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【図解】ヒトと機械の関わり:Zモデル

chatGPTの公開をきっかけに、AIが急速に存在感を増しているご時世ですね。下記投稿を拝見して、使い方次第ではAIで図解も作れることを知り、衝撃を受けました。


主体(ヒト・機械)と工程(作る・チェックする)を2軸に取ったマトリクス図で、ヒトと機械の関わりについて図解してみました。

テクノロジーの発展とともに、社会のあり方のフェーズがZ型で移行していくと考えました。具体的には、下記のように移行します。

1.職人技:すべての工程をヒトが対応する状態がスタート地点です。
2.機械支援:まず比較的単純化しやすいチェックの工程が機械に置き換わります。
3.大量生産:作る工程を機械が担うようになると、チェックの役割はヒトに移行します。
4.完全自動化:最終的には、すべての工程を機械が対応するようになるでしょう。


20世紀以降のモノの生産においては、「大量生産」フェーズにあると思われます。ヒトの役割は、機械のメンテナンスや、触覚・嗅覚などで品質を確認すること(官能検査)に移行しています。モノによっては「完全自動化」フェーズにかなり近づいているでしょう。オートメーション化された工場の映像って、魅入っちゃいますよねー。


一方、文章や画像の創作においては、せいぜい「機械支援」フェーズでした。Microsoft Wordの文法チェック機能のような、ヒトが作って機械がチェックするようなイメージですね。創作はヒトの知的生産であり、機械がそれを代替することは困難だと考えられていました。

しかし、chatGPT等のAIの普及により、創作の分野も「大量生産」フェーズに突入したのかもしれない、と感じます。知的生産と言っても、突き詰めれば過去の経験・情報を組み合わせて作られるものがほとんどです。大量の情報が簡単に手に入るようになった今、それを組み合わせる技術があれば、知的生産に近しいことができると言えます。その技術として、どうやら人工知能が有効そうだと。

「大量生産」フェーズへの移行は、創作における主従の逆転であると感じました。前提として、作る工程が主体的であり、チェックする工程は受動的・従と捉えています。「大量生産」フェーズは、機械が作った文章や画像を、ヒトがチェックする状態なので、主体は機械。つまり、「機械支援」フェーズから「大量生産」フェーズへの斜め矢印は、ヒトから機械に主体が移行することを意味します。


主従逆転の未来が目前に迫っている中、現状を認識し、機械との適切な距離感を調節することが求められると思います。機械より有利な点、機械に任せた方がよい点、絶対に主体を譲りたくない点を内省し、うまく付き合っていきたいところです。

noteで提供が始まったAIアシスタントは、この主従逆転が起きにくいように、わざと機能を制限しているように感じます。ユーザを保護するための措置とも言っていいでしょう。AIで作られた投稿が大量生産されるようになると、AIを使わずに時間をかけて創作するユーザの立場を脅かしかねないですからね。機械化により大量生産を可能にした工場が、伝統的な工法を守る職人たちを駆逐していくように…


最後に、この図解のテーマについてchatGPTに聞いてみました。こういう考え方が論文とかで発表されているのかは不明ですが、だいたい同じことを言ってます。

製造業に絞った方が明確に応えてくれました。
恐ろしい子…!

「完全自動化」フェーズでは、自律的・自己改善がキーワードになりそうです。自己改善には、何がよくて何が悪いかを自分で判断できることが必要です。知恵の実を食べて善悪の判断ができるようになったアダムとイブの話が思い起こされますね。


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いつも図書館で本を借りているので、たまには本屋で新刊を買ってインプット・アウトプットします。