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「私はこうして夢を学んだ」(その3)

「ドリームトレーナー養成講座」を修了した私は、何となく一回り大きくなっている自分を感じたものです。それはそうでしょう。無意識が意識化された分、「自己」という領域が拡がっているわけですから。
この頃から私は、夢日記を書く習慣を身に付けました。若い頃から、気になる夢をみたときだけ記録することはしていましたが、習慣化したのはこの頃からです。その効果は、20年後「インテグラル夢学」をまとめるときにはっきり現われました。
研究者ならともかく、一般人が夢日記をつけることにどんなメリットがあるかって?
あなたが一週間分の夢日記をつけるなら一週間分の、一ヶ月分つけるなら一ヶ月分の、一年分つけるなら一年分の自分の心の成長がはっきりわかる、ということです。それがわかれば、現時点の自分の取り組み課題も、未来に待っている宿題もはっきりわかります。つまり、夢は、本人を常に人間的に成長させたがっている、ということです。人生の成功は、人間的成長なしではあり得ません。したがって、夢を学ぶことは、人生の成功を条件づけることになるのです。
気になる夢をみたら、それをメモしておき、夢辞典でシンボルの意味を調べたり、というところまではやる人もそれなりにいるかもしれません。夢分析、夢診断の本を読んで、その中の方法を用いて自分の夢を読み解いてみる、というところまでやる人はごく少数かもしれません。ましてや、継続的に夢日記をつけ、10年単位のスパンで、自分の人生を、いわば夢という「裏個人史」の観点から分析してみる、という人はまずお目にかかれないでしょう。しかし、そこまでやるなら、人類共通の意識成長のプロセスまではっきり見えてきます。それは「進化の構造」と言っても過言ではありません。
そこまで学術的に夢にかかわらないにしても、夢は自己成長・自己変革の強力なツールになることは間違いありません。
夢とは、決して裏切らない頼もしい人生のコーチあるいはメンターだと言えるでしょう。

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