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ボードゲームをつかった協働によるまちづくり

鳥羽市自治会連合会さんからのご依頼で、「ボードゲームをつかった協働によるまちづくり」をテーマにアノウラボの事例紹介&ボードゲームを使ったワークショップをさせて頂きました。
時間が限られていて駆け足気味での開催でしたが、参加者の皆さんも楽しみながら取り組んでくださり、私達も嬉しかったです。
ということで、当日の様子を皆さんにも簡単にご紹介します!

当日の様子はこんな感じ

当日は鳥羽市自治会連合会 会長会議として、市内の自治会長さんや中村市長・鳥羽市市民課の職員さんなど約40名が参加されていました。
最初に事例紹介として、代表の森谷よりアノウラボ立ち上げの経緯や拠点オープンまでのプロセス・現在の拠点の様子や具体的な活動内容などをご紹介。続いてボードゲーム部部長でもありDEER KICK LABO代表でもある川北さんよりボードゲームに関する活動や事業について、またボードゲームがどう地域づくりに活用できるのかについてお話し頂きました。

休憩を挟んで、後半は実際に体験してみよう!ということで2種類のゲームを実際に体験して頂きました。ほとんどの方がボードゲーム未経験で当日どうなるかはじまるまでドキドキでしたが、はじまってみたら予想以上の大盛り上がり!
テーブル毎で対戦するもの・チーム毎で対戦するものをそれぞれ体験してもらいました。ゲームを通じて自然と会話が生まれ、話し合ったり競い合ったりしながら自然と交流が生まれている様子が印象的でした。

ボードゲームが協働のまちづくりにどうつながっていくのか

まちづくりにおいては必ず「正解」であるという取組や施策はありません。その理由は多種多様にありますが、大きくは「地域における現状や課題はそれぞれ細かく異なること」そして「その評価や判断も様々な要因で変動すること」が大きいと思います。

例えば、他地域での成功事例をそのまま自分達のまちで実行したとしても、それが必ず成功する・自分達の住むまちにとって必ずプラスになるとは限らないですよね?
また、具体的に地域で様々な活動を行なっているとしても、今後更に深刻化するであろう人口減少により活動を続けていくためのマンパワーが足りなくなってしまったら?活動そのものが地域にとって有効であったとしても「人数不足」によりそれができなくなってしまう、という現象は色んな地域で今リアルに起きているはずです。時代によってもその判断や良し悪しは変動するのです。

「活動を続けるべき」が地域にとって・住民にとっての「正解」だったとしても、それを続けることが難しいのなら、活動そのものを変化させていく必要があります。
それは「今まで通りのやり方では活動できなくなる」とこを受けとめた上で、「正解・不正解」ではない「最適解」を自分達で見つけ実行していくことが大切です。この「最適解」を見つける、という流れを実際のゲームを使って体験してもらいました。

また、地域において「最適解を見つける」ためには、住民(メンバー)の合意形成が必要不可欠になります。
「賛成・反対」ではない答えをみんなで見つけるためには、コミュニケーションの機会や能力が必須になりますが、現実は「声が大きいものに流されてしまう」「面倒だから何も言わない」「特定のメンバーだけで決めてしまう」みたいなことが起きてしまうことがあります。特に女性や若者・子どもの意見やアイデア・思いが地域活動に反映される、ということは正直あまり多くはありません。

ボードゲームには年齢問わず参加できるものも多く、また楽しみながら「コミュニケーション能力」を高めることもできます。また、ゲームの特性でもある「自分だけでなく相手のことも意識する」と言う点も大きいです。
このことを議論の場で活かせれば「誰もが対等な立場で発言できる」ことにつながるはずです。

ゲームそのものを純粋に楽しみながら、自然と住民同士が対等な立場でコミュニケーションが取れること・その中での体験や気づきが地域の課題や目標・合意形成や人材育成などに活かせることが、ボードゲーム×地域の大きな魅力であり可能性です。堅苦しくなく伝える・体験できるツールとしても有効だと思います。当日も皆さんが楽しそうに会話しながら、あーでもない・こーでもないと「答えのない問題」に前向きに立ち向かおうとする姿に、私達もその可能性を大きく感じた1日でした。

また、まちづくりやSDGs・防災をテーマにしたボードゲームなどもあったり、まちづくりの一環でオリジナルゲームを製作する事例も全国的に少しずつ増えてきました。川北さんがまち歩きマップ制作をきっかけに開発したオリジナルゲームも現在販売中です!

今回は自治会の皆さん向けの開催でしたが、ご依頼があれば団体メンバー向けや親子向けなど可能な限り対応させて頂きます。
また、アノウラボの活動を知りたい・話して欲しいというご依頼も増えてきました。来月はアルスソーシャルラボ「地域の学校」ちかくのとーく vol.2に代表の森谷が登壇させて頂きます。​

もしこのようなご依頼があれば、下記までお気軽にご連絡ください!
anoulabo@gmail.com(担当:森谷まで)

最後になりましたが、ご依頼頂きました鳥羽市自治会連合会の皆さん、当日の運営など色々とお世話になった鳥羽市市民課の皆さん、最後まで参加してくださった中村鳥羽市長、貴重な機会をありがとうございました!

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