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「夢」の話題を仕切り直す

「夢」という現象に関して、あるいはドリームワークという営みに関して、あるいは「インテグラル夢学」という新しい学問分野に関して、ここ数カ月集中的に記事を書き、Noteに無料で公開してきた。
私たちに「夢」をもたらす源(無意識の領域)を「夢の王国」と呼び、その源にどのような法則性があるのか、私たちの内面領域の一部でもあるその「領土」とどのようにつき合えばいいのか、といったことを憲法の条文風に描くところから始めた。次に、夢との具体的なつき合い方をエッセー風にまとめた。それから「インテグラル夢学」という新しい試みの概論部分の理論化に進み、今はその理論化作業が概論編から各論編へとすでに移行している。

さて、こんな成り行きを当初から辛抱強く見守ってくださり、要所要所で細かい助言をくださっていた方がいる。「夢学」の分野の恩師であり、人生の師匠でもあるO先生だ。このO先生より、前々からネット上での無料一般公開に関し、「盗用」のリスクがあるとの警告をいただいていた。
すでに各論編に入っている記事を何本か下読みしていただいた結果、以下のような理由から、やはり無料公開すべきではない内容であるとのご指摘をいただいた。

〇おそらく世界でまだ誰も手掛けていない、著しい新規性を有した内容であること。
〇極めて学術的価値が高く、これからの新しい夢学の教科書として取り上げられるべき内容であること。
〇夢に関してだけでなく、異なる学問分野にも少なからぬ影響を与える可能性のある統合的な内容であること。
〇単なる客観的な学術論文ではなく、個人のプライベートな内面の披瀝をも含むものであること。

しかし、記事の有料化は、私の中でいくぶん抵抗があった。せっかく獲得しつつある常連読者を失うことにならないか・・・
盗用リスクの軽減と読者の獲得という矛盾する問題を解決する方法を模索するなかで、そのひとつの方策として「サークル」の立ち上げが浮上した。サークル活動の場を設けることは、矛盾する問題の解決に繋がるだけでなく、今後の発展性も期待できそうだ。

そういうわけで、「インテグラル夢学-入門」というサークルを立ち上げ、その都合に合わせ、夢に関する記事を次の3つの有料マガジンに振り分けた。

〇「夢の王国」建国宣言 ~憲法およびその応用~
〇「インテグラル夢学」概論編
〇「インテグラル夢学」各論編

すると、今まで夢に関するすべての記事を収めていた「夢・虎の巻」という無料マガジンが、とたんにスカスカになってしまった。
一方、O先生から、「インテグラル夢学」に関する記事は、あまりにも専門的・学術的すぎて、一般の人には読みこなせない、とのご指摘もいただいていた。そこで、スカスカになった無料マガジンの方に、一般の人向けに、夢に関する「よもやま話」的な話題をわかりやすく、面白おかしく書いていくことを思い立った。

このような今までの流れを振り返ってみると、この新しい「夢学」の発表の場が、弁証法的に進化してきたことがわかる。

初歩的な内容からスタート→グレードを上げる必要性→新しい学問分野へのチャレンジ→盗用のリスクが発生→マガジンの有料化→読者を失うおそれ→サークルの立ち上げ→無料マガジンがスカスカ→軽い話題へのシフト

まさに、流れが一巡した感じだ。
というわけで、これからも「夢」というこの神秘的で魅力的でとても有り難い現象について、できる限り多くの人たちと関心を共有していきたいと思っている。


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