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【Museum⑭】お~いお茶ミュージアム & お茶の文化創造博物館@旧新橋停車場

退職に伴う有給消化期間の楽しみとして、
都内の博物館・美術館を巡ってみることにしました。

気になっていた「ぐるっとパス2024」を購入したので、
その対象館が中心となります。


第14回:お~いお茶ミュージアム & お茶の文化創造博物館

「お~いお茶」の伊藤園が運営する、
お茶の歴史や文化を学べる施設。

ぐるっとパスの対象施設ではありませんが、
2024年5月に新しく開館し、気になっていました。

お~いお茶ミュージアムは入館無料、
お茶の文化創造博物館は一般 500円 
です。


最寄り駅は汐留駅・新橋駅。

旧新橋停車場内にあります。

向かって右側がお茶系で、
左側が鉄道歴史展示室です。

なお、鉄道歴史展示室は
展示替え期間のため休館していました。
(8/6 に再開済み)

https://www.ejrcf.or.jp/shinbashi/


お~いお茶ミュージアム

こちらは無料ということもあり、
開放的な雰囲気のスペースになっています。

「お~いお茶くん」が愉快な笑顔でお出迎え。


お~いお茶の製造工程や歴史を学ぶ
のがメインコンテンツ。

ちょっとした工場見学の気分を味わえます。


なるほどー、と思わせる展示も。

ペットボトル上部のデコボコは、
外からの光を乱反射させることで、
中身の劣化を防ぐためだそうです。


お茶製造工程の副産物、茶殻についての展示。

学研まんがでもよく話題に出てくるとおり、
素材のアップサイクルは
昨今どの業界でも重要視されています。

茶殻はなかなか用途が広いようで、
プラスチックの一部を茶殻で代替したプラモデル、
なんて商品も開発されていました。



お茶の文化創造博物館

こちらはお茶の歴史をしっかりと学べる
まじめな博物館でした。


喫茶の習慣は、奈良時代ごろに中国から日本に伝来し、
飲み方は時代とともに変化していきます。

鎌倉時代末期には茶の種類や産地を当てる「闘茶」
上流階級で流行していたそうです。

勝敗に金品が賭けられることもあり、
足利尊氏が建武式目で禁止したとのこと。

行きすぎた娯楽は、
いつの世も権力者から禁止されるものですね。


江戸時代には、各所で茶屋が開業

茶屋を再現したセットで記念写真が撮れます。

ちなみに、茶屋ではお茶だけでなく、
喫煙用の火も提供されていました。

右奥に置いてあるのが、たばこ盆とキセルです。

江戸の一服コンビ、って感じですね。


からくり弁当。

ただの家の模型(左上写真)かと思いきや、
茶道具や皿が続々と現れるユニークな弁当箱です。

遊び心があっていいですね。


茶道具一式。

各道具にそれぞれの役割があります。

最近の私、なんでもホットクックで調理して、
なんでも箸で食べちゃってるので、
役割ごとに道具が違うのが一周まわって新鮮です。


明治22年、静岡駅で駅弁のお供にと、
お茶が入った「汽車土瓶」が発売されました。

旧新橋停車場という立地にも関連する展示です。


大正13年に来日したウィリアム・ユーカースは、
日本のほぼすべての駅で汽車土瓶が
購入できる
ことに驚いたそうです。

ユーカースは、世界初のお茶全書
『All About Tea』を著した人物。

お茶に詳しい彼が驚くくらいなので、
日本でのお茶の普及は世界的にも突出していたようです。


おわりに

工場見学寄りのミュージアムと
歴史や文化を学べる博物館

一度で二度おいしい施設でした。

歴史を学んでから現代の製品・工場を見ると
理解が深まると思うので、
博物館 → ミュージアム の順番がよいかも。


また、今回は参加できませんでした(予約制) が、
お茶入れ体験などのコースも充実しています。

お茶を使ってメニューを取り揃えるカフェや、
お土産コーナーも併設。

お茶を身近に感じられる施設として、
完成度が高い布陣
になっています。


たばこと塩の博物館で、
江戸時代の代表的な嗜好品、酒・茶・たばこが論争する
『酒茶多葉粉口論』なる書物があると知りました。


茶とたばこの博物館に行ったので、
酒の博物館にも行きたくなります

本館は新橋駅の東側ですが、
新橋駅西側には「日本の酒情報館」なる施設があると知り、
ここもいつか行かねば、と思った次第です。
(ゆる断酒中ですが)


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いつも図書館で本を借りているので、たまには本屋で新刊を買ってインプット・アウトプットします。