ヨーロッパの大学院 どの国に出願するか問題

大学院留学、どこの国へ出願するか迷いますよね。
悩みまくるガールである私調べ情報をお届けします。

前提としてですが、大学院留学の場合、国で縛ることはあまり聞かないです。
学部の交換留学などですと、イタリアに行きたいからイタリアの中のA大学かB大学…という人が多いと思います。

しかし、大学院留学だと自分の専門であるミクロ経済(例)のこの研究に強いのはこの国のA大学、別の国のB大学だからここに出願しよう。というパターンが多いと思います。
それが例えば開発学のように、開発学=イギリス といった、学問的に強い国があれば結果論的に一つの国の中の5大学に出願するといったこともあると思います。

強調したいのは、どこの国にしよう、から絞らないで良いということです。

しかし、例外として、現地就職を目指すために院進を考えている勢は卒業後のビザ取得のルールなども調べて、戦略的に国を決める必要があります。

前置きが長くなりましたが、調べていてわかった国ごとの特徴をお伝えしたいと思います。

もくじ
イギリス
オランダ
ベルギー
番外編:ドイツ

〇イギリス(出願を考えて真剣に調べた国)
ー名門校が多い
 自明な感じもしますが、(理系はわからないですが 汗)文系に関して言えばUCL Oxfordなどの世界的に名の知れた名門校はやはりイギリスに多い印象でした。
ー学費が高い 
 250万円~ のイメージです。国平均で言ったら一番高いのではないでしょうか。
ー生活費が高い(ロンドン)
 東京を超える家賃と生活費を払う覚悟が必要そうです。私の友人は、イギリスに出願するも、生活費がかかるロンドンの大学には一切出さないという人もいます。逆に言うと、生活費が高いというイメージがあるイギリスですが、ロンドンを外せばそれほどではないかもしいれないですね。

参考としてSOAS(University of London)というロンドンのど真ん中にある大学があげている一週間のロンドンの生活費は週£220-£430 なので月£880-£1720 すなわち13万円-25万円のようですね。
https://www.soas.ac.uk/accommodation/costofliving/ 

ーバックグラウンドチェックが大陸国(オランダ ベルギー)と比べてゆるい
大陸国は割とバックグラウンド、例えば何学部卒で、~に関する単位を〇単位以上取得、-に関する単位を〇単位以上取得という条件が厳しいです。 
実際GPAも高く、英語もIELTS7.5ほどある私の知り合いは、ベルギーの大学院の言語学科に出願したのですが、取得単位等含めたバックグラウンドの不一致を理由に不合格でした。

この点が、イギリスだと若干ゆるめ、あるいは異なるバックグラウンドの人に対するプレマスターが開講されていることが大陸と比べて高いと感じました。

ー大陸国と比べて語学要件スコアが低め
これはかなり大学に寄りますが、オランダ・ベルギーと比べて平均的に英語要件が低いように感じました。(意外なのですが)
overall だけ課すところが多かったり。繰り返しますが大学によります。
他国と比べて期限重視する率は高いと思いました。オランダ・ベルギーは語学試験の期限関係ない、あるいはいまだに同程度の英語能力を保持していると何らかの方法で証明する、などという大学もあったのですが、イギリスはほぼ100%期限以内のスコア提出を求めていました。
もちろんそれぞれ例外もあります!

ー働くためのビザが厳しい 
(パートナービザ等の当てがなく、院卒後現地就職を考えている方向け)
2018年現在、BREXITの影響もあり、あらゆる人からこの点を指摘されます。
別記事で書こうとしていますが、ビザのスポンサーとなってくれる会社を見つけないといけないため、イギリス国民、EU民をさしおいて採る価値のある人材にならないといけないというのが難しい点のようです。


〇オランダ(実際出願した国)
ー穴場
 私は学部留学でも行っていたのでオランダが一番詳しいのですが、
英語が通じる
オランダの公用語はオランダ語ですが、英語で日常生活も乗り切れますし、英語開講コースがとても多いです。
それもそのはずオランダは非英語圏で英語が話せる国ランキング堂々の1位です。

大学のレベルが高い
そもそも大学の数が少ないため、各分野でアメリカ イギリスの大学に交じってランキングの上位に入っています。

ー学費がそこそこ高い
 イギリスより若干マシくらいの年間200万円~です
 生活費は家賃高め、スーパー安め です。

ー卒業後:ビザはイギリスよりましだけど、簡単ではない。でも個人事業主ビザ日本人は取りやすいので国に滞在すること自体は他国より簡単にできる。※この個人事業主としてビザ要件はしょっちゅう変わるのでご自分での確認を強くおすすめします

〇ベルギー(出願を考えてKU Leuvenだけ真剣に調べた)
ー学費が安い
オランダと同じ感じかと思ったら意外なことに、年間30万円以下ほど。
イギリス、オランダ、と見ていったら桁間違えたの?という感じですがお安い!!!
オランダから国境越えただけで1/10ほどになるなんてすごい!!!
と見つけたときは興奮しました。

ちなみに…言語
ベルギーは地域によってオランダ語圏とフランス語圏があり、オランダ語圏では英語がまだ通じるかもしれないですが、フランス語圏ではフランス語を話してなんぼの世界みたいです。(ベルギー学部留学した友人談)

生活費はオランダと同じ感覚だと思います。

ー現地就職
ビザ取得の流れはイギリス式。言語要件でフランス語、オランダ語を科してくることが多いみたいです。(英語のみもあるみたいですが)


イギリスの項目で述べましたが、オランダ・ベルギーは英語要件、バックグラウンド要件が厳しいと感じました。
実際に私が体験した要件
ベルギー:IELTS 全科目7.0 以上。 
    overall7.0と全科目7.0以上は別レベルの難しさです。特にwriting 7.0をとることは結構難しいと思います。他のコースや大学だとoverall7.0以上、writing 6.0以上 などと要件を科しているところはありますが、speaking もwritingも含めて全科目7.0以上は私が見た中では最高難易度でした。

オランダ:方法論の授業を30ECTS以上(20単位以上)
     方法論とは研究における統計のやり方とか、リサーチの方法のことなのですが、これに関して日本の大学単位数20単位履修って…リサーチマスターではなく普通のマスターに出願した際にこの要件を見たときは受かる気がしなかったです。(これを書いている今現在、受験結果は不明です)


〇ドイツ(番外編)
ほぼ調べてないですが、とりあえず学費がほぼ無償らしい。
英語のみの開講コースはあるものの、暮らしていくにはドイツ語必須。
働くならなおさらドイツ語必須
という情報のもと、ドイツ語全くできない私は学費無償に心惹かれながらも受けようとおもってきちんと調べたことはありません。
ドイツに関してはブログ等で情報発信されている方がいるので興味を持たれた方は調べてみてください。

以上国別まとめでした~

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