親戚のお兄ちゃんから学んだ英語と留学とキャリアの話
先日たまたま留学業界の同業者と話をする機会があって、とある質問を受けたのである。
ちなみにその人は
「自分の鼻の横にホクロがあってそれが宮沢りえっぽくて好き」と自画自賛する40代の女性の方である。
え~っと、、、、は?
その位置にホクロのある芸能人なんて他にいっぱいいるし、どちらかといえば彼女はちあきなおみの方がよく似ていた。
代表曲「喝采」は日本が誇る名曲だ。
とはいえ余計なことを言って日本の留学業界に激震があってはいけないのでそこはグッとこらえた。
欧米留学よりフィリピン留学をオススメする理由はなんで?
そしてたまたま会話の流れから同業者のちあきなおみ、いや宮沢りえ似の彼女に聞かれたのが、
「どうして早川さんはそんなにフィリピン留学をオススメするの?欧米の留学じゃダメなの?ていうかアンチ欧米留学なの?」
という質問だった。
同業者による半ば挑発気味な質問に、いくらちあきなおみ、いや宮沢りえ似だからといっても、さすがにアンチとまで言われてはほっとけないよ。
そういえば「ほっとけないよ」が代表曲だった楠瀬誠志郎(くすのせせいしろう)は今どこで何をしているんだろう?これもほっとけない。
親戚のお兄ちゃんの話
ちあきなおみ、いや宮沢りえ似の彼女の質問に回答するなら僕は決してアンチ欧米留学ではないし、そもそもウチの会社は欧米留学も手配している。
とはいえフィリピンの語学留学は安いし勉強時間が長く、マンツーマン授業で受けられるので一番成長スピードの速い留学であることは強調したい。
しかしそれだけではなく、僕の中にはむかし親戚のお兄ちゃんに聞いた話がずっと残っている。
そのお兄ちゃんは大阪に住んでいて、僕が小さな頃から夏休みや冬休みによく遊んでもらった。
当時10歳の僕に対して「お前の話は面白い。なかなかその歳でそこまで話せる奴はおらん。なにが上手いかというとお前の話にはいつもオチがあって、そもそも大阪ではオチの無い話は…」となぜかトーク術まで教えてくれたのがそのお兄ちゃんでもある。
そのお兄ちゃんもやがて大学生になり、外国語大学へ入って英語を勉強し、将来の夢であった海外での就職を目指してイギリスやアメリカに語学留学をしたのである。
僕にとって憧れのお兄ちゃんでもあるわけで、当然その夢を叶えるものだと信じていた。
ところが、アメリカで受けた企業は全て不採用。さすがにショックである。
しかし不採用にされた会社の人事担当者が最後にこんなフィードバックをくれたそうだ。
「君は外国語大学英米語学科で一生懸命英語の勉強をして、留学もした。それは認めるし君は優秀だ。だけど、どんなバカな大学でもいいからビジネスやITなど専門的な何かを学ぶべきだった。」
おっしゃるとおり、アメリカで英語が出来ることをアピールしても大して意味は無い。
その話は僕にとってもショックだった。自分もいつか同じ大学に入って海外留学をしようと思っていたから。
語学はさっさと身につけてほしい。これからは専門留学の時代
再び冒頭のちあき…いや宮沢りえ似の彼女に質問に戻るが、フィリピン留学やオンライン英会話のおかげで日本人が英語を習得するために必要な時間は大幅に短縮されたと思っている。
僕自身は半年間の語学留学だけである程度日常会話が出来るようになったし、その後もたまに勉強をするだけでTOEIC950点以上を取得できた。
ただしフィリピンの留学はあくまでも語学学習に集中出来るというのがメリットであり、専門分野の学習については欧米留学に大きく劣る。
逆に英語初心者が欧米留学に行って高いお金を払って(それこそ生活費も含めればフィリピン留学の倍以上)英語を勉強するのはもったいない。
最近では海外インターンシップやカナダのCo-op留学など、勉強だけでなく就労経験も積める留学が増えてきた。
就職活動の時に「語学留学をしました」だけではそれほど評価されない時代だからこそ、語学はさっさと学んで、将来の目標に向けた専門的な分野を欧米で学んでいくと理想的なキャリアが歩めるのではないかと思う。
お兄ちゃんのその後
ちなみにお兄ちゃんの話にも続きがある。
先述の通りアメリカでの就職活動に失敗し、打ちひしがれながら帰国の途についてお兄ちゃん。
帰りの飛行機で隣の席に座っている日本人のおじさんにまで心配されるほど落ち込んでいたらしい。
しかしそのおじさん、何と大手飲料メーカーの人事部長だった。
飛行機の中でひたすら自分の話をしたお兄ちゃんに、
「君、面白いからウチの会社に来たら?」と言われて東証一部上場企業からあっさり内定ゲット。
入社後、お兄ちゃんは地方勤務を経てマーケティング部門で大活躍。
2.5倍の差があった競合とのシェアを3年で逆転させて会社に好業績をもたらし、有名経済誌に個人で大きく取り上げられて本社に栄転したらしい。
この間その会社の採用HPを見たらデカデカと載っていた。驚いた。
関西特有のオチではないけど、最後にサクセスストーリーを生み出すあたりはやっぱり僕が尊敬するあの頃のお兄ちゃんのままだった。
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