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「うつわソムリエ」資格講座スタートしました

私が代表を務める一般社団法人 知る・愉しむ〜日本の器では、この度「うつわソムリエ」資格講座をスタートしました。
以前よりうつわの基礎知識、「うつわのいろは」を伝授する「いろはにすと」資格講座も行っていましたが、さらに内容やカリキュラムをブラッシュアップさせた物になります。

テキストもかなりブラッシュアップしました

うつわは好きだけれど「どのように揃えて良いのかがわからない」「料理とうつわの合わせ方が分からない」「なんだか敷居が高そう」そういった声を多く耳にしてきました。

うつわソムリエの資格取得講座では、そのような方々に向けて、和食器にまつわる基本の「き」から丁寧に解説する、充実のカリキュラムをご用意しています。
まさに、うつわ選びの基本を知り、その扉を開けるスタートラインとなる運転免許証のような資格だと思って頂ければと思います。

カリキュラム

序章:心
「食器は料理の着物」という言葉に込められた意味や「うつわの力」「どのように食べるかの大切さ」などをおさえ、「うつわソムリエ」としての心構えや目指すことについてお話しします。

第一章:知る
うつわの基礎知識を学びます。うつわに関わる用語、文様、工法、形、種類などを体系的に知ることで、うつわへの興味がより深くなっていきます。基礎を知ることで作り手の方との会話も弾み、個展や陶器市で作り手を訪ねる楽しさが倍増します。この章を受講された後には、器の用語が読めるようになります。
例えば「菊割青海波5寸染付深皿」このうつわの名称はわかりますか?
今までご受講された方のほとんどの方が「????」という感じなのですが、講座終了後にはこの名称が正確に読めるようになり、意味も理解されます。

第2章:訪ねる
うつわの産地について学びます。全国の産地MAPの中から主な産地をピックアップして、それぞれの産地の歴史や特色を知ることで、そのうつわが何焼なのかを予測できるようになります。その土地ならではの訪問先やグルメなどのおすすめ情報も交え、旅の楽しさもお伝えします。

第3章:愉しむ
「うつわのカ」の引き出し方を学びます。料理を一段と美味しそうに見せるには、どのような器を選べば良いのか、どのように組み合わせていけば良いか、アプローチ手段を知ることで、より豊かな食事のひとときを演出できるようになります。また料理人の方などプロの方からは、撮影やディスプレイの参考になると好評です。

終章:伝える
2013年にユネスコの文化遺産になった「和食 日本人の伝統的食文化」についてとりあげ、伝統行事と密接に結びついた食文化を継承していくためにはどうしたらよいか、また、「うつわソムリエ」として社会に貢献できる可能性についても考察していきます。

昨年11月よりプレ講座としてスタートし、既に60名程度の方々にはご受講いただき
大変嬉しいご感想を頂いております。
意外にも男性受講者も多く参加され、皆様本当に楽しそうに学ばれています。

講座最終日には、認定テストを実施し、合格者には認定証とピンバッジを進呈致します。

このピンバッジは、瀬戸の陶芸家 佐藤 愛子さん作の一つ一つ手作り
練り込み技法で作られています。練り込み技法って?こちらも講座に出て頂ければ理解していただけます。

また、うつわソムリエコミュニティも大いに盛り上がっております。
産地勉強会で作り手を尋ねたり、懐石料理の会では魯山人の器を愛でながらのお食事会、テーブルウエアフェスティバル見学会、石川伝統工芸フェアでは輪島塗り復興支援お買い物ツアー等も行いました。

常滑焼勉強会では、名物トコニャンに皆びっくり!
テーブルフェスでは高級グラスでのワイン試飲コーナーで乾杯
陶芸家のうつわで愉しむお寿司と日本酒の会
このようなシークレットのお食事会にもコミュニティメンバーをお誘いしています

今後もこのようなイベントは多々開催予定です。
一人でも多くの方に「うつわソムリエ」になって頂き、皆で愉しみながら日本の伝統工芸を残し伝えて行ける事が我々の願いです。