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「夢・虎の巻」第十の教え

夢の王国憲法第十条「夢と現実を認識する5段階進化」

私たちは、寝ることによって確かに覚醒状態から睡眠状態に移行する。だからといって夢をみることは、睡眠状態の一部ではない。夢をみている状態は、睡眠状態とはまた別にあるのだ。夢は覚醒と熟睡の間にあるのではない。確かに、毎夜繰り返される「まどろむ→夢をみる→深い眠りに入る→再び夢をみる→目覚める」というサイクルは一連のプロセスではある。しかし、夢をみることによって、私たちは「眠りこける」のではなく、夢によって夜の国に覚醒するのだ。
夢をみている状態とは、覚醒状態と異なるのであって、覚醒時よりも精神や感覚の働きが鈍るわけではないのだ。夢とは部分的な覚醒でさえない。そもそも、あなたは覚醒時に脳を全方位的にフル回転させていると言えるだろうか。それが言えないなら、夢をみている時には、覚醒時に比べて部分的にしか脳を使っていないとも言えないはずなのだ。
ただし、夢によって夜の国に覚醒する(いわば夢において完全に覚醒する)という現象はいきなり起こるわけではなく、それに至るまでには、いくつかの段階を経る必要があるだろう。そして、それらの段階ごとに、克服すべき課題があり、その課題の克服に失敗すると、それぞれ特有の病理あるいは機能不全(適応障害)が起きる。

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