朱塗りの荘厳な本殿は、左から一之御殿、二之御殿、三之御殿となっていて、左から順に参拝します。宇佐神宮は、上宮と下宮と二つの神域があり、両方を参るのが習わしとされています。

みなさんは、鹿島神宮をはじめとする神社で参拝をするとき、拝殿でどのようにしますか?二礼して、二回手を打ち、一礼(二礼二拍手一礼)、これが一般的で、このようにされていると思います。ここ宇佐神宮では、"二礼四拍手一礼"が作法です(ほかには、出雲大社も二礼四拍手一礼です)。画像12

下宮も上宮と同じように一之御殿、二之御殿、三之御殿となっています。

ほかにも見どころはたくさんで、カップルが手をつないで一緒に踏むと幸せになれるという夫婦岩(ひとりの人は両足で2つの石を踏むんだって…)や、かつて宇佐駅と宇佐神宮を結んでいた26号蒸気機関車などを見ることができます。

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宇佐神宮は勝ち運にご利益があるとされています。今日の大分戦、選手が怪我することなく、持っている力を存分に発揮して、快勝できますように!思いの丈を込め、しっかりお願いします。参拝後の御朱印は今シーズンの遠征のお供、鹿印帳にいただきます。

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大分県では、1980年代より一村一品運動(地域振興を目的に、各地が主体的に特産品を作る運動)というプロジェクトが始まり、さまざまなブランドの農産物が生まれたそうです。ここ宇佐市の特産は、大分味一ねぎという小ネギ。市内ではねぎしゃぶしゃぶやねぎ焼きなどが食べられるそうです。ちょうどランチタイムになりそうなので、参道でご当地グルメのねぎ焼きをいただきます。

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宇佐神宮の仲見世で気になる文字が目に飛び込んできました。宇佐飴。この宇佐神宮の門前町でしか売られていない飴だそうです。ルーツはとても古く、ご祭神の八幡大神(応神天皇)のお乳飴(母乳代わりの飴)と伝えられているものだそうです。手頃なサイズに量、さまざまなフレーバーで、お土産にぴったり。いちごなどのフルーツ味のものもあります。

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宇佐神宮の前から出ている路線バスで宇佐駅まで。宇佐駅からは電車で大分駅に向かいます。

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宇佐はアルファベットで書くと"USA"。アメリカ合衆国のU.S.A.と同じスペルになります。それを意識してか、駅名標はアメリカ国旗をイメージさせるデザインになっています。

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また、駅のホームの向こうの山には、まるでアメリカのランドマーク、ハリウッドサインを思わせる"USA"と模られたサインが見えます。ホームで写真を撮っていると、駅員さんが撮影におすすめの場所を教えてくれました。

おすすめの場所

1番ホームの前方。駅名標とUSAサインを同時に写真に収められます。

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松村優太に期待を込めて

宇佐駅から大分駅へは特急ソニックで向かいます。

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鹿サポさんならピンとくることでしょう。"ソニック"は、エヴェラウド選手が快足を誇る松村選手に付けたニックネーム。それだけでも松村選手を思い出させるのに、なんと、ちょうど大分に向かうために乗ろうとした列車がソニック27号だったのです。これはもう勝手に松村選手に期待!右サイドをギュンギュンぶっ飛ばして、グイグイ切り裂いて、ガンガン攻めてくれ!どんどん魅せてくれ!

スタジアムへ

スタジアム行きのバスは、大分駅近くの要町高速バスターミナルからシャトルバスが出ています(キックオフ3時間前からキックオフ15分前まで、約15分おき)。乗車には交通系ICカードが使えます。

改札を出て、大分駅北口(府内中央口)へ。JR九州ホテルブラッサム大分の隣が要町バスターミナルです。歩いて5分くらいで着きます。途中、バス停を示す看板も出ていたので、それを目印に。

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スタジアムに着くと、メインスタンド側のほぼ中央にバスは停まります。ビジター席へはスタジアムに沿って反時計回りに進みます。

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試合後

帰りのシャトルバスは、到着時と同じところから乗車できます。バスの混雑も渋滞もなくスムーズに大分駅に着きました。平日ナイトゲームならでは。

二つ目の観光スポット

2日目。本日の行き先は別府。飛行機は夜便なので、夕方ごろのバスで空港に向かう予定です。では、こちらを参考に楽しんできます!

大分駅から別府駅へは在来線で、約15分で着きます。駅には西口・東口いずれにもコインロッカーがあるので、使わない荷物を預けて、身軽に行動することができます。

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大分で食べたいグルメといえば、とり天。ここ別府には"とり天"発祥のお店と言われるレストラン、東洋軒があります。別府駅から約3kmほど。お店のホームページでは、バスでのアクセスをおすすめされていましたが、Google マップを見るとほぼ一本道でわかりやすく、せっかくなので別府の町や人々の日常に紛れ込みながら歩いてお店に向かいました。人気で行列必至と聞いていたお店も、平日の早い時間だからか、待ち時間なく入ることができました。

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別府といえば温泉です。別府市内には至るところに温泉があります。見かけた温泉はどこも公民館と一緒になっていて、町の共用施設の一つとして市民の日常生活にごくごく当たり前に存在しているんだなぁと感じました。さすがおんせん県!

