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看護師歴15年。 手術室看護師として体験したこと、それから看護師さん向けにお役立ち情報…

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看護師歴15年。 手術室看護師として体験したこと、それから看護師さん向けにお役立ち情報を投稿していきますね。 嬉しかったことや辛かったことに「あるある~!」と共感してもらえたら嬉しいです! お役立ち情報(豆知識)もぜひ参考になればと思います♪

最近の記事

【評判・レビュー】保険相談プロで保険を見直して老後不安を解消した体験談

実は最近保険を見直したのですが、その結果想像以上にお得になった(というより今まで損をしていた)のでシェアしてみようと思います。 保険の見直しをするときに利用したのは、無料オンラインでファイナンシャルプランナーの資格を持った保険のプロに相談ができる「保険相談プロ」です。 保険相談プロ: https://hokenpro.online/lpseo/ 実は元々保険には入っていたのですが、正直何を選べば良いのかよくわからず、保険会社の営業マンに勧められるままに契約を結んでいまし

    • 看護師、妊娠中の働き方と辛かったこと。

      私は二児の母であり、現在育休を頂いており、産前まで働いていた職場に復帰をする予定になっています。 “マタニティハラスメント”という言葉があるように、妊娠をしながら働いている人を邪険に扱うと大きな問題となることが多いこともあり、今の時代妊娠をしていても働きやすい職場は増えてきていることと思います。 しかし、実際に働いていると、何気ない一言に傷ついたりすることが今までにありました。 そこで、妊娠しながら働く際の注意点等を、私の体験を踏まえながらお話しさせていただこうと思いま

      • 命の誕生に立ち会う瞬間。意外な言葉。

        産科のある病院の手術室では帝王切開があります。 数ある手術の中で、唯一「おめでとうございます」と言える手術です。 帝王切開には、事前の検査などから経膣分娩が困難な場合の予定帝王切開や、経膣分娩の途中何らかの異常が見られた場合に行う緊急帝王切開の二つがあります。 これからお話をさせていただくのは、経膣分娩で進行していたものの、胎児の心拍が下がり、緊急帝王切開になった妊婦さんのお話です。 その妊婦さんは30代前半で、今回の妊娠が初めてであり、事前検査や経過も問題なく、出産は

        • 手術室看護師として母の手術を担当した話。

          新卒1年目の夏、私が働いている病院で母が手術を受けることになりました。 母の病気に気付いたのは、当時産婦人科の患者さんを受け持った際、卵巣腫瘍が大きく、横になっても下腹部が盛り上がっているのを見て、母の腹部と同じだと思ったのがきっかけです。 母に話をして検査をすると、卵巣ではなかったのですが、肝臓の下部に囊胞ができており、それもとても大きいものでした。 入院日、手術日が決まり、母は初めての手術ということもあり、とても不安な様子でした。 手術当日、母が入室してきました。

        【評判・レビュー】保険相談プロで保険を見直して老後不安を解消した体験談

          先輩との人間関係で悩んだ看護師1年目。

          看護学校卒業後、手術室看護師を目指していた私は新卒1年目から手術室に勤務することになりました。 学校時代に学んだことは病棟における基礎的な看護が多かったため、「手術室とはどんな所か」から始まり、まず手術室特有の雰囲気に慣れていくということが目標になりました。 そこから徐々に、 ・清潔不潔の操作や手洗いの仕方 ・ガウンの着方 ・各科の器械出しを見学 ・実際に器械出しをする ・麻酔の介助 と段階を踏んでいきました。 先輩や先生方に指導していただきながら、毎日睡眠時間を削

          先輩との人間関係で悩んだ看護師1年目。

          手術室看護師の勉強方法!~入室から退室までの流れ~

          手術を担当する看護師は器械出しと外回りに分かれますが、体位を取るのが大変な術式などの場合には、手術に入っていない他の看護師が応援として入る場合があります。 器械出しや外回りに付く際、また、応援要請があった際にいつでも入れるよう自分が担当する以外の患者さんの情報を把握しておくことが大切です。 それ以前に、基本的な入室から退室までの流れを把握しておくことも重要ですよ。 入室から退室までの流れといっても、麻酔の方法や術式によって異なってきます。 更に、自分が担当に付いている

          手術室看護師の勉強方法!~入室から退室までの流れ~

          【麻酔編】手術室看護師の勉強のコツ!

          「麻酔」と聞くとどんなことを思い浮かべますか? 「薬剤を投与すると患者さんが眠る」、「手術による痛みを取り除く」そういったイメージがあるのではないでしょうか。 麻酔には様々な方法があり、術式や患者さんの状態に合わせて麻酔科の先生が麻酔の方法を選択することが多いです。 そこで、私たち手術室看護師が麻酔について何を勉強するべきか。 新人の頃からの私なりの勉強方法について、3つのポイントに分けてお話させていただこうと思います。 ◆Point.1 闇雲に薬剤を覚えようとしない

          【麻酔編】手術室看護師の勉強のコツ!

          【器械編】手術室看護師の勉強のコツ!

          手術で使用する器械は全科共通して使用するものから、各科特有の器械まで数多くあります。 同じ器械であっても各病院や各科、先生によって呼び方が異なる場合も多いです。 それぞれの器械にはそれぞれの特徴や使用用途、使用する上での注意するべき点があります。 器械に関する勉強をする際はそれらを踏まえていくことが大切だと思います。 例えば、「コッヘル」という器械は鉗子の先の内側に鈎があるのが特徴で、主に皮膚や筋肉などを把持するために使います。 また、器械展開(清潔な器械台の上に使用す

          【器械編】手術室看護師の勉強のコツ!

