特許庁「AI関連発明の出願状況調査」
「知財情報を組織の力に®」をモットーに活動している知財情報コンサルタントの野崎です。
先月末に特許庁の「AI関連発明の出願状況調査」がアップデートされました。
アップデート対象は、
とのことです。報告書概要や報告書本体の他にExcelデータも提供されていて、グラフの元データやリストも公開されています。
この報告書ではAI関連特許を特定するための以下のような概念図の他、
報告書の別添として、
別添1(AI関連FI)
別添2(AIコアキーワード)
別添3(深層学習関連キーワード)
別添4(深層学習関連キーワード各国語)
のように関連特許分類やキーワードについても掲載されているので、AI関連の特許分析母集団検索式を作成する際にも役に立ちます。
ただし、以下のAI関連FIでも分かるように
エキスパートシステムや推論・ファジィなど、第3次AIブーム以前のAI技術についても含まれているので、分析対象のAIをしっかりと定義する必要があります(第3次AIブーム以降の機械学習や深層学習などを対象にするか?など)。
ちなみに、AI関連の特許分析母集団を作成する上では、上記特許庁ウェブサイトの参考情報にも掲載されていますが、WIPOの「WIPO Technology Trends – Artificial Intelligence」も参考になります。
このページの下部に「Methodology」がありますが、分析母集団作成の考え方や実際に用いた検索式を掲載しています。
なお、本noteでは過去に以下のようなAI関連特許分析記事を投稿していますので、合わせて参考にしていただければ幸いです。
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