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PPW、アイラブユー。

PPWとは!自分で自転車をイジる人ならほぼ間違いなく知っているであろう、サードパーティのカスタムパーツメーカー、Paul、Phil Wood、White Industriesの御三家をまとめて僕は勝手にそう呼んでいる(笑)

バイクカスタムに手を出すと誰しも1度は通ると思うし、僕も大好きでいろいろ使ってきた。Whiteのエキセントリック(偏心)ハブも持ってるし、Paulと言えば、の赤黄緑のラスタカラーもお気に入りだ。

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3社ともにアルミニウムへの精緻なCNC加工とカラフルなアルマイト加工が特色と言えるかな。シマノやCampagnoloのようなマスプロメーカーが作らない、痒い所に手が届く系のニッチなパーツも多いかも。いや、むしろそうでなきゃいけないのだけど。

ただ、こいつらは使わなくても持ってるだけでウットリして満足しちゃうという欠点も(笑)綺麗なカラーアルマイト加工は英語圏ではしばしばJewelと表現されるほど。

話しが逸れるけども、アルマイト加工ってのはほとんど全てのアルミ製品に施されている。アルミの地金色のように見えてもそれにはクリアというか白アルマイト加工がされている。そうでないとアルミはすぐに電蝕という、こんな風にいわゆるアルミの花咲き・黒焼けが起こってしまう。

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それを防いで永く美しい状態を保つために表面に酸化アルミニウムの層を作るのがアルマイト加工というわけだ。アルマイト層を作る液中に他の鉱物を混ぜることで着色できるのがカラーアルマイト。

ちなみに話しがさらに逸れるけど、この酸化アルミニウムが結晶の状態になると、ダイヤに次ぐ硬さ、モース硬度9のルビーとサファイア(ピンクやオレンジなどのカラーサファイアを含む)になる。どちらも同じ酸化アルミニウムの結晶だけど、混ざっている不純物のクロムやコバルトによって様々な色がつき、クロムによって鮮やかな赤に染まったものだけをルビーと呼ぶ。不純物を入れなければ透明になり、腕時計の風防などに使われるサファイアガラスになる。サファイアガラスはガラスの一種だと思われがちだけど、あれは人工サファイアだ。美しいカラーアルマイトのパーツも、色とりどりのサファイアも同じ酸化アルミニウムで出来ているのだ。だからJewelなのだ。

話しが逸れ過ぎたが、要は男も女も酸化アルミニウムが大好きで僕はPPWが大好きってこと。

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