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大学最初の講義「大学とは研究をする場所」

「大学とは研究をする場所です」

そういったのは、僕の研究室のボスである准教授。
もう3年前の春。大学1年生最初の生物の授業でした。

大学の右も左もわからない当時の自分には「ふーん」
というくらいの感想しか抱けなかったです 笑

でも、研究室に配属されて9カ月。
先生やポスドクさんといった研究者と関わり、自分も研究をかじったうえで見ると大変納得感がわいてきます。

そんな感覚を今日改めて得たのは以下のツイートとそのリプライを見たことがきっかけでした。

読んでいてかなり納得する部分がありました。

大学とは研究するところだ、といくら言葉で言われても学生としては実感できないですから。特に1,2年生。

これは、実体験に基づく考えです。

上記リプライにもあるように、そこそこ偏差値の高い高校生は
教員の指導などもあり「大学とは必ず行くものだ」「高卒就職はおかしい」
と、「高校卒業後は大学に進学をする」と選択肢を狭められます。

志望校を決めたら、受験勉強をして、合格までこぎつける。

入学したらしたで、大学でやることは大きく変わりません。

授業をして、(理系は)たまに実験をして、テストを受ける。
放課後は(高校までと同じく)部活やサークル。
勿論その質や量と言ったところは、高校までとは異なる部分があります。

でも、本質的には変化を体感できないと思います

だからこそ、大学を高校の延長線上、勉強を教わる場所だと認識してしまう。

本当は、研究をして知識を生み出す場所だというのに。

幸いにして自分は、研究の盛んな研究室に配属されたことをキッカケに
考えを改めることができました。

でも、だからこそ、「小中高校の延長だ」と認識して新入生が入ってきて、
大学の特権を生かせないまま過ごしてしまうのがもったいないと感じるのです。



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