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今回は、竹瓦温泉へ。別府駅から歩いて10分くらいのところにあります。竹瓦温泉は別府温泉のシンボル的存在になっていて、そこだけ時間が止まったのかと思うような歴史を感じさせる外観をしています。建物を見るだけでも行く価値がありそう。

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高い天井の広々としたロビー。建物の内部もどこか懐かしく感じられます。

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約43度と比較的熱めのお湯なので、出たり入ったりを繰り返すのがいいかもしれません。たった300円の入湯料で、とってもスッキリ!タオルやアメニティの販売もあるので、手ぶらで行っても大丈夫です。
竹瓦温泉には砂湯もあり、こちらも気になっていたのですが、時間に余裕がなく(砂湯の入浴時間自体は10〜15分程度だそうですが、着替えなどで1時間くらいあるといいと聞きました)、泣く泣く諦めました。次回はぜひ行きたいところです。

もう一つ。別府といえば、地獄めぐりも観光の定番です。別府駅西口から出ている循環バス「ぐるすぱ」(別府〜鉄輪を循環する「ぐるっと」と、別府〜鉄輪〜明礬を往復する「すぱっと」)を利用しても行くことができます。バスの本数は多くないですが、観光やグルメを自分のペースで楽しみたい方には良さそうです。

今回は、別府駅東口と北浜バスターミナルから出ている定期観光バスの「別府地獄めぐり号」に乗ることにしました。約3時間でガイドさんが7つの地獄を案内してくれます。今ではよく見る女性バスガイドを乗せた遊覧バスは、この別府地獄めぐりが日本で最初だそうです。途中、独特な口調で案内していただけます。

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まずは、海地獄へ。コバルトブルーの景色が目の前に広がります。ゴボゴボと温泉が噴出している音に、触らずとも絶対熱いんだろうなということがよく分かります。温度は98度。熱いなんてもんじゃないですね…。

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海地獄から鬼石坊主地獄、かまど地獄、鬼山地獄、白池地獄へは歩いて巡ることができる距離。そんな近い距離にあるのに、どれもこれも特徴の異なる様相の温泉であることがとても興味深いです。

鬼石坊主地獄は公園のように回遊できるつくり。熱泥がポコポコと湧き出ていて、見ていて飽きません。

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かまど地獄は、かまどの鬼が迎えてくれます。池では係の方が蒸気を使った実験を披露していました。ガイドさんによると、ここの売店の醤油プリンが美味しいらしいです。

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鬼山地獄はワニ地獄ともいわれているそうです。というのは、温泉の熱を利用して、約80頭ものワニが飼育されているから!こんなにたくさんいるのに、ワニは夜行性のため、ほとんどがまったく動かず。オブジェですよと言われたら信じてしまうくらい微動だにせず眠っていました。

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変わって、白池地獄はまるで水族館のよう。こちらも温泉を利用して熱帯魚やピラルクが飼育されています。

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ここからまたバスに乗り、血の池地獄、竜巻地獄へ向かいます。

血の池地獄は、その名の通り、血のように赤い泥の池。見た目に反し、7つの地獄の中では一番温度が低いようです。それでも約78度!

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最後の龍巻地獄は間欠泉。約40分おきに噴出するので、タイミングが合わないとずいぶん長い間待つことになるかもしれません。売店では大分県産の果物を使ったジュースやジェラートが販売されています。

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それぞれ特徴のある地獄ですが、ガイドさんのお話によると、国指定名勝になっている海地獄と血の池地獄、そして鬼山地獄(ワニ地獄)が特に人気なんだそうです。

地獄めぐりは、海地獄を中心とした5つと、血の池地獄周辺の2つエリアに分けられます。どちらか片方のエリアだけ、人気の海地獄と血の池地獄の地獄めぐりハイライトだけ、とスケジュールに合わせて楽しむこともできそうです。

それぞれの地獄に売店がありますが、たくさんの商品を取り扱っているのは海地獄と血の池地獄。血の池地獄では、血の池軟膏という地獄の鉱泥を主な主成分とした軟膏が特に有名で、それだけを買い求めに来る人もいるそうです。効能はしもやけ、やけど、ひび、あかぎれなど。このコロナ禍で手拍子の応援に必死なせいか、試合後はいつも掌がガサガサになっているわたしは迷わず買いました。これでもう怖くない!

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空港へ

別府ともお別れ、空港へ向かいます。別府市内から空港に向かうバスは、別府駅前からではなく、駅から10分ほど歩いた別府北浜というバス停から出ています。北浜の交差点にあるトキハ別府店という商業施設の国道に面した側(スターバックスがある側)に空港行バス停はあります。この交差点の周辺はバス会社、行き先によって複数のバス停があるので注意が必要です。

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別府からバスで約50分。大分空港に着きました。

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出発ロビーにはさまざまな大分銘菓、特産品を扱う売店があります。お友達や家族へのお土産を品定めして、思い出話とともに、さぁ帰りますか。

アウェイ遠征するときいつも思うのが、Jリーグを応援していなかったら、もしかしたら来ることがなかった土地だったかもしれない、ということ。試合観戦という目的とは別に、魅力ある土地だからあちこち行きたくなって、いいところだなと気に入って、また来たいなと足を運ぶのでしょう。わたしもきっと誰かに言うかもしれません。「大分、いいよ!」って。

書いた人

yamaaaaaaaan
愛知県出身。
鹿嶋市とも茨城県ともまったく接点のない人生だったのに、どういうわけか気づいたときにはアントラーズにずっぽりハマっていた。サポ歴は長くないが、アントラーズを中心に、ホームタウン、スタジアム、グルメをまるごと楽しんでいる。
車の運転が超苦手がゆえ、どこまでも歩いて行ってしまう。思い立ったときにはもう行動している。食べるの大好き。
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