          【解剖編】手術室看護師の勉強のコツ!

          看護学生の頃、解剖生理の授業やテストとなると、暗記の多さに打ちのめされる方も少なくないと思います。 外来や病棟であっても、必要な分野ではあると思いますが、手術室ではより重要な分野になってきます。 また、学生時代に学んだことからより詳しく勉強をしても、実際の患者さんの体はイラストのように綺麗に見て分かるものではなく、血液などによって分かりにくいことがほとんどです。 しかし、医師のように解剖生理について膨大な知識を学ぶ必要はありません。 看護師にとって必要な解剖生理の知識さ

          【解剖編】手術室看護師の勉強のコツ!

          新人ナースの恋?職場での密かな楽しみ。

          この記事を読んでくださっている方は、職場にどんな楽しみがありますか? また、看護師を目指している方々はどんな楽しみが職場にあると思いますか? きっと色んな楽しみを持っていたりすると思いますが、これからお話させていただくのは、新卒1年目の職場で唯一私が楽しみにしていたことのお話です。 看護師としてお仕事ができるようになってからは自分自身なかなか余裕がない日々が続きました。 新卒1年目の頃は何処にも寄ることなく帰宅し、振り返りや翌日の手術の勉強、レポートの作成等に追われ、

          新人ナースの恋?職場での密かな楽しみ。

          流産手術との向き合い方。

          私が勤務している手術室では、流産手術があります。 何らかの理由により、赤ちゃんの成長が止まってしまい、お母さんのおなかの中で留まってしまう稽留流産に対して、おなかにいる赤ちゃんを外に出してあげる手術です。 とても残念なことですが、私も今までたくさんの流産手術を担当してきました。 患者さんへの配慮として、緊急の場合はやむを得えませんが、帝王切開をしている隣の部屋では流産手術は行わないようにしています。 流産手術で入室してくる患者さんは当たり前ですが、皆さんとても辛そうで

          流産手術との向き合い方。

          「手術室あるある」を紹介!

          手術室を舞台としたドラマなどを見たことがあると思いますが、どんなイメージがありますか? 外来や病棟とは違い、手術室に入る機会はなかなかないと思います。 そこで、手術室はどんな雰囲気なのか、術中はどんな感じなのかなど実際の現場の様子を紹介していきたいと思います。 ・術中の雰囲気は割と和やか →緊急オペ時や出血時などを除き、全身麻酔下の手術が始まると、先生や看護師の好みの曲に切り替え、雑談をしています。 ドラマのような雰囲気とは違い、緊急時以外は和気あいあいとしています。

          「手術室あるある」を紹介!

          初めての後輩の指導で学んだこと。

          新卒2年目となると、こんな私にも後輩ができました。 自分が新卒1年目の頃に教わった時のように、また、自分なりに工夫してきた勉強方法やレポートのまとめ方などを私の後輩に教えながら、実際に一緒に手術にも入り…。 後輩は何もかもが新しい環境の中で一生懸命頑張っていました。 しかし半年が経つ頃、その後輩は遅刻により朝一の手術に入れないということが多くなり、また手術に関する勉強を全くせずに手術に入ろうとしていることもありました。 ある日、一緒に手術に付くことになっていたため、「

          初めての後輩の指導で学んだこと。

          大切な気持ちに気付かせてくれた患者さんの話。

          看護学校卒業後、新卒として入職した1年目の話です。 都内の大学病院に入職し、手術室への配属が決まってからの私は手術器具や術式、解剖、疾患、麻酔、手術室に入室してから退室までの流れなどを覚えながら、ひたすら各科の手術をこなし、器械出しをするのに必死な毎日を送っていました。 一通りの術式の器械出しをマスターした頃、師長から 「器械出しも一通りやったし、そろそろ外回りも始めていこうか!」と言われました。 スムーズに器械出しが出来るようになり、先生に言われる前に器械を出せている

          大切な気持ちに気付かせてくれた患者さんの話。

          手術室看護師のレポートのまとめ方!【外回り編】

          今回は「外回り」のレポートのまとめ方についてお話ししていきます。 手術室での外回りの仕事は術式に合わせた部屋作りから始まります。 部屋を作り、準備を整えなければ患者さんが入室することはできません。 その際、不足な物がないように、また、清潔な器械が多い場合や特殊な体位の場合にはベッドの位置などを工夫することが必要になってきます。 外回りのレポートでは、 ・手術部屋の全体像 ・外回りの一連の動き この2つを詳細に記載しましょう。 まず、手術部屋の全体像(ベッド・器械台

          手術室看護師のレポートのまとめ方!【外回り編】

          手術室看護師のレポートのまとめ方!【器械出し編】

          外来や病棟においても、特に新卒の頃は初めて行う手技などに対し、レポートにまとめますよね。 先輩に提出し一緒に振り返ったり、自分の頭の中の情報を整理したり…レポートにまとめるということはとっても重要になってきます。 そこで、手術室におけるレポートのまとめ方について、「器械出し編」と「外回り編」に分けてお話ししていきたいと思います。 今回は器械出しについてです。 器械出しは手術、特に術野で今何をしているのか、そのために必要な器械は何かなどを把握しなければなりません。 レポ

          手術室看護師のレポートのまとめ方!【器械出し編】